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ハイスペックな兄、転生したら妹の子供だった件 2話


トラックに轢かれて死んだはずの俺、岩本○○。

前話から一日が経過。その間でわかったことを一度整理しようと思う。

「ねぇ.....」

一つ目、俺は本当に死んだらしい。

あの後、こっそりと蓮加のスマホをこっそりと借りて調べたから間違いない。

二つ目、俺が死んでから8年の時間が経っていた。

高一だった蓮加も今では24歳。立派な大人になっていた。

「ねぇねぇ」

三つ目、昨日俺を起こした子。俺が知っている子だった。

名前は筒井あやめ。現在、中学一年生の13歳。

フルネームを聞いて思い出した。

俺と蓮加の母さんの妹の子供。まあ、俺達の従姉妹ってことだ。

最後に会ったのはあやめが5歳くらいの時だったはず。覚えてなかったのも納得だ。

「ねぇってば!!」

四つ目、俺は蓮加の子供に転生したみたいだ。

名前は宮間蓮。5歳。

たしかに、転生に憧れがないかと言われれば嘘になる。

だが、だがしかしっ、転生先が妹の子供は話が別だろ!

「もしもーし!」

五つ目、これが一番の衝撃だった。

いまの俺の父親。

言い方を変えれば、蓮加の結婚相手。

転生後の俺の苗字を見て、気付いた人もいるだろう。

その男とは、宮間魁人。

そう、俺のクラスメイトだったやつ。

この事実に俺はしばらくの間、思考が停止した。

そして、復活した俺が最初に思ったこと、

それは........

人の妹に手ぇ出しやがったな!

ということだ。

俺が死んでから8年が経った。

ということは、当時高一だった蓮加は現在24歳。

そして、子供の俺は5歳。

もうお分かりだろう......

「聞こえてますかぁぁあ!?」

これらの事から導き出される事

それはーー

あの野郎、未成年だった妹を孕ませやがった

この時の俺の気持ちといったら......

マジで殺してやろうかと思った

ただ、法律と力の差に阻まれて実行する事はできなかったけど......

そして、また一つ、新たな問題が発生しーー

「ちょっと! いつまで無視するーー」

○○:やかましいわぁぁぁあああ!!!

「うわっ! ちょっと! 急におっきな声出さないでよ!!」

○○:うるせぇうるせぇ! さっきから邪魔ばっかしやがって!

「話しかけても無視する方が悪いんだからね!」

そう、この喧しいのがさっき言った新しい問題。

「ちょっと! 喧しいってひどくない!? しっかり説明してよ!」

はぁ.....さっきから喧しいこいつは、さくら。

あどけない少女のような見た目をしているが、その正体は何と死神らしい。

さっきからお構い無しに人のベッドに横になりながら話しかけてくる。

態度がムカつく、一発殴ってやりたい。

さて、何故死神がこんな所にいるのかというと、始まりは昨日に遡る。





昨日

○○:マジかよ......

目を覚まして既に2時間ほど経つ。

夢なら覚めろ!

という思いで何度もつねった頬は赤みを帯びている。

○○:どうすればいいんだ....蓮加に言うべきか? いや、普通に考えて信じてもらえないだろ.......

あやめ:まだ着替えてなかったの?

○○:うおっ!?

突然やって来たあやめに思わず驚く。

○○:びっくりした...ノックしろよ

あやめ:何で自分の部屋に入るのにノックしなきゃダメなの?

この部屋は俺兼あやめの部屋。

あやめ:それより早く着替えたら?

○○:えっ、なんで?

あやめ:蓮加ちゃんがお出掛けするよって言ってたじゃん

○○:あっ、そういえば

あやめ:はぁ...さっさとしなよ?

そう言って部屋を出ていくあやめ。

あの可愛かったあやめが、あんな生意気になりやがって.....

着替えをして出掛ける準備を終えた俺は、リビングへと向かう。

○○:くそっ...この体歩きにくいな.....

慣れない5歳児の体。動きにくいっ!

蓮加:あっ、蓮。ちゃんと準備できたね

○○:えっ、あっ、うん.....

蓮加:あやめんは?

あやめ:私はとっくに準備できてるよ

蓮加:よし、じゃあ行こうか!

3人で車へと向かう。

体は5歳児っていっても、高3にもなってチャイルドシートに座らないといけないのか

なんか情けねぇな......

そんな事を思いながら車に揺られること30分ほど。

街中のショッピングモールへとやって来た。

○○:ここ、この前に美月たちと来たばっかじゃん。そういえば、蓮加ともちょっと前に来たな〜

8年経っていても、俺にとってはついこの間の出来事。

ふと、俺は寂しさに襲われた。

蓮加:れん! 逸れちゃうからしっかりついてきて!

○○:え、うん。今行くよ

蓮加の呼び声で我に返った俺は、駆け足で蓮加たちについて行く。

○○:れんーーあ、母さん今日何買うの?

蓮加:母さんって...笑

○○:えっ、なにか可笑しい?

蓮加:だって、いつもママって呼んでるじゃん

マジかよ

いや、妹をママ呼びは流石に抵抗があり過ぎる。

というか、絶対ヤダ.....何か、その......尊厳とか失いそうだし......

○○:いや、ぼくも大人になろうかなって.....

あやめ:大人って、まだお子ちゃまじゃん...笑

お前は黙ってろ。

○○:いや、まあ....そうだけど

蓮加:れんかはママって呼んで欲しいな〜

まるでおねだりする子供の様な瞳で見つめてくる。

おい、その目は流石に反則だぞ、妹よ。

てか、その歳でまだ一人称名前なのかよ.....

見た目は大人の女性って感じなのに中身は子供のままって、兄として心配だ。

蓮加:ねぇ、いつもみたいにママって呼んで?

色んな感情に襲われていた俺にトドメのおねだり。

これには流石の俺も、

○○:うっ....わかったよ

抵抗することができなかった。

不覚にも妹にドキッとしてしまった俺。

てか、五歳児、ましてや自分の子供にそんな顔すんなよ。

蓮加:じゃあ、ほら! 呼んでよ〜

○○:え、いや......

蓮加:はーやーくー!

あ、ダメだ...こうなった蓮加は絶対に引かない。

蓮加の兄として生きた16年間。その年月で培った直感がそう伝えている。

○○:ま、ママ.....

蓮加:うん! やっぱりそっちの方がしっくりくる!

うわぁぁぁああああああ!!!

めっちゃ恥ずかしい!

誰か俺を殺してくれっ!

あっ、もう死んでた。

蓮加:よし! じゃあ行こうか!

そう言う蓮加を先頭にショッピングモールに入り、3階へ。

3階フロアには、色々なファッションブランド店が揃っている。

どうやら、今日は俺とあやめの服を買いに来たようだ。

蓮加:よし、じゃあ最初はれんの服買おうね!

そう言って蓮加は俺の手を引いて店の中へ連れて行く。

40分程で俺の服を選び終え、今は蓮加とあやめが自分の服を選んでいる。

絶賛暇な俺。

○○:あ、そういえば近くに本屋あったな

当分終わりそうにない女子たちの服選び。

あやめも服とかオシャレに興味ある年頃なんだな〜

そんな事を思いながら俺は本屋へと向かう。

目的は一つ。

俺が死んでいた間、読めていなかった漫画たちを見に行く。

8年でどこまで進んだのか、ドキドキワクワクでいっぱいな俺。

本屋に着くや、速攻で漫画コーナーへと向かう。

○○:おっ、ワンピース100巻超えてんじゃん!

大好きな作品の100巻到達に興奮する。

○○:え、BLEACH終わったの!? ハイキューも!?黒バスもNARUTOも終わってんじゃん!

数多くの名作たちの連載終了に、俺は絶望のどん底に落とされる。

○○:ん? 鬼滅の刃?

堂々と目立つ所に並べられている作品に目が向く。

○○:ちょっと前に出たやつか。面白そうだし後で読んでみるか.....あ、他のやつも見てみよ

隣にあるマガジンやサンデー類の作品に目を向ける。

○○:おっ、コナンも100巻超えてんのか

○○:マガジンは....

○○:えっ、進撃の巨人も終わったのかよ!

マガジンの名作も終わっていた。

○○:えっと、東京リベンジャーズ? ヤンキー漫画か....これも後で読んでみよ

すっかり興奮状態の俺は時間と蓮加たちの事を忘れて没頭する。

○○:次はーー

「ちょっと!」

ドンッ

○○:うおっ.....

突然背中を叩かれて、思わず大声で驚く。

振り返ると怒ったような表情のあやめがいた。

○○:なんだあやーーお姉ちゃん...びっくりさせないでよ

あやめ:勝手にいなくなったあんたが悪いんでしょ?

○○:ご、ごめんなさい.....

あやめ:はぁ...私は別にいいけど、蓮加ちゃんが凄く心配してたからしっかり謝りなよ?

○○:う、うん.....

あやめの勢いに圧倒される俺。

素直にあやめの後に続いて蓮加のもとに向かう。




「ん〜! やっぱりみたらし団子美味しいっ!」

休日で混んでいるデパートの中を、みたらし団子を片手に悠々と歩いている少女。

「このお団子のモチモチ感と、たれの甘さ加減がたまらないよね〜」

少女は大声でみたらし団子の食リポをしている。

しかし、誰一人として彼女を見る者がいない。

それどころか、彼女の存在自体に誰も気づいていないようだ。

「あ〜美味しかった! ん? あの子何かおかしいな.....」

通路の反対側を歩いている、5歳くらいの男の子を目を凝らして見つめる。

その瞬間、彼女の眼が赤くなる。

「むむむむっ.....ほぇっ....? な、名前が2つ!? なんで!?」

自分の目に映った事に驚きを隠せない様子の少女。

「と、とにかく追いかけないと!」

そう言った瞬間、彼女はスーッと壁の中に消えていった。




○○:ごめんなさい.....

俺は素直に頭を下げて謝罪を口にする。

蓮加:もう! 勝手にどっか行かないでよ!

そう言って蓮加は俺を抱きしめる。

蓮加:これ以上、大切な人がいなくなるのはヤダよ......

そう言う蓮加は泣いていた。

蓮加:お兄ちゃんみたいに、勝手にれんかの前からいなくならないで...

俺を抱きしめる力が強くなる。

蓮加......

○○:ごめんなさい、れーーママ.....

兄として、そして息子として2つの意味を込めての謝罪を蓮加に向ける。

蓮加:よし、これはもうお終い! それじゃあ、少し遅くなったけどお昼ご飯食べに行こうか!

さっきまで泣いていたのが嘘の様な笑顔を見せる蓮加。

ごめんな蓮加.....

俺は改めて心の中で蓮加に謝る。

そして、俺を見つけてくれたあやめにも感謝する。

でも、無言で背中叩かなくてもいいだろ.....


そこでふと、俺はある事に気づいた。

その時、俺の中であることが思い出される。

それは俺の最期の瞬間。

俺、あの時......

.......誰かに押された?

あの時、交差点で信号を待ってて

そしたら、蓮加から電話がかかってきて

そして、気づいたら道路にいて.......

やっぱり、俺は誰かに押された

は? てことは、俺、殺されたの?


○○:マジかよ.....

思わず口に出る。

あやめ:なにが?

蓮加:れん大丈夫?

俺を不思議そうに見るあやめと、心配そうに見つめる蓮加。

○○:あっ、うんうん何でもない。大丈夫だよ...笑

俺は咄嗟に笑顔で誤魔化す。

蓮加:ならいいけど、何かあったら言ってね?

○○:うん、ありがとう

あやめ:ねぇ、もう私お腹空いた

蓮加:ごめんごめん。それじゃ、行こっか

俺達は昼飯のためにフードコートへ向かう。

休日ということで家族連れや学生たちが多くいた。

蓮加:2人とも何食べたい?

あやめ:私、ハンバーガーがいい

蓮加:は〜い。れんは?

○○:僕は後からでいいよ

蓮加:えっ、ホントに?

○○:うん。最初に2人で買ってきていいよ。僕は待ってるから

蓮加:うーん

顎に手を当てて、考え込む蓮加。

多分だけど一人で待たせて大丈夫なのか考えてるんだろう。

まあ、勝手にいなくなった前科があるから当然か.....

○○:大丈夫だよ。もうどこにも行かないから

蓮加:んー、それじゃあ大人しくここで待っててね?

○○:うん

俺の返事を聞いた蓮加はあやめと一緒にハンバーガー店に向かう。

○○:ふぅ.....

「ねぇねぇ」

○○:うわっ!

急に目の前に現れた少女に驚き、思わず椅子から落ちそうになる。

「ふふっ、いいリアクションだね」

この野郎.....

彼女の言葉にムカついた俺はテーブルの下で拳を握る。

おっと、危ない危ない。

俺、今5歳の子供。

ここは子供らしくいかないと

○○:お、お姉ちゃん。だれ?

怒りを何とか抑え込み、笑顔で子供っぽく問いかける。

「それはこっちのセリフだよ。君は何者?」

さっきまでのニコニコした表情からうってかわり、急に真面目な表情に変わる。

話す声のトーンも低くなる。

これには俺も、警戒しないわけにはいかない。

○○:何者ってどういうこと?

子供っぽさは忘れずに問いかける。

「そのままの意味だよ、宮間蓮くん。いや、それとも岩本○○君の方がいいかな?」

その言葉を聞いた瞬間、俺の心臓の鼓動が早くなるのを感じる。

こいつ、何で俺の名前を?

てか、何で死ぬ前の俺の名前も知ってんだよ.....

○○:お前、何者だ?

子供っぽさを忘れて、思わず素の口調で話してしまう。

「ふぅ〜ん。それが本当の君か」

○○:おい、質問に答えろ

思わず口調が強くなる。

「ちょっと、小さい子の姿でそんな声出さないでよ」

○○:ふざけんな。こっちは真面目に聞いてんだ

「わかっよ。もう、怖いな〜」

○○:で、お前は何なんだ?

「私はさくら。死神だよ」

ニコッとした笑顔を俺に向けて答える。

○○:.......シニガミ?

まったく予想してなかった答えに、思わずカタコトで聞き返してしまう。

さくら:うん。どう? 驚いた?

○○:あのなぁ、ガキでももうちょっとマシな嘘つくぞ? ふざけてないで真面目に答えろ......

さくら:真面目だよ! てか、君もガキでしょ!

○○:お前なぁ....いい歳して死神とか、大丈夫か? 主に頭が。そうだ。いい病院知ってるから、よかったら紹介してやろうか?

さくら:ちょっと! 私を頭のおかしい変人扱いしないでよ!

○○:いや、急に「私は死神!」とか言われたら普通そうなるだろ。即110番行きだわ

さくら:むぅ、きみ信じてないね?

○○:そりゃ当たり前だろ

さくら:それなら証拠を見せてあげようじゃないか!

そう言ったさくらは辺りを見回し始める。

さくら:ん〜、よしっ。いい? あそこにいるお婆さんを見てて?

さくらはそう言って孫たちと楽しくお喋りをしているお婆さんを指指す。

さくら:10....9....8....7....

○○:おい、何してんーー

俺は急にカウントダウンを始めるさくらに問い掛けようとするが.......

さくら:しーっ、黙って見てて

さくらが自分の口元に人差し指を当てて俺の言葉を遮る。

さくら:3....2....1....

"ゔっ...."

急に呻き声を出した瞬間、胸を抑えて苦しみ出し、倒れるお婆さん。

○○:.....マジか

俺は思わず目を疑う。

耳にはお婆さんの名前を呼ぶ家族の声や、周囲の人の悲鳴が聞こえる。

さくら:どう? これで信じてくれた?

○○:お前、なにした?

身を乗り出してさくらを問い詰める。

さくら:私は何もしてないよ。ただ、残りの寿命に合わせてカウントダウンしただけ

○○:何言ってんだ?

さくら:私にはね、人の名前と寿命が見えるの

おい、それってまるでーー

○○:死神の目.....

さくら:えっ、なんで知ってるの!?

名前を言い当てられて驚くさくら。

おいおい、完全にデスノートじゃねえか.....

○○:その目で見たから俺の名前がわかったのか

さくら:そういうこと! きみ話が早くて助かるよ!

○○:でも、何でもう一つの名前もわかったんだ?

さくら:もう一つって?

○○:岩本○○だ。普通ならこの体の名前だけだろ?

さくら:あ〜、それね。君のことを見たら2つの名前が重なって見えたの。死神の世界では、名前は魂に宿るものって教えられてるんだよね。だから、名前が二つ見えるのは普通ありえないの

○○:こいつの名前も見えたってことは、宮間蓮本来の魂もあるってことか?

さくら:んーとね。これは私の予想だけど、宮間蓮くんの魂を、あとから入っきた君の魂が抑えつけてて、封印してるような感じになってるんじゃないかな?

○○:だから、こいつの意識とか感じないで、こいつの記憶もないってことか

さくら:そういうこと。それでねーー

「れーんー!」

○○:この声は.....

蓮加:れん、大丈夫!?

俺のもとへ駆け寄ってくる蓮加。

余程、心配だったのだろう。

蓮加:急に悲鳴が聞こえてきたからびっくりして

○○:僕は大丈夫。何もないよ

蓮加を安心させるために笑顔で言う。

さくら:その人って、もしかしてお母さん?

○○:ん、まあな...母親兼妹だな

さくら:なにそれ!?

○○:話すと長くなるから後でな

あやめ:ちょっと、さっきから一人で何言ってんの?

○○:えっ、一人?

あやめの質問に俺は思わず聞き返す。

○○:おい、もしかして.....

さくら:私のことは君にしか見えてないよ

○○:やっぱりか......

何で俺にだけ見えるんだ?

ノートとかには触ってないし

そんな事を考えていると蓮加が帰ろうと言ってきた。

たしかに、こんな状況で昼飯を食う気にはなれないからな。

まあ、妥当だろう

俺もあやめも蓮加の提案を受け入れて家へと帰る。



○○:おい、何でいるんだ...

さくら:いや〜、私も暇でさ。当分の間君の事を観察しようかな〜って思って...笑

そう言ったさくらは最後に、テヘッとぶりっ子ポーズをとる。

なんか腹立つな、こいつ

さくら:ねぇ、今度は君の事を教えてよ。なんで君の魂が別人の体にいるの?

○○:何でお前なんかーー

いや、待てよ.....

こいつがホントに死神ならら俺を殺した奴を見つけ出せるかもしれない。

それにこいつに話しても別に損はないし、一か八か......賭けてみるか。

俺はこれまでの事をできるだけ細かく、分かりやすくさくらに話す。



話すこと数分後

さくら:なるほど、転生か〜。それなら説明が着くね。てか、本当にあったんだ

○○:死神も初耳なのか

さくら:噂程度だったからね。実際に目にして驚いてるよ

○○:俺も死神ってのは、ノートか斬魄刀を持ってるかと思ってた

それに、見た目は死覇装みたいなの着てて尸魂界産の死神だけど、能力はリュークだし

俺の言葉にポカーンとしているさくら。

○○:あ、悪い....それよりも、さっきの頼みだがどうだ?

さくら:君を突き飛ばした犯人を見つけるのに協力して欲しいか.....うん、いいよ!

○○:ホントか?

さくら:もちろん。あっ、これからは相棒になるわけだから、私のことはさくらって呼んでね

○○:別に相棒にはならないけど、まあいいや

さくら:私はなんて呼べばいい? 今の名前? それとも○○の方がいい?

○○:できれば○○の方で頼む

さくら:りょーかいっ。よろしくね○○!

○○:ああ、こっちこそよろしくな、さくら





そして、現在

さくら:って、いい感じで終わったのに何でそんな冷たいの!

○○:仕方ないだろ。俺以外に見えないからって、お前うるさすぎ。こっちの身にもなれよ.....

さくらとそんなやり取りをしていると階段を誰かが上る足音が聞こえてくる。

蓮加:れん、入るよ〜

蓮加が何やら袋を持って部屋に来た。

蓮加:はいこれ、明日の工作で使うもの

○○:こう、さく?

蓮加:明日の幼稚園の授業で使うって言ってたでしょ?

ヨウチエン?



……To be continued

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