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奇跡の「8th YEAR BIRTHDAY LIVE」

おはようございます。

第2弾の内容として取り上げるのは、乃木坂46を語る上で欠かせない1年に1回行われる恒例行事である「バースデーライブ(通称:バスラ)」について。今年2021年に行われた「9th YEAR BIRTHDAY LIVE」はコロナ禍という事もあり、イレギュラーな内容で行われたため次回に取り上げたいと思う。

それではまず2013年に行われた1回目から2019年に行われた7回目までを振り返ってみたいと思う。

1stバスラから7thバスラまで

2013.02.22 1st YEAR BIRTHDAY LIVE at 幕張メッセ・幕張イベントホール

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乃木坂46の1歳の誕生日を祝福するべく開催されたこのバスラでは約9000人を動員し、ちょうど1年前の2012年2月22日にリリースされたデビューシングルの「ぐるぐるカーテン」から4thシングルである「制服のマネキン」に収録されている全曲と約1か月後の3月13日に発売された5thシングル「君の名は希望」に収録された「君の名は希望」と「13日の金曜日」、「シャキイズム」の全27曲が披露された。

1期生のみでパフォーマンスが行われたバスラである。

2014.02.22 2nd YEAR BIRTHDAY LIVE at 横浜アリーナ

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1stバスラから1年経ち2回目の誕生日を祝福するために横浜アリーナで約13000人を動員し、前回披露した全楽曲に加え5thシングル「君の名は希望」から7thシングル「バレッタ」に収録された楽曲の全43曲が披露され、20分休憩を含む5時間を超えるバスラとなった。

卒業生の2人が登場したり、歴代最多回数のセンターを務めた西野七瀬初センターシングルである「気づいたら片想い」のタイトル等が発表された。

2013年5月11日にお披露目された2期生にとっては初のバスラである。

2015.02.22 3rd YEAR BIRTHDAY LIVE at 西武ドーム(現・メットライフドーム)

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3回目の誕生日を祝うこのバスラは西武ドームで開催され約38000人を動員し、2ndバスラまでに披露された全曲と8thシングル「気づいたら片想い」から10thバスラ「何度目の青空か?」と1stアルバム「透明な色」に収録されている楽曲、3月18日に発売された11thシングル「命は美しい」から表題曲である「命は美しい」の全68曲が披露された。

2期生の中でこのライブ開催時に研修生であった5名の正規メンバー昇格や乃木坂46の新プロジェクト「鳥居坂46(欅坂46→櫻坂46)」の1期生募集等が発表された。

1日で全曲披露された最後のライブである。(公演時間は乃木坂46史上最長の約7時間半)

2016.08.28~30 真夏の全国ツアー2016~4th YEAR BIRTHDAY LIVE~ at 明治神宮野球場

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「2016年問題」により初の8月開催となった4回目のバスラは初の野外として2014年から2019年から6年連続でコンサートが開催され「乃木坂46の聖地」と呼び声高い明治神宮野球場での初の3日間「真夏の全国ツアー」の一環として35000人動員を3日間で105000人を動員し開催された。

2016年問題(2016ねんもんだい)とは、2020年の東京オリンピックに向けて、東京都や首都圏のうち主に東京圏各地の劇場やコンサートホールが改修工事などのために閉鎖し、コンサート用の施設が不足するとされた、日本における年問題である。

8月開催での弊害としてこのライブで挙げられるのは台風10号である。

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かつてないルートで進んだ台風10号はこのライブの開催期間中に関東地方に接近し、神宮球場に豪雨を降らせた。

3rdバスラまでに披露された全楽曲に加え、11thシングル「命は美しい」から15thシングル「裸足でSummer」と2ndアルバム「それぞれの椅子」の収録曲である全112曲が披露された。

1stシングルから順番に披露された最後のバスラであり、1・2期生で開催された最後のバスラである。

2017.02.20~22 5th YEAR BIRTHDAY LIVE at さいたまスーパーアリーナ

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2年ぶりの2月22日付近での開催となったこのバスラでは、1日目が16thシングルまでの全シングルで福神を果たした上に16thシングル「サヨナラの意味」ではセンターを務め卒業を発表した橋本奈々未の卒業コンサートとして開催された。橋本が自ら選曲したセットリストで披露されたため、初めて曲順がランダムで披露された。卒業とともに芸能界を引退したため伝説的な存在になっている。卒業後唯一本人公認で写真が載ったのが以下のツイートである。

2日目以降は、2016年9月4日に合格した3期生が合流しお見立て会以来2回目のステージに立った。

4thバスラまでに披露された全曲に16thシングル「サヨナラの意味」の収録曲を加えた全119曲を披露した。

2018.07.06~08 6th YEAR BIRTHDAY LIVE at 明治神宮野球場&秩父宮ラグビー場

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2年前と同じように明治神宮野球場での夏のバスラではあるが、今回は秩父宮ラグビー場も使用し「シンクロニシティ・ライブ」として開催され20thシングルである「シンクロニシティ」の選抜メンバーとアンダーメンバーに分かれ2つのステージで披露された。2会場同時開催の3日間で18万人を動員した。

5thバスラ終了後、東京ドーム公演を成功させレコード大賞を受賞するなど日本を代表するアーティストとしての地位を築いた2017年を終えた後、グループを支え続けた生駒里奈など1期生の卒業が相次いだ2018年に開催されたこのバスラ。

6回目のバスラにして初の全曲披露という枠組みでの披露ではなく、真夏の全国ツアーの一環という事で夏局などが中心に披露された。

2019.02.21~24 7th YEAR BIRTHDAY LIVE at 京セラドーム大阪

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2018年12月31日のNHK紅白歌合戦のパフォーマンスを以て卒業した西野七瀬の卒業コンサートが4日目に設定された2月に開催されるのも卒業コンサートとして開催されるのも2年ぶりのバスラ。

4日目に開催された西野七瀬卒業コンサートは西野が考えたセットリスト順に披露されたため、1~3日目は4日目に披露する曲以外をリリース順に披露した。西野は、前述の通り4回の単独センターと3回のWセンターを務め計7回のセンター経験は乃木坂46史上最多回数である。

奇跡の「8thバスラ」

そして、ついに本題の8thバスラである。

2020年2月21日~24日に渡ってナゴヤドーム(現・バンテリンドーム ナゴヤ)で開催された「乃木坂46 8th YEAR BIRTHDAY LIVE」。

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1stシングル「ぐるぐるカーテン」から24thシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」と1stアルバム「透明な色」から4thアルバム「今が思い出になるまで」に収録された全曲と3月25日に発売された25thシングル「しあわせの保護色」から表題曲の「しあわせの保護色」の全200曲が4日間曲順はランダムで披露された。

もし、このバスラ1週間遅く開催予定だったならば開催することは不可能であっただろう。

2019年の年末から中国・武漢を中心に感染拡大が始まった新型コロナウイルス。1月に入り、日本でも徐々に感染が拡大し2月にはダイアモンド・プリンセス号での集団感染などが発生。そして、2月26日に大規模イベントの中止・延期要請が政府から発令されると2月27日には幼稚園から大学までの休校要請も発令。そこから長い自粛生活が始まるのである。そして今もなお感染終息の見通しが立つどころか、過去最悪のレベルでの感染者数の増加が続いている。

乃木坂46が本格的なライブを10月の白石麻衣卒業コンサートで無観客ながらも再開させるまでに約8か月を要した。その期間も5月に感染拡大を抑えるため、外出自粛を心掛けている人へのエール、そして医療現場の最前線で新型コロナウイルスと闘っている医療従事者への感謝の気持ちを込めて感染拡大防止の呼び掛けを目的として現役メンバーのみならず卒業生も参加した「世界中の隣人よ」を公開し、7月には小室哲哉氏の復帰作として話題になった「Route 246」をリリースするなど精力的な活動を続けた。

あとがき

乃木坂46の大切な歴史であり、それまでの活動を振り返るタイミングでもある「バースデーライブ」。メンバーがどんなに変わったとしてもそれまでの先輩たちが残してきたモノをしっかりと受け止め、それを発展させることが出来るターニングポイント的存在になるのではないかと思う。

人と人とが距離を取らなければいけない今、人と人を結ぶものこそが「音楽」なのではないかと思う今日この頃である。

次回は「乃木坂46x無観客ライブ」について取り上げていきたいと思う。白石麻衣の卒業コンサートからアンダーライブ2021まで複数回開催された無観客ライブについて紹介していきたいと思う。

今回はここまで。次回のnoteをお楽しみに。

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