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野球選手として最後の投稿

皆様こんにちは、先日任意引退を発表しました野口でございます🫡
もちろんXやInstagramで僕の激キモ長文をご覧になられてる方はご存知かと思います。
今回は堅苦しい文面はやめてつらつらと話していこうと思います。

始まりは士別で。

士別サムライブレイズ球団初勝利

僕が独立リーグに飛び込んで最初に所属した球団は士別サムライブレイズだったんですね。
入団した経緯はあまり話していませんでしたが
当時草野球をしてゆるりゆるりと生活していた僕でしたがある時転機が訪れます。
それは何気なく友人に言われた一言で
「お前、独立リーグとか行けんじゃね?」
その時僕はその言葉になんとも思うことはなくて「いや〜、無理やろー😫」と返していたのです。まぁ、でも今現在僕は独立リーグでプレーしてるわけです。なんでかって??
その気になってしまったからです🫢
その気にさせたのは当時私たちを苦しめていた新型コロナウイルスなのです。
このウイルスのせいで仕事以外の全てが制限されていたんですよね。考え事をする時間も増えてたどり着いた結論は
<今やれること、やりたいことをやろう>
だったわけです。そんなわけで動き出しました。
ただ独立リーグでプレーしている知り合いがいるわけでもなければ知識もない僕はどう動けばいいか全く分からなかったのです”🤷‍♀️゛
だから色々な人にTwitter(現x)でコンタクトをとったのです。
そこで出会った方々に独立リーグについて聞くことが出来たのです。最初はBCリーグのトライアウトを受ける予定だったのですがそれが某ウイルスのせいでなくなってしまい路頭に迷っていたところ
「北海道リーグのチームあるよ、士別ってところに。」という話を伺いデジタルトライアウトを受けることになったわけです。
なんとか合格を頂いた僕はその年の4月にチームに合流します。これで晴れて僕は士別サムライブレイズの1期生として独立リーグの世界に足を踏み入れたわけです。
士別ではたくさんのことを学びました。
お世辞にも強いチームとはいえず試合では苦労したことも沢山あったと思います。僕自身も成績は納得いくものではありませんでした。
ですが沢山の人々に出会い人間的に大きく成長できたと感じています。
当時キャプテンの小滝さんはじめ、土井さん、はじめさん、佐野さんと沢山の先輩方に迷惑をかけました。それでも受け入れてくれる(勘違いの可能性あり)皆さんに本当に助けて頂きました。今の僕がいるのはこのシーズンに出会った皆さんのおかげです。本当にありがとうございます😭
シーズン成績はチームとしては3位、CS進出ならずということでシーズンを終了しました。
その当時の僕は悔しいともなんとも思わなかったわけです。ほんとにクソです、カスです、当時の僕をボコボコにしなかった先輩は凄まじく人格者です。

よくお酒を飲んだ4人
安井さんと飯野さん
岩島
土井さんと佐野さん、キャラオケ
皆様おなじみブレイズ関東会


そんなわけでシーズン終了早々にチームを離れ、トライアウトを経て石狩レッドフェニックスに移籍という形で入団するわけですね。
ここからの2年は北海道の独立リーグ界隈を揺るがす大事件(??)が起こるわけです。
それは、、、、
<リーグ分裂>
ここは大きかったと思います。
リーグは北海道フロンティアリーグと北海道ベースボールリーグのふたつに分かれたわけですね。
結局選手として残ったのは不安でした。
ただもうやるしかない。そんな気持ちで来シーズンに臨みました。
ただここでの出会いが僕をさらに変えました。

2022シーズン


監督、坪井智哉。
これは今考えるととてつもないですよね。
まず目にとまったのはPL学園の4文字。
正直「終わったな」って思いましたね。
ほんとに坪井さんには失礼なのですが当時僕は坪井さんのことを存じ上げなかったのです。
楽しみ半分、怖さ半分で4月に北海道へ向かったのを覚えています。チームのメンバーも蟹沢、森、二瓶さん、健吾さん、信太郎さん、斉藤さん、中野、杉、諒太と知ってる顔が多かったので楽しみでしたね。
そんなこんなで坪井さんと初対面。
「あれ、そんなに怖そうじゃないぞ??」
と第一印象は思いました。
気さくでした。沢山話しかけてくれるし、冗談も言ってくれる。ほんとにいい監督さんだなと思いました。チームも始動しいい勢いで勝利を重ね、後半戦に差し掛かりました。
ここでもまたやってくるあいつ、
コロナです。チームほとんどの選手がこいつにやられ8月の後半から戦績もどんどん悪くなっていきます。なんとかリーグ首位でリーグ戦は通過したものの、チャンピオンシップで敗退し、リーグ代表としてグランドチャンピオンシップに出場することは叶いませんでした。
チャンピオンシップの最後の先発は僕だったわけです。本当に悔しかったですね。後にも先にもこんなに悔しくて泣くことなんてないと思います。

最後の試合に負け泣き崩れた


正直ここで野球をやめようと考えてました。
ただこの悔しさを抱えたまま辞めるのは納得がいかなかったんです。だから来年にかけようと思い今年まで続けたわけですね。
自分自身の中でも本気で取り組めたとはいえなかったので来年こそはという思いで残留することを決めました。


オフシーズン仕事、バイト、トレーニングと時間を割いてきました。辛かったです。早くオフシーズン終わってくれ。そう本気で思ったくらいです。
北海道、当たり前ですが雪すんごいです。寒いです。ほんとに死ぬかと思いました。
その中でできる限り練習に取り組みました。

新チーム始動会見

そんな長い長いオフシーズンが明け、いよいよ新チームが始動しました。オンシーズンですね。キャンプもありました。大阪で2週間、これもハードでした。走って走って走って、トレーニング。かなり追い込みました。ここの2週間がなければ今シーズンの石狩の粘りはなかったかもしれません。それだけ肉体的にも精神的にも強くなった2週間でした。その2週間の間に昨シーズン終盤から発症していたインピンジメントが悪化し僕のノースロー生活が始まります。ここでやっと自分の投球フォームを見直すわけです。結果的にこれは怪我の功名という形でシーズン終盤に成果として現れます。
このキャンプでは寮と同じくチームメイトと共同生活。ここでチームの仲も深まりました!

パラシュートトレーニング、これはきつかった😭
キャンプ前半終了後の打ち上げ
とんでもない日焼けをした笹本


なんとか無事キャンプを終えここからリーグ戦に突入していきます。
開幕戦は落としたもののその後の試合はなんとか勝利を重ね、僕自身の当番はなかったもののチームはしっかりと首位を走っていました。僕自身は5月後半から中継ぎとして少しずつ登板を重ね、
留萌での士別戦で初先発することになります。
結果は5回1失点自責0、勝ち負けつかずという結果でした。
この日の登板を境に登板もどんどんと増え
中継ぎ、先発の両方で登板を重ねていきました。ただ僕の登板の中で初先発の次の先発。ここがターニングポイントとなりました。
相手はまたしても士別。僕のボールの状態はかなり良くない状態でした。それを気にして腕が振れなかったわけです。3回にツーアウトとってそこから下位打線に連続四球。そこで降板し代わった増田がデッドボールからのホームランで逆転負け。僕に負けはつきませんでしたが僕のせいで負けたようなもんです。
坪井さんにはこっぴどく叱られました。ただここから自分の投球、マインドを見直しどれだけ調子が悪くても腕は振ろうと決めて登板するようにしました。そこから美唄戦で初勝利すると先発ではその後1点も取られることなくシーズンを終えることになりました。
球速も終盤に向かうにつれてどんどんと伸びていきいい投球ができたのかなと思います。
リーグ戦成績は
4勝0敗 防御率3.21(リーグ2位) WHIP1.00(リーグ1位)といった結果でした。
なんとか規定投球回に乗せることができて良かったです。打たれるヒットも減り、四球も減り数字として大きく結果に出たので冬場しっかりと取り組んできてよかったなと思いました。
9月には目標にしていた月間MVPも頂きました😋嬉しかったですね〜🥹

9月度月間MVP獲得


リーグ戦も2位に落ちることなく首位通過し
いよいよ去年涙をのんだCSに挑むことになります。

初戦。
幸先よくリードをして最終回まで行くものの
クローザー伊藤くんが2本のホームランを浴び逆転負け。
僕は次の試合の先発が決まっていたので声を出すことしか出来ませんでしたが、その時の心境としては「行けるっしょ」という感じでした。去年は浮き足立った場面沢山ありましたが今年はしっかりとやることをやってきたので必ず勝てると思っていました。
前日のミーティングでも「完封するから1点で充分よ」とみんなに伝えていたし、なんとか僕の投球でチームに大きな勢いを持ってこれたらな。と思っていました。

気合い注入

もちろん緊張していましたが、僕のいい所は基本何に対しても動じないところなのでいい緊張で投げることが出来ました。結果
8回 82球 被安打5 奪三振6 四球0 失点0
という内容で打線も10得点、8回コールドで完封勝ちでした。チームにとっても大きく勢いづいた試合でしたね。
そしてこの日は今シーズンホーム最終戦。沢山の方が球場へ足を運んでくださいました。
そんな皆さんへ1番いい形の試合を見せることができ僕たち選手はとても良かったと思っております。
坪井さんにコト1の投球しますと啖呵を切っていたのでその通りになってよかったです。
ちなみに坪井さんは嬉しそうに僕の頭をぶっ叩いていました。とても嬉しかったです。

そのままの勢いで乗り込んだ士別での第3戦。
アドバンテージがあったので勝てば優勝が決まる試合。チームとしてはここで決めたい。
ただ川上さんが前日の足の吊りにより状態が良くなく、失点が続いていました。取っては取られという状況。ここで森。シーズン終盤に苦しんでいたのは知っていた。去年もCSで投げられず悔しい思いをしたのを横で見てきたので「頼むぞ。」という思いでベンチから見つめていました。森もきっと気合い入ってたと思います。結果的に6回を1失点でまとめるのですが、ヒットを打たれても気合いで抑えてくるところを見て同級生として、同郷としてすごく心が打たれました。4点差で迎えた最終回、とてつもない緊張をしていましたがなんとか抑え、優勝。本当に報われた瞬間でした。
マウンドに集まっている瞬間から涙が溢れ、正直何が何だか分からないけどとにかく嬉しいという気持ちが爆発していました、、、笑
オフシーズン、オンシーズン苦しかった、もちろん楽しいこともありましたが苦しい時間の方が圧倒的に長かったです。耐え忍んで、歯を食いしばってやってきてよかったなと思いました。

ペットボトル二刀流川上さん
幸せすぎる瞬間
気持ちよさそうな坪井さん
ファンの皆様とパシャリ📸
嬉しすぎた。
面倒見てたとしくんとパシャリ📸

晴れて僕達は2023シーズンのリーグチャンピオンとなり愛媛県松山市坊ちゃんスタジアムにて行われる日本独立リーググランドチャンピオンシップ2023にリーグ代表として乗り込むことになったわけです。
初戦の相手は愛媛マンダリンパイレーツさん。
優勝する前から相手は決まってましたね。

CS2戦目での登板を終えてから
自分自身で初戦の先発だろう。と考えていたのでしっかり調整は行っていました。

最後の青葉公園。

最後の青葉公園での調整も終え、いよいよ松山へ乗り込みます。
常々言ってきましたが僕は北海道フロンティアリーグが舐められているのがどうしても嫌だったしそれを変えたかったのでここでしっかりとぶつけるしかないと思っていました。

こんなことやってる場合じゃない

愛媛に到着。
前日練習もしっかりと終え、当日に向け眠りにつきました。
そして迎えた当日。
大きく緊張することも無く、いつも通りアップをして試合に臨みました。
まずは初回、
先頭フォアボール。終わった。
と思ったのですが2番打者でダブルプレー、
後続も押え三者凡退。
こういった状況が続き、結果的に愛媛打線を4回までノーヒットで抑えることになったわけです。ただ5回。ミスが絡み2失点。この2点は痛かったですね。自分自身もこのミスには絡んでいたし悔しい2失点でした。
ただ6.7回は0で抑え8回表には打線が奮起して1点をもぎ取ってくれました。この回は必ず抑えると誓ってマウンドに上がりましたが結局1アウトを取って増田に交代。嫌な場面で増田に渡してしまったなと悔しく思います。
本当は後ろの投手が気持ちよく投げられる場面で渡したかったのですが僕の実力不足です。
結果的にチームは1-4で敗れ初戦敗退となったわけですが、X等のSNSでの反応は「よくやった」と労いの言葉で溢れていました。
その時に「ああ、終わったんだな。」と思ったわけです。今シーズンで引退することを決め臨んだ2023シーズン、やりきりました。
一遍の悔いなしとはこのことだと思います。

松山にて打ち上げ
飲みすぎて潰れたとしくんと川上さんin松山

とっても充実した1年間だったなと思います。
今振り返ってみて、やめるのが寂しくて泣きそうなくらいです。それだけ北海道に愛着が湧いてしまいました。

僕は皆様の記憶に残る選手になれたでしょうか。フロンティアリーグが成長して、様々な選手が入ってきて、どれだけ年数がたっても
僕を忘れないでいてくれるでしょうか。
そんな選手になれていたらそれ以上の幸せはないですよね。
僕がめざしたのは記録にも記憶にも残る選手でしたが、記録的には微妙でした。笑
ただ野口寛人という人間が皆様の心の中にしっかりと刻み込まれていればいいなと思います。😘

懐かしの2021シーズン
ラジオ後の食事会。この時怪我をするとも知らず2桁勝利をするとイキっていました
愛媛でカッコつけたやつ。試合に集中しろ
だからカッコつけんな
ファン感、スタンプラリー
札幌スタジアム、おなじみのルーティン
フェニックスくんとの思い出
ビアガーデンと増田くん
なんの写真これ
2022ファン感
これが僕のファンサ
珍写真、打者野口
2022シーズン

写真貼りすぎちゃいました😇
これで皆様とサヨナラなんて悲しいことは言いません。きっとまたいつか球場に顔を出すと思います。その時には暖かく声をかけていただけると嬉しいです。
皆様に出会うことが出来て本当に良かったです。これからもよろしくお願いします。

以上
野口寛人でございました。

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