2019年丸の内進行10選+α

こんにちは。のぎ(@nogi_utau)です。


まずは、前々作のnote20いいねありがとうございます。様々な方に反応していただき、大変嬉しかったです!音楽的な問題点も少し見つかってしまったようですが……


読んでない方のために説明すると、椎名林檎さんの「丸の内サディスティック」やひいては洋楽に由来する1つのコード進行(IV→Ⅲ→Ⅵ)について数千字語ったnoteです。

おかしな人だ……

ボカロ好きならおもしろいと思うので、ぜひ読んでみてください!

そして、かれこれ数週間。私もその後様々な曲を聴いてきました。そして、

まだまだ行けね……?むしろもう2019年縛りでいけね……?

と思ってしまったわけなんですよ。なんならベースを聴いてこいつ丸の内進行では、と思うセンサーが搭載されてしまったわけなんですね。

そこで自分のTwitterを漁ってみると、あるわあるわ。

それでは、先に振り返りから行きましょう。こちらの楽曲達については、前のnoteで丸の内進行として取り上げました。

ドンッ

かいりきベア アンヘル、(失敗作少女)、ルマ

すりぃ テレキャスタービーボーイ 

獅子志司 絶え間なく藍色 

DECO*27 乙女解剖 

wotaku ジェヘナ 

ワカバ マスタリー 

猫アレルギー 優しい人

どうでしょうか。数の暴力ですね。それでは早速……


ちょっと待て、説明をしろって?

ご最もです。

前回は、書きたいことのために端折ってしまいましたが、意味わかんねぇ、という意見もしかと胸に響きました。それでも分からないかもしれませんが、ざっとこの進行の概要を説明しておきます。

最短ルート音楽理論

西洋音楽では、「ドレミファソラシド」と言った具合に、使う音が曲によって決まっていて、その音をメロディや後ろの楽器が「基本的には」使い続けて作られてます。

なので、曲の雰囲気を出す要素の1つの「コード(和音)」もその中の音を中心にして作られてます。

使える音に法則がある以上、コードの名付け方にも法則があって、それが前書いてた数字ですね。

IV→Ⅲ→Ⅵ つまり 4 3 6

これらは、ドレミファソラシドという音階だと「ド」を一番目にして

IV(ファ)→Ⅲ(ミ)→Ⅵ(ラ)

を1番下の音(つまり根っこ。ベースがよく弾きます)としたコードと言えるわけです。

全部の曲が「ドレミファソラシド」で作られてりゃ楽なんですが、それだと高くなりすぎたりして現実はそうじゃないんです。ソから始めた「ソラシドドレミファ♯」だってある。

でも安心して!

このnoteでは、それを全て音階を始めた音から何個かで表してるので、全ていい感じにまとめられるんですね!(雑)

コードやキーのマイナーメジャーはこの際割愛します。触れないし長くなるので。

ただひとつ言えることとすれば、この進行はマイナーっぽい、暗い感じがするってことです。その影響で、厳密には「IV→Ⅲ→Ⅵ」と書くと偉い人に怒られるんですが、表記を揃えたいし「♭」とかが基本つかなくて便利なのでメジャーのキー(音階)としてコードは処理してます!

オシャレでジャジーな、エモい進行でもあります。これはもちろん用法によりけりですがね。

あと、循環もしやすいコードになってるので使いやすいですね。

さて、本題へ行きましょうか。去年は本当に丸の内進行の年でした。もう乙女解剖、アンヘル、テレキャスタービーボーイの時点でそうでしょう。

でも、まだあるんです。ここでは特に重要となり今後活躍しそうな使い手を、新人中心に紹介していきます。

ここでの☆は丸の内進行の事です!!!

(基本的にはサビの初めを取り上げます。)

①john

これが、言いたかったんです!!!

今年の新曲「ラズベリーポイズン」をもって投稿数17作を数えた、それでいてまだデビューから1年経ってない凄まじいP。電子音を中心とした癖になる楽曲を作り続け、ファンを着実に増やし続ける。代表曲「rabbit」「宴」「春雷」など

私はこのPが大好きなので、コードについて独自の調査をおこなってきました。

その結果がこちらです。

インフェリオリティー(キー F) ☆

ゾンビハレーション(E♭) ☆→Ⅰ

クエスチョンマーク(D♭) ☆

獏(A♭) ☆

rabbit(B) ☆→Ⅰ

宴(A)☆→Ⅰ

キャラルラ(E) ☆→Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ

ベースは上昇してますが、コードは多分Ⅰのまま

黑縁(A♭) ☆→Ⅴ→Ⅲ→Ⅵ

ベースは上昇してますがコードは多分☆→Ⅰ

Salava(B) ☆→Ⅰ

返り討ち(B♭) ☆→Ⅴ→IV→Ⅰ

ベースに律儀に書きましたが、コードは☆→Ⅰですね

狼煙(F) ☆→Ⅰ ☆→Ⅵ♭→Ⅴ→Ⅴ♭

☆→Ⅵ♭→Ⅴ→Ⅴ♭、ごちゃっとしてますが要するにだんだん下がるねってやつ。定番パターンで、聴けば感じられると思います。

春雷(E♭) ☆

ラズベリーポイズン(D) ☆→Ⅴ

ベースの音量小さいから自信ないです

ほとんどじゃん!?!?

この事実に驚愕した私は、このnoteを記す決意を固めたのであります。だってヤバいじゃないですか?

この進行でjohn節を確立させつつも、多彩なテンポや楽器で差をつけて多くの楽曲を作り出していってるんですよ?

どことなくオシャレで洗練された雰囲気は、このコードから出ているのでしょう。johnさんのシンセサウンドとこのコードは相性抜群です。

今後どんな展開を見せていくのか期待ですね。

②楽園市街

こちらも単に推しだけど許してください。

歌い手にも好かれる、ホワイトオシャレ系ボカロP。爽やか系シティポップ、エレクトロスウィングは(前のnoteで紹介した)R Sound Designさんやぬゆりさんの継承者と言えるかもしれません。代表曲「ロヒプノール」「撒爾沙」など

Non-mellow ☆

処女作です。転調するサビの構成凄いですよね……。後半では、それに合わせ違う進行に変わってます

ロヒプノール ☆

イントロやAメロは、コードが倍速で変わってます。そこでは☆からVへいってますね。

pety ☆→Ⅴm→Ⅰ

推し曲。コードの変更ポイントが少し特殊ですね。Ⅴm→Ⅰについては詳しく書くと長くなりますが、ジャズによく使われる「ツーファイブワン」という手法でめちゃオシャレです

撒爾沙 ☆→Ⅰ

サビの展開これもやばい……。後半でも、この曲に関しては丸の内進行ですね。

トピアリー ☆→Ⅴ ☆→Ⅵ♭→Ⅴ→Ⅴ♭

2回目の繰り返しは「狼煙」で見たやつです。頻出エモエモパターンですからね。

こんなにオシャレな楽曲たちと歌詞、イラストにこの進行が合わないわけがないってことは、歴史が証明してるんですよね。あぁぁぁぁ好き

多くないので全曲巡回しましょうよ!


③くじら

オシャレさを残しつつ、シティポップはもちろん、四つ打ちダンスチューンやロックもこなします。YouTubeでは歌い手とタッグで大ヒット。(ぜひ新曲ニコニコに上げてください……) 代表曲「Dance in the milk」「ねむるまち」「金木犀」など

アルカホリック・ランデヴー ☆→Ⅴ

処女作。曲中ほぼ丸の内進行で勝負してますね。エモい半音下降パターンも随所で使用。

狂えない僕らは

☆→Ⅴ ☆→Ⅵ♭→Ⅴ→Ⅴ♭

前述のトピアリーっぽい進み方ですね。「流行りの歌」って感じのコードなのが何ともサビの歌詞とリンクします

Dance in the milk ☆→Ⅴ

ひたすらこの進行やくじら節(食べたくなるネーミングだ)の半音下降です。ピアノを主軸に置き、ファンキーなリズムとベースでイラストに合った爽快感が溢れます。

幽霊少女 ☆→Ⅰ ☆→Ⅵ♭→Ⅴ→Ⅴ♭

そう、このロックサウンドでも根本は同じで、このコード進行により暑苦しくない爽快感、都会感が出ます。イントロやBメロも倍のペースでコードチェンジした丸の内進行で、疾走感を出してます。

ねむるまち ☆→Ⅴ

幽霊少女とは打って変わって、この眠たくなる感じ。これを世間は「チル」と呼ぶのでしょうか。今の時代じゃないとあまり聞けないタイプの楽曲に思います。リリースの長い、包み込むようなシンセの音がこれでもかとオシャレに雰囲気を作りますね。

新曲ニコニコにも投稿して……

④Ayase

去年を代表するボカロPの1人。実は一昨年デビューなんですが、ほぼ去年でこの人気はすごい……!初期のロック路線から最近はミドルテンポのディスコビート系に切り替え流行の最前線を行ってます。シンガーとタッグを組んだYOASOBIも著名。代表曲「ラストリゾート」「幽霊東京」など

Ayaseさんに関する詳しい説明は、このサイトが素晴らしいです。一部引用

ディスコ&ファンクミクスチャーロックを消化したミドルテンポのダンスビートに、伸びやかなリードシンセファンクギターのカッティング、16年以降の流行を引き継いだ内省的な歌詞とビジュアルイメージといった諸要素が効果的に溶け合い、特有の”キレ”とでも形容すべき快感があります。

内容も非常に凝っているため、一読をおすすめします。では気を取り直して。

ラストリゾート ☆→Ⅴ

ベースの動きが大きいので少し自信ありません……。特徴的なベースラインですよね。音作りとこのコード進行に関しては、ぬゆりさんからの影響を感じます。(これスウィングではないと思うんですがね)
切ないかったり暗かったりと言うよりは、今の流行の最前線を行くオシャレな使い方という印象を受けます。

tmswさんのベースカバーで堪能してもいいかもしれません!

https://youtu.be/ZlBHH_ltLM0

キラークイーン IV→Ⅴ→Ⅵ→☆→Ⅶ→Ⅰ

Ayaseさんといえばこのパターンです!「王道進行」と呼ばれるものに近いIV→Ⅴから、もう1回繰り返すかと見せ掛けて丸の内進行。メロディも変わっているのでわかりやすいです。ラストの「Ⅶ→Ⅰ」の高揚感がたまらない。

フィクションブルー IV→Ⅴ→Ⅲ→Ⅵ→☆→Ⅶ→Ⅲ

早速きましたね。前4つはもろ「王道進行」です。王道→丸の内×ミドルテンポの法則はこの曲からなのではと推論してます。前半丸の内進行を封印してることで、後半の「瞼に」のところ、つまりは「Ⅲ」のコードのエモさが出てると思います!

幽霊東京 IV→Ⅴ→Ⅲ→Ⅵ→☆→Ⅶ→Ⅰ

といったらまた来ましたよ。丸の内進行の部分はやっぱり「願い」という高音がコードと相まってエモい。イントロはもろ丸の内進行です。がっちり心を掴まれますね。
余談 「夜に駆ける」は「幽霊東京」とほぼ同じコードで、曲としても目を疑うほど似てると思います。そちらも好き

サビの初めと言ってたルールからはそれますが、合わせ技で丸の内進行の有効活用をしているPですね。

今年も絶対活躍します!

⑤r-906

シンセやピアノを乗せた、シンプルなドラムンベース、ダンスビート、ヒップホップ的ドラムが特徴。無機質でモノクロな世界観も良い。代表曲「パノプティコン」「モノクロセンス」など

パノプティコン ☆→Ⅰ ☆→Ⅴ

とある掲示板のランキング投票1位の大人気曲ですね。シンプルな楽器隊だからこそ、この進行が光ります。サビ以外はインスト曲のような作りに感じられ、無機質さ溢れる作品です。サビでコードのバッキングを担当するのはピアノで、相性がいいですね。

夜が引いていく ☆→Ⅰ ☆→Ⅵ♭→Ⅴ→Ⅴ♭

こっちも聴いて欲しいやつ。弾むリズムのスローテンポな楽曲で、r-906さんらしいメロディの繰り返しはエモいとしか形容できません。

モノクロセンス ☆→Ⅰ ☆→Ⅴ

アップテンポの四つ打ちで、ノリノリになれるポップチューン。無機質さ、モノクロさがコードでまさに現れます。

なんとなく2019年をコンプした感がありますね……!

(ラストリゾート、ジェヘナ、絶え間なく藍色、パノプティコン、春嵐)

閑話休題

2019年が丸の内進行の年って言うけど実際比較しないとわかんないだろ!ということで、3年前の2016年のニコニコ動画で1年以内ミリオン達成した全20曲を調べてみました。

結果がこちら。

ライアーダンス、妄想感傷代償連盟、ドクハク、乱操滅裂ガール 計4

対して2019年のハーフミリオン達成全13曲を見ると

乙女解剖、ビターチョコデコレーション、アンヘル、テレキャスタービーボーイ、ノイローゼ、失敗作少女 計6

ついでに2013年の1年以内ミリオン全16曲からも。

ロスタイムメモリー、夜咄ディセイブ、聖槍爆裂ボーイ 計3

(ロスメモ夜咄で実は多いんじゃないかとドキッとしたのは内緒)

丸の内進行の年というのは納得頂けましたでしょうか。誤差とか言われたら泣きます。本題に戻りますね

⑥syudou

ストリングスやツリーチャイム、ピアノなどを用いた特徴的な編曲で、ヒップホップから高速ロックまで幅広くこなし大活躍のP。代表曲「ビターチョコデコレーション」「コールボーイ」など

ビターチョコデコレーション ☆→Ⅰ

去年の代表曲と言っていいかもしれません。二拍で変わる早いコードの切り替わりで、このコード進行をこれでもかとサビでは使い倒してます。

ボニータ ☆→Ⅰ

打って変わってミドルテンポのヒップホップ色を強めた楽曲ですね。コードと対照的に動かないピアノもいい味を出してますよね。

ワードワードワード ☆→Ⅰ ☆

好きなんですよコレ。「☆」と書いているところの、コードの停滞というかリズムを崩す感じが、サビとしては珍しく素晴らしい。

というわけで、コールボーイのみ異なるコード進行という結果になりました。

⑦アオワイファイ

四つ打ちロックからディスコサウンド、アニソン系まで幅広い楽曲を作る、一昨年年末デビューのP。

コード含め幅が広すぎて1曲しか紹介できないんですが、みんな大好きだと思うので行きます。もう察した方はさすがですね。

どん

デカダンサー ☆→Ⅰ ☆→Ⅵ♭→Ⅴ→Ⅴ♭

歌詞もイラストも全てが釈迦げてますよね(言いたかった)。ディスコチックな力強く身体を揺らすビートと、それに合わせ一拍目に鳴る丸の内進行のベース。ブラスバンドと半音下降の相性もいいことこの上ありません。

好物です。

そういえば連続で古論さんですね。ハングリーニコルもなんですが、絵師とコードの相性なんてあるんですかね……?
あっ、今年のもありなら「明晰夢」もこの進行ですよ。記事書いてたら来たので嘘かと思いました。

⑧蜂屋ななし

エレクトロスウィングを基本にしつつ、イーブン(弾まないリズム)のロックもこなし、人気急上昇中、今年大注目のP。古論さんやsakiyamaさんと組んだ動画も魅力。代表曲「ノイローゼ」「ライムライト」「シャボン」など

ノイローゼ ☆→Ⅰ

私が去年で1番好きだった曲で、先程イーブン(つまり弾まない)といた四つ打ちロック系楽曲ですね。サビ始まりのベースは基本同音連打なんですが、音作りもありこの曲のベースはエロさに定評があります。

ベースのセルフカバーもあります。より楽しめるのでぜひ。R-88です

https://youtu.be/KGwsL1rnt28

シャボン ☆ ☆→Ⅵ♭→Ⅴ→Ⅴ♭

エレクトロスウィングと言っていいのか分からない、この中では一番テンポの遅い楽曲。弾んではいるのでいいと思います。半音ずつ下がるベースがゆったりとしたリズムにマッチします。

Secret Sleuth ☆→Ⅴ

逆にこっちは早い!「言ノ葉」楽曲は本日二曲目ですね。弾んではいるのでエレクトロスウィングだと思います(もう基準が分からない)。ストリングスの映える非常にオシャレな楽曲。コード進行がやはり合います。

ジターバグ ☆→Ⅰ

これが個人的には王道のエレクトロスウィングの印象ですね。映像もレトロで非常にオシャレで、ジャジーさが際立つ1曲。

オペ ☆→Ⅰ

縫口、ノイローゼに続くsakiyamaさんシリーズ第三段?(ちなみに縫口もこの進行ですよ)ベースの音が二拍と長く、「生きて生きたいよ」と言った歌詞と共にエモさをこの楽曲では演出しています

こっちのベースカバーも聴いて

https://youtu.be/MviYcJ57qZU

というわけで、プラシーボのみ異なるコード進行という結果になりました。(既視感)


⑨ユリイ・カノン

もう説明はいらないと思うレベル。和風ロックとトーマさんやハチさんを継承したシンセロック双方を主軸とし、独自の世界観を作り出すP。代表曲「だれかの心臓になれたなら」「スーサイドパレヱド」「おどりゃんせ」など

代表曲としてあげた曲は、全て小室進行と呼ばれる、ロックに多い別の進行なんですよね。しかし最近、つまり2枚目のアルバムに向けたユリイ・カノンさんは少し路線を変更しています。

人間らしい(イントロ) ☆→Ⅴ

ユーベルコードもイントロのみのパターンですね。この記事で取り上げてるのは基本サビのみですが、どうしても入れたかったので……

少女地獄 ☆→Ⅰ

この曲に関しては全体にわたって使われており、スローテンポな四つ打ち、シャッフルのリズムとともにイメージチェンジを感じた人も多いのでは。このコードからスタイリッシュさが生まれています。

キャスティングミス ☆→Ⅰ

これはもともと去年投稿の予定だったので許してください……。ユリイ・カノン節が存分に発揮された一曲で、Aメロイントロ含め多く丸の内進行が使われてます。トーマさんも多用したコード進行で、ある種のリスペクトも感じます。

(エコイドは王道進行でした)

今年も更なる飛躍を期待します!

⑩柊キライ

去年初めに鮮烈なデビューを果たし、WOOMAさんとのタッグで数多くの歌い手にも愛されるスマッシュヒット。代表曲「オートファジー」「エバ」「ビイドロ」など

ここまで来て申し訳ないんですが、

「オートファジー」や「エバ」は対象ではありません。

期待した人すみません……。どちらの楽曲も素晴らしいことに変わりは無いのですが!

しかし、他の楽曲もいいんです。

ビイドロ ☆→Ⅰ

処女作からヒット。早口で「人間になりたい」と捲したてるようなアップテンポなボカロらしさを感じる楽曲。後半は、リズムと共にコードも変化させています。

ディープリレック ☆→Ⅴ

EDM的なミドルテンポの2作目です。コードの下降に対して(IV→Ⅲ)、メロディがそのまま保っているのがエモい。

ブラクラク ☆→Ⅰ

推し曲です。「ビイドロ」や「エバ」に通じるようなリズム感で、ぜひ今後も伸びて欲しい。韻の踏み方が素晴らしく、スタイリッシュで少しすましたような歌詞も特徴的でマッチしているでしょう。

ゼウス ☆→Ⅰ ☆→Ⅰ ☆→Ⅵ♭→Ⅴ ☆→Ⅰ

「心の傷は」のところの下降が推しポイント。この曲ではオシャレさというかエモさが下降によって付加されてますね。Aメロから物語が展開されてサビで「泣いた泣いた」などと繰り返す切なさ溢れる楽曲です。

関係ないですが、エバのAメロのコード進行が未だによく分かりません。非常に技巧的なPだと思いますね。

こちらも活躍に期待です!








終わると思いました?

すみません、延長戦を!!!

⑪youまん

厳密には2013年デビュー(体験入学)、正式には2018年デビューで今後大注目のP。シンセロックを中心にしており、卓越した調声で聴いた後に満足感が凄い。ネタバレになるので以上

アーライピー ☆→Ⅰ

エモさとオシャレさが、ざっくり言うとこの進行により出てます。
エモい! 歌詞はyouまんさんの楽曲の中でも随一と言っていいほど切なく、「アーライピー=R.I.P.」というタイトルから素晴らしいです。「君」を失ってしまった(自殺?)苦しみを描いた噪送歌は私たちの心を強く打ちます。
オシャレ! 圧倒的音圧でキメまくるyouまんサウンドのシンセロックでありながら、オシャレさを持っています。「イカサマライフゲイム」を前回のnoteで紹介しましたが、シンセロックとの組み合わせとしては共通点がありそうでどちらも美しい。韻を踏む歌詞も詩的で引き立ちますね。

ちなみに、ベース本人が弾いてるそうです!かっこいい

(これ以外の2曲は違う進行なので取り上げるの迷ったんですけどね……でもyouまんさん好きでしょ……?)

余談です

あんたがたどこさ ☆→Ⅰ

あの童謡「あんたがたどこさ」の現代感溢れるかっこいいアレンジ。2018年投稿ではありますが……。この進行に童謡を載せる流石の手腕に驚かされますね。

↓で聴けます。

以上、全11人の紹介でした。1曲ずつ選んだプレイリストも作ったのでぜひ!

丸の内進行10選+α https://www.nicovideo.jp/my/mylist/#/67366801


以下こぼれ話

稲葉曇さんの「ひみつの小学生」もこの進行。他2曲は違いました。

西沢さんPのスマッシュヒットを記録した「ランウェイのファンタジスタ」もこの進行。

ファンクギターとジャジーなリズムにこの進行はピッタリ。丸の内サディスティックに似た用法ですね


このnote、9000字だそうです。長くなりすぎました。反省してます。

今年はどんなにコード、楽曲、Pが流行するんでしょうね。ワクワクします。


良ければ私の新曲も丸の内進行だから聴いてください〜!

お読みいただきありがとうございました!

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