視聴メモ「小説がレベルアップするリサーチ・テーマ・構成」 #物語のつくりかた
デビュー作『宇喜多の捨て嫁』が直木賞候補作となり、木下昌輝さんによる #物語のつくりかた 講座。
視聴した時のメモ（ツイート）
🔴20時〜配信開始
— note (@note_PR) June 23, 2022
小説がレベルアップするリサーチ・テーマ・構成
『孤剣の涯て』の小説家・木下昌輝さん@musketeers10から、作品の磨き方を教わります！
感想などは #物語のつくりかた で📲@bessatsubunshun https://t.co/FNmy5lxz8j
今日のアジェンダ（木下さんの物語のつくりかた）
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
1. 題材の選びかた
2. テーマの決め方
3. プロットのつくりかた
4. 登場人物の設定のしかた#物語のつくりかた
1.題材の選びかた
①題材選び
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
宮本武蔵 × 宇喜多左京
戦国の世が終わったあと、二人はどうやって生きたのか？
※宇喜多左京…上司にしたくないNo.1。トラブルメーカー。
木下さんは、人物の好奇心から入ることが多い#物語のつくりかた
①題材選び
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
宮本武蔵の巌流島以降の興味から。
宮本武蔵は、現代人みたいな感覚の発言が多い。
なんでそんな倫理観に変わったのか？
その理由をフィクションで埋めたらおもしろいんじゃないか？#物語のつくりかた
①題材選び
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
Q. 創作の余白があるかどうか？ も題材選びに影響する？
A. 歴史小説は、事実があって、不明な部分にどんなフィクションを入れるかが醍醐味・#物語のつくりかた
2.テーマの決め方
✅ 題材＝あつかう材料
— noteイベント情報 (@note_eventinfo) June 23, 2022
✅ テーマ＝材料をどんな手法で描くのか#物語のつくりかた https://t.co/PFwkBjcVwh pic.twitter.com/8hB2cdm0h4
②テーマを決める
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
まず、題材とテーマの違い
題材：何を扱うか？ 食材
テーマ：どういう手法で イタリアン？ 蒸し料理？ ロースト？#物語のつくりかた
②テーマを決める
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
「呪い」
五霊鬼の呪い：呪い首に名を刻まれたものは2年以内に死ぬ
×
家康が生んだ呪い：反徳川勢力はすべて滅びる（豊臣家、女歌舞伎）
大阪出身だから、大阪の陣の家康がしたに反感がある。#物語のつくりかた
※資料の漁り方… などテーマの掘り下げ方
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
「呪い」で調べたり… 頑張る。
木下さんが関西でライターをしてきたとき、「血天井」というテーマで調べたことがあった。
調べてわからないことを空想で埋める。
昔から、気になってた。親の言葉の呪い、など。#物語のつくりかた
3.プロットのつくりかた
題材とテーマを決めたあと構成（プロット）をつくるために整理した、登場人物と時系列の表。実際に木下さんが作ったものを見せていただきました。#物語のつくりかたhttps://t.co/PFwkBjcVwh pic.twitter.com/GFfllX6NDs
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3. プロットのつくりかた
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
時系列で物語がどう進むか、その時に登場人物が何をしたかをエクセルの表にしたりしてる。
表にすれば、矛盾に気づく。見返すことはあまりないけど、書いてれば、頭が整理できるし、編集者にも共有できる。#物語のつくりかた
3. プロットのつくりかた
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
表を作った後、削るエピソードを考える。
うんちくを入れたくなる。編集者に提案されて削ることもある。
自分が読者目線で考えた時、どっちが嬉しいか。読者目線ができれば、取捨選択がちゃんとできる…はず。
（読者目線に戻るのはとても難しい）#物語のつくりかた
あ、エピソードは、いろんなタイミングで削るとのこと。 #物語のつくりかた
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
削るエピソードの話。
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
飲食店をよく扱ってたライター時代。
お店の人は、いいところをいっぱい書いてほしいと思う。
実際には、一つを掘り下げたほうがいい。ここのカフェは音楽がいい。店主が学生時代集めていたレコード…云々#物語のつくりかた
おもしろいシーンを作る方法。
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
エピソードを活かす方法。場面ごとに、起承転結（序破急でもよい）をつける。#物語のつくりかた
テーマに対して不要と思われる箇所は、きちんと削り込む勇気を持つことが大切。読者目線で、本当に必要な場面なのかを考える。そのためには、他の人に読んでもらうのはおすすめ。
— 別冊文藝春秋編集部 (@bessatsubunshun) June 23, 2022
「違うな」と思ったら、何度でも書き直す。今回も最初に書いた200枚を全部書き直した。#物語のつくりかた
（木下さん）
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
一場面原稿用紙5枚くらい。見せ場は10枚、15枚。全体100場面。#物語のつくりかた
4.登場人物の設定のしかた
登場人物の設定について
— noteイベント情報 (@note_eventinfo) June 23, 2022
✅ 驚いてくれるキャラがいると便利。読者に近い目線に立たせられる。
✅人物のキャラクターを立たせるには、人物の第一声や最初の動作を工夫する。#物語のつくりかた pic.twitter.com/iW2fBlIytv
木下さん
— noteイベント情報 (@note_eventinfo) June 23, 2022
「すべての物語は、登場人物の価値観が変わる話。
その変化の様子を小さな起承転結で描写していく。」#物語のつくりかた https://t.co/PFwkBjcVwh
主人公はスーパーマンのことが多いので、「普通のひと」の視点を入れ込むとうまくいくことが多い。読者と一緒に驚いてくれる存在は大切。#物語のつくりかた
— 別冊文藝春秋編集部 (@bessatsubunshun) June 23, 2022
4. 登場人物の設定のしかた
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
「呪い」を軸に役割を設定。
武蔵：「呪い」から解放された人
左京：「呪い」に飲み込まれた人
千姫：「呪い」のツールになってしまった人
家康「呪い」を意のままに操る人#物語のつくりかた
4. 登場人物の設定のしかた
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
（木下さん）
尊敬する漫画家さんは、登場人物の履歴書を書け、といっていたが、木下さんはうまくいかなかった。
登場人物の持ってる価値観、対立する価値観、などを作って、設定を固めていく。
では、どうやって登場人物を膨らませるか？#物語のつくりかた
4. 登場人物の設定のしかた
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
人物の第一声を大事にする。
一般的な台詞を吐かせるのではなく、特徴的な言葉をしゃべらせる。
（変わった動作でもいい）
それで、主人公が立ち上がる。
→某テレビ番組で、藤田和日郎さんも主人公の動作とかで特徴を出す話をされてたな。#物語のつくりかた
4. 登場人物の設定のしかた
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
便利な人を登場人物に増やそうとするのはいいけど、本作品の場合、「呪い」の軸が増えるようなら、増やさない。#物語のつくりかた https://t.co/b5G5PtwI72
4. 登場人物の設定のしかた
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
Q. こういうキャラがいると便利なキャラがいますか？
A. よく驚いてくれるキャラがいると、いい。『スターウォーズ』のC3PO。読者目線の人
あぁ、よく侍に子どもがついてくるのはあれか！#物語のつくりかた
（木下さん）
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
物語は、登場人物の価値観が変わること。
主人公とは限らない。
「水戸黄門」は黄門様の価値感は変わらないけど、
ばくち好きの人物が、改心して、真っ当になる、とか。#物語のつくりかた
■質疑応答
Q. ライターからフィクションの作家になったのは？
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
A. 昔から目指してた。高校の部活の交換日記を褒められてから。引き出しを増やしたほうがいいという言葉を聞いて、引き出しを増やす手段を探した。文学部ではなく理系→文章修行と引き出しを増やす手段としてライター。#物語のつくりかた
【質問への回答】
— noteイベント情報 (@note_eventinfo) June 23, 2022
史実の忠実さよりも、読者目線でおもしろいかを優先して強行突破していい。#物語のつくりかた pic.twitter.com/P731D7XvG0
【質問への回答】
— noteイベント情報 (@note_eventinfo) June 23, 2022
資料によって異なる内容でも、おもしろい方を採り入れたらよい。
歴史を分かっていないと指摘されないためには、他の箇所を厚く固めていく。#物語のつくりかた pic.twitter.com/CfuLCiF7aY
（視聴者から木下さんへの質問）
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
Q. 複数の資料で別の解釈がある時、どう使う？
A.
（一方が、通説レベルだとしても…）おもしろいほうをとればいいんじゃない？
リアルじゃなくても、リアリティを感じれるかどうか。
読者を登場人物の体験に巻き込む。五感を使った描写をする。#物語のつくりかた
Q. 伏線をそれとわからずに入れる方法は？
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
A.
ぼくも教えてほしい。
赤川次郎さんが、ハンカチが伏線になる時、
あぁ、ハンカチをくれた人は私に好意がなるのかな？
と、恋愛とか、他に目線を向ける。#物語のつくりかた
Q. 小説を書く時、どのような取材をしている？
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
A.
合戦場行ったりもするけど、あまり役立ったことない。
見に行って得るものがない、と確認するため。
取材しても得るものがないとわかったら、もう書くしかない。#物語のつくりかた
Q. 書けなくなった時どうしてる？
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
A.
調べる時期、書く時期があって、
書く時期になったら書くしかない。
一日二場面（原稿用紙10枚）書ければOKという決めごとにしている。書けない時は、Twitterに宣言してる。プロットを作ってるので、まったく書けないということはない。#物語のつくりかた
Q. 書けなくなった時どうしてる？（つづき）
— のーどみたかひろ (@nohdomi) June 23, 2022
A.
デビュー前、書けない時期は
ショートショートを書いて、それを無理やりつなけたりしていた。#物語のつくりかた
Q. 筆が進まないときはどうしている？
— noteイベント情報 (@note_eventinfo) June 23, 2022
A. 1日2場面（10枚）なんとしても書く、など低めのハードルを決めている。プロットを先に作っておくと、全く書けないことは無い。
または、短編が書けるなら連作短編にするなど工夫するのがよいのでは。#物語のつくりかた https://t.co/PFwkBjcVwh pic.twitter.com/vEEg1sRYCO
見逃し視聴 他
#物語のつくりかた
— noteイベント情報 (@note_eventinfo) June 23, 2022
本日もご視聴いただきありがとうございました！
アンケートにて、本日の感想をぜひお聞かせください。
📝https://t.co/zAFV2qNXzW
こちらから見逃し視聴もできます→https://t.co/PFwkBjcVwh pic.twitter.com/QXLCQjucrC
本日の講師・木下昌輝さん『孤剣の涯て』の第一章はこちらからご覧いただけますhttps://t.co/yQmxnvWzt9
— noteイベント情報 (@note_eventinfo) June 23, 2022
別冊文藝春秋のnoteはこちらをご覧ください！https://t.co/u0z0eR9HTG#物語のつくりかた
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