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これまでの10年をふりかえった

6月22日(土)23日(日)、DevLOVE Xというイベントが開催されました。

DevLOVEというコミュニティが11周年(およそ10年)ということで、
『「これまでの10年 これからの10年」というテーマで話してくれませんか?』
というオファーがあり、話すことになりました。

 有名でもない、実績があるわけでもないのに「なぜ私に?」と困惑しましたが、運営側に確認したところ「オファーに間違いない」ということでしたので、お話させていただくことになりました。

 パッと10年といっても、特に話すことが浮かびません。。
(実際「ミッドライフクライシスに効く 頑張れなかった10年」なんてタイトルになりました)

 もう自分のことを丁寧に話すしかないな、というのが最初に考えたことです。

 私は、日経朝刊「私の履歴書」が好きです。文化人、経営者、政治家など、いろんな方が、晩年に差しかかったご自身の人生をおよそ一ヶ月に渡り紙面で語られます。読んで特におもしろい方は、芸能人や有名経営者などの親近感とは無関係です。
 興味深い連載は、今や過去の実績を丁寧に語ることより、子どもの頃、さらに遡って出自、それがすごい家系とかでもなくても、自身の由来を丁寧に書かれたものほど、おもしろいと感じることが多いように感じます。
 由来を語る結果として、その方の人生ときどきにおける努力や、仕事での判断、人生に起きる事件、あぁ、こういう人だから、こういう人生を歩んでこられたんだな、と、本人も気づいているかわからない理由まで伝わってしまうものだからかもしれません。

 私が、オファーを受けて最初に決めたことは、まず、自分の10年を時間内で、なるべく丁寧に話すこと。薄い10年であっても、何かを伝えることができるなら、そこにしか発表できるものはないと思ったからです。
 もちろん、少しは聴講者がいるはずなので(同じ時間帯の裏枠の登壇者に人は集中するでしょうけど)、自分のことを話した上で、役に立つものになればいいと思いました。
 自分のことを振り返った結果、今、まさにトンネルを抜けつつある “ミッドライフクライシス” についてなら、同じような状況に陥った方のヒントになることが話せるかも、と考えました。

言葉で補った箇所もあるので、スライドを見ると丁寧に話したとは言い難いですが、

・自殺者を減らす問題に取り組んでいる理由
・書くことを続けるきっかけ
他、これまで試行錯誤した取り組みについて、時間内、なるべく丁寧に語ったつもりです。

スライドはこちら。

中年という改めて、人生の意味を考えてしまう時期を脱しかけている私から、同じように苦しむ誰かに届くといいなと思って話しました。

発表慣れしていないので、当日は逃げ出したい気持ちをおさえつつ、緊張しそうになると意識を別のところに向けるように気をつけたりしていました。お昼のお弁当以外、発表するルームEから動く気力すらなく、ひたすらに夕方の自分の時間を待ちました。待つ間、ルームEの登壇者の話がおもしろかったことは、気が紛れてよかったです。皆さま、いいお話をありがとうございました。

いざ発表が始まると、口が乾いてしゃべりにくい・・それでも、前の週から、数回は練習しておいたので話が飛ぶ心配はなく、時間だけが少し気になっていました。会場全体を見る余裕はなく、反応がいい数名の顔だけを見て、たんたんとしゃべってしまいました。

発表のあと、何人かの方から「よかった」という感想をいただき、懇親会では、私に直接ご自身のお話を吐露してくださる方もいて、話してよかったな、と思いました。ただの缶ビールでも、あんなにおいしいもんだということは勉強になりました。
(やっぱり年に一回くらいは、短い時間でもいいので、人前で話す機会をつくらないとダメですね。発表の仕方とかスライドの作り方とかすぐに忘れちゃう)

お話を聞いてくださった方のツイートはこちらです。
皆さま、こんな話を聞いてくださり、ありがとうございました。

これからの10年は、人に言われなくてもやることを続け、期待してくれる方に貢献できるよう日々を過ごしていきます。

DevLOVEの皆さま、すばらしい機会をありがとうございました。

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。