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#あの会話をきっかけに 私は乃木坂46の存在を知った

僕が君を初めて 意識したのは

 乃木坂46の5thシングル『君の名は希望』は上記のような歌詞で歌い始める。センターを務めるのは1stシングルから連続でセンターを努めていた生駒里奈だ。紅白歌合戦に初出場したときに披露され、東京メトロ乃木坂駅の発車メロディでこの曲が使われているように、乃木坂46を代表とする楽曲だ。2018年の生駒里奈卒業コンサートでも披露され、彼女の卒業をメンバー全員で祝っていた。
 その卒業コンサートで作詞をした秋元康氏は「君の名は希望は生駒に当て書きしたものだ」と語っていた。彼は暫定センターが活動を辞退したときに迷いなく生駒里奈をセンターに置いたと語っていたが、果たして彼が生駒里奈を初めて意識したのはいつだろうか。

 私が生駒里奈を意識した瞬間は強烈に覚えている。私は元々アイドルに対して全く興味がなく、それを知ったときはゲームやプロレスに熱中する高校生だった。だからある意味では運命的な出会いと言えるのかもしれない。一切興味がない私でも思わず彼女のことを調べたきっかけは、祖母の何気ない一言だった。

「この子、兄(私の兄)の同級生の子なんだよ」

 私は三人兄妹の真ん中で、上に一歳年上の兄がいる。兄が進んだ高校は由利本荘市内のとある高校だった。

 衝撃だった。まさかテレビの中の有名人と身内に繋がりがあるとは。勿論ただの同級生であり、その高校でも全校生徒で言えば数百人は居るわけで、その他大勢の1人に過ぎない。しかし秋田県という場所は凡そ芸能人と無縁と言って差し支えない県で、他に誰もが知っている秋田県出身の有名人といえば夫がアレな事になってしまった佐々木希クラスだろう。

 その場ですぐさまwikipediaに確認し、彼女の出身地を調べた。秋田県由利本荘市出身である。しかも由利本荘市ふるさと応援大使に任命されている。いかに私が地元にあれこれに無頓着でテレビを見ない人間だったか実感すると共に、これまで一歳興味のなかったアイドルという存在に興味を持つきっかけになった。

 SNSやnoteの投稿記事やあらゆる媒体で乃木坂46を知ったきっかけについて目にするが、多くの人はテレビや雑誌、あるいはAKB48のファンでその流れから知った人、卒業したOGの出演する作品を目にして、あるいは公式お兄ちゃんことバナナマンつながりで知ったと多岐にわたるが、私のような出会い方をした人は稀かもしれない。

 トップ画像は秋田県由利本荘市にある文化交流館カダーレで撮影されたものだ。カダーレとは「かだれ(かまって)」という意味の秋田弁に由来する。
 もし1年早く生まれていれば成人式を彼女と共に出席出来たのだが、その場合私は恐らく生駒里奈の存在を知らないままだったと思うから、本当に運命的な出会いだったなと思う。

 同じ秋田県出身ということで、彼女が乃木坂46に在籍する間も少しだけ意識していた。彼女の出演する舞台も何作品か見に行ったし、ついでに彼女の後輩である鈴木絢音の舞台もいくつか見に行った。乃木坂46を卒業して新たな道に進んだ生駒里奈も、多くの同期が旅立つ中乃木坂46に残り活動している鈴木絢音も頑張って欲しいと思います。

 僕が君を初めて意識したのは、祖母とのあの会話をきっかけにです。

 そういえば、乃木坂46には「きっかけ」という曲がありますね。


 

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