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【考察】ゴージャスマントを採用できるデッキ考えてみる


 レイジングサーフで登場した新しい道具【ゴージャスマント】。
 なかなか面白い効果をしているのだが、採用できそうなデッキについて考えてみる。
 カードの効果に関しては上記画像参照ということで。


1)ヤドラン(へんなこうどう)

 ゴージャスマントの情報が公開されたとき、おそらくもっとも注目されたであろうカード。
 ゴージャスマントのデメリットとして【相手の技のダメージできぜつした場合取られるサイドが1枚多くなる】というものがあるが、あくまで相手からのダメージで倒れた場合に発動するのであり、自身の技の反動ダメージやこのヤドランのような特性による自傷ではデメリットが帳消しにできる。
 そのため、ヤドラン1匹+マントが実質HP200回復カードとなる。
 ・・・と、一見強力なコンボに見えるのだが、このギミックを採用するためには、進化元のヤドンを採用する必要があり、マントを手張りする手間も加えるとかなり面倒なギミックになる。
 また、HP200を回復して耐久を底上げするためにわざわざベンチにヤドンを置いて待機させておく必要がある点でも微妙。
 1進化であることを利点にしたゾロアークバレットでの採用も検討されるが、ゾロアークバレットに採用される1進化ポケモンが軒並みHPが低く、200回復の恩恵が大きくない。そもそも環境メタを張るタイプのデッキなのでこのヤドランを採用する余地がない。
 となると純ヤドラン構築とかいうわけのわからない構築でもない限り、採用はありえないだろう。
 以上のことから、このギミックは、最初こそ話題になったが、実際にはまぁ使われることはないだろう…という評価になっている。

2)ドダイトス(エボルプレス)

 すでにジムバトル等の大会での優勝報告がちらほら見かけられるようになったマント採用型ドダイトスデッキ。
 ドダイトスのHPを290まで底上げすることで、ギラティナのロストインパクトを1発耐えるようになるほか、進化前のナエトル、ハヤシガメのHPも底上げして生存率を上げ、エボルプレスの火力強化を目指すことができる。
 またHP290もあると、実質1進化exやVSTARポケモンのようなものなので、サイド2枚とられても仕方ないと割り切ることができる。

 さらに忘れてはいけないのが特性「みなぎるせんりつ」のコロトックの存在だ。

 マントをつけた状態+コロトックが存在することで、ドダイトスのHPがなんと【330】まで上昇する。
 またコロトックが存在することで、ナエトルのHPが120になりウッウのおとぼけスピットを耐える他、かがやくゲッコウガの手裏剣も耐えることができるので、対ロストバレット耐性がつく。
 この場合、ゲッコウガがコロトックを狙って攻撃してくることになり、特性が消えたことでHPが元に戻り、結局ナエトルもやられるのでは?と思うかもしれないが、ゴージャスマントをコロトックにつけることで解決するのである。

 話が少し脱線してしまったが、ドダイトスデッキにマントを採用する最大のメリットは【最悪マントがなくても普通にドダイトスデッキの動きが完結していて強いこと】
 そもそもドダイトスデッキがハヤシガメの特性によって2進化デッキでありながら進化速度が速いという特徴を持っているので、素早く用意できるほか、ゴージャスマントを採用したから無理につけないといけないかというとそういうことはなく、むしろ相手によってつけるか付けないかを分けて戦えるのが最大のメリットであり、ドダイトスがワンパンされないようなHPの確保の仕方をゴージャスマントの採用で組み込むことができるのが特徴だろう。

 おそらく現状最もゴージャスマントの利点、デメリットの解消を生かして戦えるのがこのドダイトスデッキではないかと思っている。

適当に作ったデッキサンプル

3)キリキザン(しかえしぎり)デッキ

 自身のベンチにいるコマタナに乗っているダメカンの数×30ダメージを追加してダメージを与えるデッキ。
 現行レギュレーションで最もHPが高いコマタナが70で、仮にベンチに3体のコマタナが全員60ダメージを受けていれば、1エネで570点も出る化け物火力デッキ……なのだが、もちろんそんなことはうまくいかず……。
 と、思われたが、マントの登場により話は変わる。コマタナのHPが170まで上昇するため、1体に最大160点までダメカンを乗せることができるようになった。
 
ダメカン8個で270点出すことが可能で、マント持ちを複数体用意できればダメカン分散がしやすいので、最低でもかがゲコの手裏剣を耐える程度のHPを確保しながら1エネで超火力が出るというデッキになった。
 また、最悪進化してキリキザンにつけたまま戦えばHP220となり、たねexポケモン程度の耐久にもなる点は覚えておいて損はないだろう。

 唯一の問題点としては、1ターン中にある程度のダメカンを乗せる効果を持つカードが少ないこと。
 大口の沼や災いの雪山くらいしか自主的にダメカンを乗せることができないので、先行2ターン目からいきなり大ダメージ!というのが狙いにくい。
 ダメージポンプを採用して、大口の沼→手札からわざと多くのたねポケモンを出すデッキはありかもしれない。

15分くらいで作った適当なデッキレシピ

 大口の沼が手札から出す必要があるのでネストボール不採用、レベルボールを4投している。大口を張ってからコマタナを並べて、ダメージポンプがあればさらに展開してコマタナに乗せ換える。
 …作っておいてなんだが、たぶん大口の沼でのダメージ以外でダメカンを乗せる手段が上のデッキだとないので、なんかこう…なんとかならないか。

4)HP400おじさん

 説明不要。サイド残り3枚でHP400おじさん。もはや異次元の領域。

5)耐久カビゴン改

 勇気のお守りでは実現不可能だった、ルギアVSTARのストームダイブや、ダブルターボがついていないアルセウスVSTARのトリニティノヴァを耐えるようになったことでより耐久が上がった。
 やること自体は変わりなく、むしろ勇気のお守りとの両採用もありえるので、スタジアムのファッションモールが場合によっては選択肢に入るかもしれない。

6)ヘイラッシャ(いきりちらす)

 カビゴン同様に勇気のお守りではできなかった耐久ラインの向上で場持ちをよくして戦うデッキ。ダブルターボ対応最大火力200を簡単に出せるHP260となると厄介っちゃ厄介。

7)ドードリオ等自身の残りHPやダメカンの数を参照するカード

 じたばた系の技やダメカンの数を参照するカードは言わずもがな相性がいい。特にドードリオは最大火力が580になるほか、ヤドラン同様、残りHP10の時に特性を使って自傷することでマントのデメリット回避の使い方もできる。
 また面白いところだとガオガエンあたりがいけるだろうか

 HP270となったガオガエンで技かくしわざを使用、進化前のニャビーのしかえしが乗っているダメカンの数×20ダメージなので、最大火力520をたたき出すことができる。

総括

 簡単な考察になったのでまだまだ考える余地はあると思うが、今のところ非ルール2進化デッキで採用するのが一番まるく感じる。
 コンボパーツとして使うのではなく、最悪マントがなくても戦えて、マントがあれば有利不利が変わるレベルのデッキが存在するデッキでの採用が一番丸いだろう。

 そんなわけで投稿主はコマタナデッキを作るべく、カードショップのストレージをあさるのであった。

おわり。

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