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スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)『オグリ』はすごい娯楽でしたよ

『オグリ』の初日を見てきました。

初のスーパー歌舞伎見物です!

とにかくキラッキラで、音もすごくて、これはすごい娯楽ですよ!

歌舞伎は、見栄に代表されるように、決めポーズを止め絵として見せてくれます。リアルな殺陣が見たい人も多いかもしれませんが、本当にリアルな殺陣って、すごさが伝わりにくいかもしれない。歌舞伎の殺陣は、見栄の部分だけでなく、ゆっくり動くどのシーンを切り取っても、決まるポーズになっている。瞬きしても、目を開いた瞬間、もうかっこいい。

スーパー歌舞伎は歌舞伎に比べ、殺陣のスピード感がある分、しっかりかっこいいシーンで止めて、見栄を切ってくれます!

殺陣などの見せ場シーンは、漫画の見開きドドン!
ドドドン!!
ってな感じ。

見て鳥肌が立ちました。

特に一幕は、そういうシーンが多かった。
少年マンガ好きが大喜びすること必至です。

ワンピースやナルトが歌舞伎になるわけですね。
漫画と相性がいいというのもわかります。私は両作品とも見てないので想像ですが、動きがあるからアニメに近いのかと思ったら、漫画として漫画のよさを見せるんですね。

二幕は、そういう漫画を見て喜ぶ感じもありつつ、物語が急転します。
ドラマとして大事な二幕(地獄)ですが、笑いもあり、大盛り上がりの後、そして三幕へ。

もう照手姫が健気で、一心で・・。グッときますよね。

二幕からの落差が大きく、オグリめ、弱ってんじゃねーよ!
と心の中で何度も思ってしまいます。

暗いトーンが続く三幕ですが、最後の大団円はしっかり盛り上げてくれます。
(すぅぱーあ、りぃすとぅ、ばぁーんどぅww)

最後は、客席を見る役者さんも、楽しいし、嬉しいんじゃないかなぁ。

歌舞伎は難しくて敬遠しても、最初にスーパー歌舞伎を見て、歌舞伎の入り口にするのはありなんじゃないかなと思います。歌舞伎の間口を広げたというのは、わかる気がします。歌舞伎のよさ、色、形式、止め絵で見せるという歌舞伎のよさ、形を大事にしつつ、成立しているように思いました。

今は、歌舞伎ではなく、スーパー歌舞伎をもっと見たいな。

装置にお金もかかってそうだし、殺陣も派手だから怪我のリスクも高そうだし、そんな頻繁にやるのは難しいかもしれないけど・・・

『オグリ』よかったです。

スーパー歌舞伎もっと見たいな

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