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私は高校初日に青春が始まった

満開の桜が咲いた入学式、僕は先生に頼まれて新一年生の案内受付をやっていた。

〇〇「はーい、1-2はこちらでーす!」

△△「ふぅ、大変だなぁ」

〇〇「そうだね〜、金貰えるしいいんじゃない?」

△△「それもそうか」


入学式の手伝いに参加した人は、金が貰えるらしいというウワサがあった。
俺〇〇は先生に頼まれたんだけどね笑

友達の△△は、1人でやりたくもなかったので引き連れてきた。


??「モジモジ  スイマセーン」


〇〇「あっ、どうしたの?」

??「お手洗いってどこですか?」 モジモジ

〇〇「奥まで進んで右に行けばあるよ」

??「ありがとうございます」ペコリ


〇〇「(可愛かったなぁ)」




先生「とりあえず、朝はこれでお終いだ、待機する場所用意してるからそこで待っといて」

〇〇「あっ、分かりました」

△△「行くぞ!〇〇」

〇〇「オッケー」


〇〇「ボー」 

△△「おーい〇〇!ゲームしようぜ!」

〇〇「…」

△△「あれ?〇〇〜!!」

〇〇「…」

△△「あいつ何があったんだ?」

〇〇「…」

△△「おーい」

△△は〇〇の顔の前で手を振る。

〇〇「あっ!何?どうした?」

△△「お前こそどうしたんだよ?」

〇〇「ん?何が?」

△△「ボーッとしてたから…」

〇〇「ごめんごめん」

△△「何か考えごとしてた?」

〇〇「なんで?」

△△「そういう顔してたからさ」

〇〇「あっ、少しね」

△△「お前、まさか新入生に恋したというじゃないだろうね?」

△△は冗談混じりで言う。

〇〇「…」

△△「お前、まさか…!」

〇〇「…」

△△「なるほどねぇ〜」

〇〇「どうすらばいいかなぁ」

△△「認めるのね…笑」

〇〇「あっ、うん…」

△△「お前が恋とかするんだな笑」

〇〇「俺も人間だし…」

△△「そういうの興味ないと思ってた…笑」

△△「名前は分かるの?」

〇〇「分からない」

△△「クラスは?」

〇〇「それは分かる」

△△「後で、見に行けばいいんじゃない?」

〇〇「行っても分からんよ」

△△「何言ってんだお前」

△△「新入生の名前はここにあるから分かってる」

△△「席さえ分かれば、出席番号とで…」

〇〇「なるほど!賢いなお前」

△△「頭いいのに、こういうのはムリなんだな笑」

〇〇「そんなこと…」

△△「まぁ、いいや!後で行くぞぉ〜!!」

〇〇「あっうん」


△△「お前、誰だよ?」

〇〇「あっえーと…」

〇〇「あそこ」

〇〇は奥の1番後ろの方を指す

△△「可愛いな」

〇〇「うん…」


△△「えっとぉ」

△△は新入生の名簿表を見る。

△△「森田ひかるっていうらしいよ」

〇〇「そっか…」

△△「呼んで来てやろうか?」

〇〇「ムリムリ」

△△「今ならチャンスあるよ、新入生の待機時間らしいし…」

〇〇「ダメだって!」

△△「先生が来る前に終わらせてないとだよ?」

〇〇「まだ気持ちが…」



△△「チョンチョン ちょっといい?」

森田「ハイ…」



△△「〇〇呼んで来たぞ!」

森田「な、なんでしょう」

△△「あとはお前次第だぞ!」 

バーン △△は〇〇の背中を叩く。

〇〇「あっウン」

森田「戻ってもいいですか?先生が…来ちゃったみたいで…」


〇〇「待って一言だけ…」

森田「ハイ」

〇〇「好きです!」

森田「いいですよ?」

〇〇「へっ?」

森田「はい!お願いしますね」

〇〇「ほんとうに?」

森田「はい、HRが終わったらもう終わりみたいなので、そこで待っててください!」

〇〇「あっ、はい」

森田「それじゃ、また👋」

森田「友達も一緒に」


△△「どうだった?〇〇」

〇〇「上手く行った」

△△「おめでと〜う」

〇〇「後で、お前も一緒にあの教室来てって」

△△「オッケー」


△△「来たぞぉ〜」

〇〇「モジモジ」

森田「あっありがとうございます」

△△「なんで、お前が1番緊張してるんだよ!笑」

森田「先にお名前聞いてもいいですか?」

△△「俺は△△、こいつの友達な」

△△「俺らは1年上の先輩な!」

〇〇「〇〇です。」

森田「森田ひかるです。よろしくお願いします」ペコリ



△△「可愛いな」ボソッ

森田「私は〇〇さんの彼女なので△△さんはダメです!」 


△△「大丈夫だよ、俺彼女いるし」

〇〇「あっ、そうなの!?」

△△「知らんかったっけ?」

〇〇「うん」

△△「そんなのいいや後でで」


△△「お前ら一緒に帰るんだろ?」

森田「両親来てますよ、なので一緒に写真…」

△△「名案だな!」

〇〇「えっ、もう親に挨拶するの!?」

△△「笑笑笑」

〇〇「それはムリだよぉ」

森田「それじゃ、行こっ!」

△△「レッツゴー!」

〇〇「ガクガク」

森田「大丈夫ですか?」

△△「まぁ、恋愛初心者だからスピードについていけてないだけだから…」

〇〇「ああ〝〜キンチョーする」



森田「あっ、いた!ママ〜」

△△「可愛いなひかるちゃん♡」

〇〇「なんてお前ひかるちゃん呼びもうしてるんだよ!」

△△「そんなのいいじゃないか笑」

△△「いつまで経っても敬語のままはおかしいだろ?」

〇〇「そうだけど…」



森田「紹介するね!彼氏の〇〇!で隣が〇〇の友達の△△!」

ひ母「あら?もう彼氏できたの?早いわねぇ〜」

〇〇「〇〇です…」

森田「一緒に撮って!」

ひ母「いいわよ〜」


ひ母「ハイチーズ」パシャ



森田「ねぇ、一緒に帰っていい?」

ひ母「いいわよ」

森田「いいって!帰ろ!〇〇!」

〇〇「あっ、うん!」




△△「アイツも青春か!1人で帰ることになるとは…笑ラーメンでも食って帰るか…」

△△「アイツに後日なんか奢ってもらお!」











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