サンプ 続き

前半の少し被るけど、
だいちゃんの、私の話を聞く姿勢。だいちゃんがカタリバの中で、活動する姿。全部がかっこよく見えた。何よりも、だいちゃんから「俺と似てる」と言われたことがなんか今でも覚えていてとても嬉しかった。自分の将来の夢や、やりたいこと、はなかったけど、大ちゃんみたいにかっこよくなりたいそう考えた。

だから、大学一年生の5月になってカタリバの説明会に参加してカタリバに参加できた。だいちゃんは大学を卒業していたけど、だいちゃんが関わっていたカタリバに参加できたことはとても嬉しかった。カタリバの活動自体もめちゃくちゃ楽しかった。カタリバのキャストで2回目参加した後くらいに、コフンさんから、カタリバの企画を一緒にしてみないといわれた。嬉しかった。カタリバに参加していることが認められたとも感じれたし、だいちゃんに少し近づけたとも思えた。

企画を一年生ののぎちゃんと4年生のコフンさんとさかなおさんやることになっていた。絶対にいい企画にすると決めていたし、絶対に楽しいだろうなと思っていた。でもいざ蓋を開けてみたら、全然楽しくなかった。さかなおさんが「のぎちゃんこれどう思う?」てよく聞いてくれてはいた。のぎちゃんの意見を自分なりに伝えてみると、、「でも」「それはさ」と言われて、回りくどく否定されていたように聞こえてしまう。そんな人って思うとあんまり自分の意見を言いたくなくなって、発言することがあまりできなくなった。終いには、さかなおさんから「おれ、お前のこと嫌いなんだよね」て言われてさかなおさんとどう接すればいいかわからなくなった。
そのことをコフンさんに伝えると、「うんうん、その気持ちわかる!」とは言ってくれたんだけど、いざ三人でミーティングすると、コフンさんがのぎちゃんのことを言ってくれるかと思ってたのに、全然言ってくれないし、ましてや企画チームの状況をわかっているはずなのに助けてくれないカタリバという組織自体が誰も助けてくれないんだってそう感じた。
そんなのぎちゃんは企画に対して

諦めた。

そして、どうせのぎちゃんの話を伝えたところで否定されるだけだし、自分のことを助けてくれる人がいない組織なんてもうやめてやる。そう思いながら、企画作りをしていた。何も楽しくないし、早く企画が終わればいいと考えていた。そんな企画の当日はやっぱり楽しくないし、達成感もないし、つまらなかったんだよね。


企画が終わってから、カタリバの活動に参加しなくなって、また別の人、別の組織に関わるようになった。その中で、のぎちゃんだから、のぎちゃんのためにっていってくれる人がたくさんいた。けど自分は、「どうせ数合わせなんでしょ」「別に俺じゃなくていいじゃん」って思ったんだよね。そうしてまた関わってくれていた組織や人のことを諦めてまた別の組織や人を求めていろいろなところに行ったり話を聞いたりして,また数合わせなんでしょ、誰でもいいじゃんってなる、その繰り返しをしていたんだよね。


ある時、また別の新しい人と話す機会をいただいた時に、女性の方から言われたことだったんだけど、「のぎちゃんはその組織やその人のせいにしているけど、自信のない自分がいるだけじゃないの?だから、悪循環みたいなことになっているんじゃないの?」
そう言われた時はその女性の人が何を言っているのかが意味が分からなくて、「何言ってんの、こいつ」ってなってたんだけど、言われてから日がたつにつれて、自分が自分自身に対して、「どうせ、自分なんてできないから、意味ないや」、「この人は自分に対して、過大評価をしすぎているその期待には応えられない」と考えているなとはっきり意識できるようになってきた。
どうせ自分なんて何やってもできないんだ。誰も自分のことなんて信じてくれないんだ。そう思いながら、生活している自分自身に対して、

変わりたい。

そう思うようになった。なんにでも諦めている自分の過去を振り返っていく中で、一つ後悔しているものがあった。それが、カタリバで初めて企画作りをしたことだった。たしかに、さかなおさんが否定していたのかもしれない、嫌いと言われたのかもしれない。コフンさんやカタリバの組織が誰も助けてくれなかったのかもしれないけど、それに対して、どうせじぶんなんて、もう無理だと諦めていた自分自身じゃない自分に変わりたいなとそう思えた。だからもう一度カタリバに参加したいとそう思った。

もう一度カタリバに参加するのはとても怖かったことだが、それでも変わりたい気持ちが強かった。8ヶ月ぶりにカタリバに参加した。久しぶりのカタリバだったので、周りが、「一回来なくなったくせに」とか、「来ても意味ねーのに」とか言われている気がして、めちゃくちゃ怖かった。それでも、まずカタリバに参加できたことが自分の一歩だと思えて自分のことを少し認めることができたんだよね。カタリバを参加した後感じたことは、やっぱりカタリバやってて楽しいなと思えたし、また参加したいなとも思えた。


また二回目とまたカタリバに参加できるようになった。三回目のカタリバの現場が終わった後、えぐりさんに「企画してみない」と言われた。また企画をしてみることにめちゃくちゃ抵抗があった。また企画する中で、否定されるんじゃないのか、誰にも助けてもらえないじゃないのか、考えだしたら、企画しててもいいことないじゃないか。だからえぐりさんに企画できませんん。と伝えたが、えぐりさんは何度も誘ってくれた。それでものぎちゃんは断り続けた。その時にふと思った、また「どうせ何やってもできない自分」や「企画をすることを諦めている自分」がのぎちゃんの中にいるなって気付くことができた時にこの自分から変わりたいんだと思ったのぎちゃんはもう一度企画をやる中で、諦めちゃう自分や自分なんてダメなんだと思う自分を変わろうと思えたんだよね。

そんな風に変わろうとおもった企画作りはのぎちゃんなりにいい企画になったんだよね。簡単に変われているわけではない、自分ばかり発言しすぎてないかな、えぐりさんの意見が聞けてないような気がするなでも、言ってしまったらどうなるかなと思ったら、なかなか言葉にできないときもあったけど、それを少しづつ言うようになってたんだよね。だからそんな二回目の企画は自分なりにとてもいい企画になった。

そんなのぎちゃんは今でも、大学生活の中でも、バイトの中でも、友人関係でも、自分の気持ちが言えずにモヤモヤしてしまうときがあるんだよね、またモヤモヤして、どうせって思ってあきらめたり、自分はダメなんだと思ったりして言えないことがまだまだたくさんある。

それでものぎちゃんは伝えることを止めないのは自分の気持ちを伝えることは自分らしく生きることだからと思うんだよね。

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