ドアの開閉とともに始まり終わるMVの、全編を通して貫かれるセピア色は、廊下とその先にある太陽が見える窓で歌い演奏する彼らと混じり合い、曲に不思議な余韻をもたせる。「抱きしめた痛みから 僕が解き放たれなくても」と歌う彼の持つ距離感は、その言葉が含有する弱さに浸らせない強さがある。

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