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自分たちが大事にしてることは何かをいつも考える #noteとTwitter

仕事の合い間、6月30日(木)17時から、流れていたnoteイベント
「ナラティブをどうnoteとTwitterで綴るべきか」を少し聴いていました。

イベントのテーマである、「ナラティブ」についてはここでは触れません。登壇された本田哲也さんのインタビューがあるので、詳細はこちらをご覧ください。

端的に言うと、「ナラティブ」は、企業やブランドの短い物語(ストーリー)に留まらず、社会全体を舞台にした未来も含めた大きな物語と捉えていることのようです。

アーカイブがありますので、興味があれば、ご視聴ください。

私は、先に書いた通り、仕事の合い間に少し聞いただけなので、印象に残った事例についてだけ、少し書いておきます。それは味の素さんの事例です。

2020年8月4日に投稿された、このツイートがバズりました。

(このツイートの前には、大バズリしたこちらのツイートがあります)

餃子のツイートがバズった後、冷凍餃子の最大手、味の素さんが、この件に反応しました。
(午後10:02 · 2020年8月6日)

コーポレートスローガンが、「Eat Well, Live Well.」の味の素さんです。
このツイートが多くの人に支持されました。 よく言った! というコメントが非常に多く集まりました。

その後、味の素さんは、プレスリリースを打ちます(10月5日)

https://www.ffa.ajinomoto.com/_var/pdf/20201006.pdf

たまたま味の素の社員であろう方が投稿したツイートに会社が乗っかったのです。乗っかっただけじゃなく、それを丁寧に解説しています。お笑いだったら、ここまで説明しちゃうのは、白けるようなことを大真面目に会社が乗っかったのです。それに合わせて動画も公開されています。

2020.10.06
プレスリリース
~約44万いいね、2,220万impの話題のツイートに込められた想いとは~
【冷凍食品は「手抜き」ではなく、「手“間”抜き」】
冷凍餃子に込める味の素冷凍食品の想いを映像化した
Web動画『おいしい冷凍餃子の作り方~大きな台所篇~』を公開

食べることが大事、それはよく生きるためだという味の素さんだからできたことですね。この問題は自分たちの問題で、もっと食を通じて、皆さんの生活をよくしていきたいと思っています、行動しています、という動画になっています。最後まで見ることで、あのツイートのアンサーになっていることがわかります。

事象が起きて(消費者のツイート投稿)、それをきっかけにして、自分たちが課題だと捉えていること、企業として本当に言いたいことを発信できた事例です。

常に、自分たちが何のために存在しているのか、どんな社会にするために存在しているのかを考えていないとできないことです。

それができていたからTwitterの中の人が反応できた。
(なんとTwitterのアカウントができたのは、2020年2月、まだ半年しか経っていない時期です)

たまたま味の素の存在意義を考えていた人が、味の素のTwitterの中の人だったわけではないでしょう。きっと、経営層から一社員まで、営業も、人事も、製造にも、品質管理にも、そういう人が存在しているんだろうと思います。

でないと、こんなに都合よく発信できない。そして、この投稿に会社が乗っかった、これはいい機会だと、経営層や広報が思ったから、動画を作り、プレスリリースを打てたはずです。

盛り上がってるところを探して、それっぽいことを言うのは違います(徳力さん)。

私は、会社でコーポレートのメッセージを発信する側の部署にいるので、この事例はだいぶ心に刺さりました。真似しようと思ってできることではありませんが、自分の所属する組織が何のために存在しているかをもっと考えて、考えたことを周りにも伝えていこうと思いました。バズりたいということではなく、自分たちが、もっと社会によりよく適合して、組織として社会をよくするために動けるようにしたい。そして、これができる企業は、消費者としても応援したくなりますよね。



実は2022年、会社のパーパス・ビジョンを作るプロジェクトに参加していました。味の素さんの事例を聞いて、うちのはあれでよかったのか? と、改めて思いましたが、うちのパーパス・ビジョンは、会社の一員として納得できる部分はちゃんとあります。このパーパス・ビジョンを社内に浸透させて、いざという時、社員として、これだ! ということを発信につながるようにしたいと思いました。

仕事中に刺激あるお話を聞けてよかったです。ありがとうございました。

味の素さんの話は、パーパス・ビジョンを作ったプロジェクトのメンバーにも共有しよっと。

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。