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KEY(調性)とコードを意識化するウォームアップ

よく教室のピアノレッスンを受けてくださっている生徒さんから
「言ってる事は分かるけど、パッと手がいかない。」
というお話をお聞きします。
そうなんですよね。
やる事は分かったけど、手と頭がついていかない。こういったお話をよくお聞きします。
意識する前に手がさっといく事ってとても大事です。
(正確には意識はしているんだけど、意識してないくらい早いスピードで手が動くなんでしょうけど)

その問題を解決するのにまずは以前投稿させて頂いたKEYキー(調性)のお話からする必要があります。
ピアノでいうと白鍵と黒鍵を足して12コ。

1オクターブにおいては
白鍵は7つ
黒鍵5つ
合計12個

このどこから始まってもドレミファソラシドと聞こえるように12通りのKEYをスラスラ弾ける必要があります。
ちなみに音符の下の数字は指番号です。
両手いずれも親指1、人差し指2、中指3、薬指4、小指5に相当します。

指番号
CDEFGABから始まる
白鍵のKEYの指は1の指から
D♭E♭G♭A♭B♭から始まる
黒鍵のKEYの指は2の指から弾くと弾きやすいです

その次にKEYがCの場合CをⅠ、DをⅡ、EをⅢといった具合にローマ数字化していきます。
(この際、数字を英数字でなく、ローマ数字にしたのはコードにおける和声間の距離を示す度数と区別化するためです。)

例えばCとFとB♭のダイアトニックコードはこうなります。
各コードの呼び方や種類においてはまたの機会にしたいと思います。

各KeyのⅠ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴの基本コードを順番に抜き出したのが次の譜面です。

CとFとB♭のKEYのⅠ、Ⅵ、Ⅱ、Ⅴの順番にコードを並び替えたものです。
ⅥのコードとⅤのコードを1オクターブ下に持ってきたのは近い距離で移動した方が自然であるのと音域的に美しく聴こえるからです。
循環コードとも呼ばれるこのコード進行は多くの曲に使われています。

今回のウォームアップエクササイズではこの4声のコードは弾かず、
ベース音である1番下の音しか弾きません。
右手のメロディをECECECECDFEDC(KEYがCの場合)を弾き、
左手はⅠ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴの各コードのベース音(CADGC)しか弾かず、
そのKeyを半音ずつ上げていきます。

CのKEYならCM7-Am7-Dm7-G7がⅠ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴに相当します。
ここではKeyがCからFまでとなるわけです。
残りのKey(GbからBまで)のⅠ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴです。

下に楽譜を音声化した音源があります。
ダウンロードしてお聴きになりながら、楽譜を追って最終的には楽譜を見なくても弾けるようになる事が重要です。

同じ右手で弾くメロディが半音ずつ上にシフトしていきます。
この際、できるだけ同じ指使いで弾く事が望ましいです。
無意識に音を弾く事と指使いは重要な関連性があるからです。
コードやフレーズは目を閉じても弾けるくらい慣れ親しむ事が大事でそのためには覚えやすく規則性のあるコード進行とメロディから始めるのが良いと思います。
このエクササイズを毎日やってみるだけでもアドリブのヒント、音楽理論やコード理論の入り口には立てるかもしれません。
一度、お試しください♪


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