ユジーさんはいいぞ #vocaPnote

こんにちは!ボカロリスナー兼UTAUプロデューサーのnogiです。

初noteで#vocaPnote という企画からというチャレンジ。お手柔らかにお願いします~


さて、早速タイトルの通りユジーさんについて書くんですが、皆さんに馴染みのある曲はやはりミルククラウン・オン・ソーネチカなのではないでしょうか。(もうすぐ伝説入り!めでたい)

https://nicovideo.jp/watch/sm23404002 

何を隠そう、私もこの曲でユジーさん、というよりVOCALOIDにハマったわけです。(正しくは両声類歌ってみたなんですが、それはまたまた別の話)

ほとんどボーカロイド曲を聴いてこなかった私には衝撃でした

こんな曲があったのか……!

そして漁り、最推し曲と出会い、VOCALOIDにハマり、デビューまで至ったので私を形作った曲と言っても過言ではありません。

さて、この曲は多くの人を魅了してきて、派生も多く存在しますよね。ではその何処が魅力か。

ひとつに、乱高下するメロディラインがあるのではないでしょう。

音域はmid2B~hihiA。ボカロ曲としては特段広くは無いものの商業曲と比べると広い、と言ったくらいでしょうか。

しかし、単に広いのではなくこの曲は特にサビのメロディが非常に音域を広く使っています!

E→G♯m7を追うようにメロディが16分で1オクターブ駆け上がります。気持ちいい!更にそこからまた8分で下がっていく、非常に美しいメロディ運びですね

その後もサビは16分音符を中心に動き続け、音程を取るのが一苦労な譜割り。

そもそも、この曲はユジーさんの曲の中でもダントツで歌わせる気のない曲です(歌い手さん凄い)。Bメロとかどこで息を吸えばいいんでしょう。16分音符の応酬。Aメロも音程の上下こそ抑えてAメロ感を出していますが、舌が回らなくなるようなメロディです。

ボーカロイド的……ですよね

VOCALOIDの文脈の捕らえ方がたくさんあるのは重々承知してます。が、ここでは高速で歌いにくい挑戦的なメロディで音域の広い……みたいな世間で言われるやつとします。

そして、その文脈を踏まえた曲作りをし、ボカロを去っていった後に全曲殿堂入り、驚異のジワ伸びでの伝説入りしたP、いるじゃないですか。(ユジーさんがあまり比較を好んでないので名前は出しません)

その地盤を上手く使い、かつファンク、パンク、ロックでないジャズ的要素を入れ処理したのがこの曲の魅力なんです!(これ見よがし)

VOCALOIDファンにストライク。


もうひとつ、そういった系統の特徴として曲展開の多彩さがあるでしょう。ミルククラウン・オン・ソーネチカだと、イントロ内での転調や3+4+3+3拍子の間奏などですね。

ということで、これはあくまでユジーさん大好きnoteなので、それぞれの曲で特徴的な部分を洗い出してみます

シンセリティパルス→2番Bメロ

ハーテッド・ドール→2番Bメロ

エキソダス→2番Aメロ

メモリアフラワートーチ→間奏(5拍子、3拍子など)、Bメロ(3拍子)

姉妹寫眞→2番Aメロ、間奏(3拍子)

透明少女のすゝめ→2番Aメロ(可愛い)、ホイッスルソロ

ブラックアウト→2番のAメロからBメロ(がらっと変わります)

また、それ以外の部分においてもドラムパターンの変化が多く、飽きさせない曲作りがなされてます。エキソダスなどはサビ内でもドラムパターンが変わり加速します。(好き)

そのリズムパターンの肝として上げたいのは、スネアの使い方です。

ボカロ曲って四つ打ちやエイトビート多めじゃないですか。もちろんそう言った曲も乗りやすくていいのですが(ナユタン星人さん大好き)、変化やパンチという点だと弱くなってしまうと思います。

では、ミルククラウン・オン・ソーネチカを聴いてみましょう。

♪ドンタンドタッドンンドンタンッタ(Bメロ)
♪ドンタタタタドンンタタッタタタドンタタタタッタッタタタ(間奏)

非常に計算された、メロディや他の楽器と絡み合うような緻密なスネアでスパイス的要素を出してません?(食べてみた要素)

そして、そのような中でも胃もたれを起こされないセンス。ユジー節。


では、いよいよ最推しの紹介へ。

こちら、ドンッ!

再生回数が足りない

なぜ殿堂入りしないんだ!!!

まぁ、再生回数とクオリティは比例しないと言うのはそうなんですが。(聴きましょうね)

この曲はミルククラウン・オン・ソーネチカの後の楽曲で、柊南さんという歌い手さん版との同時投稿でそちらもまた違って素晴らしいです。(余談ですが、最近ユジーさん提供したっぽい。手が出てなかったんですが、今となってはもう手に入らない……)

ということで、思いが溢れるのですが冷静にざっと好きなところ挙げます!雑ですみません!

先ほど述べたスネア、フラムと繊細なリズムで浮遊感を演出!いい!

ベース、ラスサビなどの「ウォーン」ゾワッとします!いい!

ギター、カッティングで決めるところは決め、余韻を残すところでは残す、いい!

♪七曜のっ(チャーン)指折りはお終い(チャチャッ)

ピアノ&キーボード、幻想的で空気感をを演出。かっこいい!ラスサビ大好き!

曲展開、2番Aメロであっと言わせる展開かと思ったら、Bメロで3拍子、サビからピアノパート突入、Cメロとサビで落ち、短めのサビからラストの高音まで流れる。文句なしでいい!

イラスト、幻想的な世界観を表現した、少しの動き(探してね)が映える美しい水彩画。いい!

ミクさん、ハスキーかわいい!1番終わりのブレスの使い方が珍しく意味深。

(今まで書くところなくてここで書くんですが、ブラックアウトの調声、特に語尾えちちでえちちですよね、ゆかりさん曲も良い)


ラストに歌詞、「天秤歩き」が最も好きなところです。このような言葉はなく造語なのですが、天秤のように揺れながら歩く姿が想像でき語感も良い素敵な言葉です。

サビに出てくる「くゆり」も造語の擬音かと思っていたら、こちらはどうやら「燻り」という動詞があるらしく「思い悩む」という意味も……考えすぎでしょうか?とにかく素敵な響きなのに間違いはないです。

全体的に見て、高揚感とともに変わることへの戸惑いや恐れも感じられるバランスの良い素晴らしい歌詞です。

明日に見つかれば知らないわたしに変わってしまう
角度を狭めていく針の合図 思ってたよりもずっと静かで

そう思いませんか?


そう、考察が苦手で述べてませんでしたが、明るいような曲にも歌詞で毒や切なさを入れるのがユジーさんの魅力。

シンセリティパルス、ハーテッド・ドールあたりの路線でこれらがあるのはもちろんなのですが、注目したいのは透明少女のすゝめです。(投稿時は嬉しさに発狂しました)

https://nicovideo.jp/watch/sm31098306 

傷つけるのは痛いけど
したり顔決めた藁束共を
据えものにして斬り捨てろ
死に体の反撃を思い知らせろ
局地的 隕石落とせ

可愛い曲のフリしてなんて攻撃的な歌詞なんだ、と思いつつ可愛さの裏に潜むものを考えさせられますよね。メッセージがより際立ちます。

ミルククラウン・オン・ソーネチカについても、さまざまな考察にあるように可愛い曲調に非常に残酷な歌詞がのっており、ギャップが大きい。

あんまりじゃないですか1人ずれてないですかそうですか
持たざる者が懺悔したって知らんぷりですか

それ故に悲痛な叫びが聴き手に届くのです。刺さりました。


まとめ

ユジーさんの曲はVOCALOIDの文脈に合わせた曲作りだけでなく、飽きさせない工夫がある!
歌詞と曲調や調声のアンバランスさも魅力を際だててる!
巡回強くおすすめします。
https://nicovideo.jp/mylist/38439669

好きです。

アルバム買うか迷った私が馬鹿だったので再販……頼みます……、あと新曲気長に待ってます……。せめてツイートを…………。


それはそうと、10/10(テトの日)に私nogiはUTAUPデビュー予定なのでよろしくお願いします。フォローするとテトの日より前にいい事あるかも……?

https://twitter.com/Nogi_Vocalo

拙い文章でしたが、ここまで読んでくれて本当にありがとうございました!


P.S. ユジーさん曲のUTAUカバーしたいですね。

おわり


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