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【伝福連携⑤】伝統工芸品の職人はロボットに置換わってしまうか?

「伝福連携」は、障がい者を伝統工芸品の職人として育て活躍してもらうことが目的です。

しかし、近年ロボットやAIが発達し、近い将来多くの仕事が失われるといわれています。
せっかく伝統工芸品作りが身についてもロボットに仕事を奪われる日が来るのでしょうか。

伝統工芸品作りは自動化できるのか

もともと伝統工芸品は実用品でした。
大量生産大量消費の時代には製造の自動化が試みられ、それに成功し手作りされなくなったものも多いのではないでしょうか。

自然の素材は一点ごとに特性が微妙に違ったりして自動化が難しいために、手作りの伝統工芸品として残ったものもあると思います。

それでも近年のロボットやAIの発達で今残っている伝統工芸品も自動化が可能なものも増えてきていると思います。
その気になれば近い将来すべての伝統的工芸品の殆どの主要な工程が自動化できるようになるかもしれません。

自動化に成功すれば、時間をかけて職人を育てたりしなくてもよくなりますし、必要に応じてロボットを複製すればすぐに職人を増やすこともできてしまいます。

伝統工芸品の定義

Wikipediaによると、
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伝統工芸品は、
一般的には日常生活の用に供され、手工業により製造される織物、染色品、陶磁器、七宝焼、漆器、木工品、竹工品、金工品、仏壇、仏具、和紙、文具(筆、墨、硯、そろばん)、石工品、人形、郷土玩具、扇子、団扇、和傘、提灯、和楽器、神祇調度、慶弔用品、工芸用具、工芸材料、江戸木版画(浮世絵版画)などを指す。
ーーーーーーーーーー
とあります。

また、国が指定する伝統的工芸品の定義は以下のようになっています。
ーーーーーーーーーー
1.主として日常生活で使われるもの
2.製造過程の主要部分が手作り
3.伝統的技術または技法によって製造
4.伝統的に使用されてきた原材料
5.一定の地域で産地を形成
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伝統工芸品は手作りであることが条件となっています。

伝統工芸品の職人はロボットに置き換わらない

「手作り」こそが伝統工芸品の価値です。
つまり一度身につけた職人の技術はどんなにロボットやAIが発達してもそれに置き換えられることはない、ということになります。

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そして、伝統的な技術または技法で製造されることも伝統工芸品の条件となっています。


世の中が大きく変わる現代において、伝統工芸品は変わらないことが価値であり、一度身につけた技術を大切に守っていくお仕事とも言えます。

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