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ミツマタの森と和紙とWATASI(私)│その壱

先日、ミツマタと和紙の写真の投稿がずっと気になっていたキャラバンⅢさんと電話機越しにお話しさせて頂く機会を得ました。

キャラバンⅢさんは、いまその現場はぼくが画面に観たものとしては残っていないのですと話されました。

ぼくが画面に見ていたミツマタの森や和紙は、一人の作家さん(東馬場さん)がつい一年と少し前までの数年間ひたむきに取り組まれた作業の、それを見つめていたキャラバンⅢさんの眼差しの、断片だったのだ、ということがわかりました。 キャラバンⅢさん自身もその作家さんのミツマタと和紙に惹きつけられて今の地に移って来られたのだそうです。

作家さんが何かに取り憑かれ貫かれた作業は、その目撃者であり記録者のキャラバンⅢさんの元にいくばくかの和紙と、そしてキャラバンⅢさんの記録「辺境寓話」、という形で大切に記憶、所有されキャラバンⅢさんの産み出される作品の大切な一部を担っています。

キャラバンⅢさんは、この和紙は土地のミツマタでつくられているけれど和紙の産地の和紙というより一人の作家の作業、のげさんが思われている感じとは違うかもしれません、ともお話しされました。

伝統的な地域ぐるみで行われる農産物としての和紙。それを支持体として用いることで都会で生きる者の表現の薄浅さの底上げを願った、都市で生まれ生きる一人の表現者としてスタートした時『農場』と名乗ることにした『WATASI』。

お話しのおわりに、ミツマタの森を訪ねさせてもらっていいですか、とお伝えしたら、「いいですよ」と言っていただけました。


※写真はキャラバンⅢさん所有のミツマタPがあわくらで梳いた和紙。

作家さん(東馬場さん)はいまは瀬戸内の地でまた違う作業に力を注いでいらっしゃいます。


のげ


……

その弐へ


ミツマタの森と和紙とWATASI(私)、はつづく|その弐|のげ のうじょう|note : https://note.mu/noge_farm/n/n58f0fb2d9d3b

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