AIが「動画を動画」として学習し始めた意義 -日刊のぐりゅうAIニュース #18
「すべてのビジネスはAIと共に!」をモットーにしています のぐりゅう(野口竜司)です。さて、本日もAIニュースをお届けします。
1月30日(木)の記事はこちら。
AIが「動画を動画」として学習し始めた意義
従来は動画データは静止画一コマずつの集まりとして処理されてきた。最近は時間変化を前提とした、本当の意味の動画としてAIがデータを学習できるようになってきた。
これまで動画認識のAI静止画像の連続データとして認識し識別をしていたのが主流であったが、動画を動画として認識をして動画としての特徴を捉えることができる兆しが見えてきたようだ。
産業技術総合研究所知能システム研究部門の佐藤雄隆副研究部門長らは、ディープラーニング(深層学習)により認識精度を74%に高めた動画認識AIを開発した。数にして約30万の動画データで152層からなる学習モデルを訓練した。学習には、産総研のAI用ス―パーコンピューター「AAIC」を2カ月間フル回転させた。佐藤副研究部門長は「静止画の学習は100万データで成否が分かれた。動画もデータの量が突破口になった」と説明する。
今後の動画認識の期待が高まる一方で、今回使用されたのはスパコンとのことで、まだまだ一般化できるまでには時間がかかりそうだ。
いずれにしても動画認識AIが処理速度やハード問題がクリアできてきたら、かなり多くの応用活用法が花開きそうだ。
タイトル画像はニュースイッチ「AIが「動画を動画」として学習し始めた意義」より引用
AI活用エヴンジェリスト 野口竜司(のぐりゅう)
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