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世界の気候変動 温暖化してる?

前回の記事をきっかけに,世界的な規模の気候変動についても調べてみています。

気象庁のページには世界の異常気象についても掲載されていて,外国語を読み解くことなく情報にアクセスすることができて大変ありがたいです。

温暖化

地球規模の気候変動といえばまず温暖化ですね。確かに地球全体で見ると平均温度は上昇してきています。

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上図は世界の気温を1991年から2020年の30年間の平均値として示したものです。ここ130年で1℃平均気温が上昇しており,その原因はさておき温暖化は紛れもない事実です。

下に示す4つの図はこちらも気象庁のものですが,ここ5年間の平均気温の平年差の分布を世界地図上に表したものです。

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赤が平年より高かったところ,青が低かったところです。ぱっと見ると日本も含まれる北半球の中~高緯度地域が特に暖かくなっているように見えます。一方で南米ペルーあたりはずっと気温が低めです。ここに住んでいる人たちは,「温暖化ってほんと?最近寒くね?」と思っているかも知れません。

この例のように温暖化といっても,地球全ての地域で同じような気温上昇が起きているわけではありません。気流,海流などでお互いに影響を与えあいながらも場所によりその度合いは異なります。また,そこに住んでいる人たちの生活様式によっても同じ現象に対する捉え方は変わってくるでしょう。

私たちも海外で気象災害が発生したというニュースを目にしてもどこか他人事のように感じてしまいます。地球温暖化対策に関して温度差があるのもそれは仕方がないことだと思います。

オゾン層

次にオゾン層についてです。温暖化の議論が活発になる前は,オゾン層の減少の方が地球的規模の変動として注目されていたように思えますが最近はあまり聞かなくなりました。それもそのはずで,近年オゾン層は回復傾向にあるのです。

下図はこちらもまたまた気象庁からですが,南極のオゾンホールに関するものです。

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オゾンホールの面積は2000年代前半をピークに減少してきており,2060年には1980年と同レベルまで回復すると見られています。大気上層の成層圏にあるオゾン破壊物質の濃度も減少していることから,明らかにフロン等の破壊物質の使用を規制した効果によるものです。
ただ今回のトンガ海底火山の噴火に関連しては,火山噴出物の中の化学物質はオゾン層に対してマイナスの効果を与えるので,この影響も興味深く見ていきたいと思っています。

温暖化への対応

オゾン層の破壊ついては明らかに人為的に生じたもの,温暖化についても人為的に生じた可能性が高いとされています。しかしその克服については、オゾン層の破壊はそのメカニズムが単純で破壊する物質の使用を規制すればよかったのですが,温暖化についてはメカニズムが複雑であるため容易ではありません。もしかしたらこれは地球というプラットフォームの長期的な変動であるからそれを戻すのではなく,そこに暮らす我々がフィットさせる方がよっぽど合理的なのかも知れません。

温暖化の問題については近年規制側の議論が活発ですが,世界の気候がどうのように変動しているのかもっと知ることも大切なのではないでしょうか。


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