『蒼海』12号掲載6句
歩むとき眼は北風を圧しかへす
つぎはぎの舗装へ雪の消えにけり
春光の運河へ傾ぐモノレール
蛍光灯等間隔に大試験
うららかや物置へ遣る参考書
海苔一枚浸して真夜の素らーめん
南波志稲
*作句時季と記事UPの季節がなるべく合うように、更新間隔調整中です。
『蒼海』12号掲載の句は昨冬~今年の春先に作ったもの。
歳時記に季語「大試験」はかつての卒業試験のこととありますが、ここでは自分の受けた国家試験。2年かけて学んできたことが試されるのだから使い方としてさほど間違ってはいないはず…。当日風邪症状があったり発熱したりしていたら受験することすらできないきまりのため、当時は健康管理にものすごく気を遣って緊張していました。
試験に合格後は転職して、最近また(また、です)引っ越しもして。思うところあって転職後の仕事は半年で辞めました。今は地元のコミュニティで省エネモードで活動しつつ、充電中です。
今年は(今年も)いろいろありすぎて、まだ1年も経っていないのにものすごく昔のことのようです。
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SNSの魅力は遠方の人とも繋がれることでしたが、リアルに距離を越えていくことが難しい時期をなんとか生き延びてきて、身近な、ご近所の繋がりのほうを大事にしたい気持ちがふつふつと湧いてきました。
SNS・ネット上の活動は目的を限定した上で、今後は縮小していくつもりでいます。
*ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。