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時代を生きる

飢饉や戦争、水害や天災、歴史上いろいろなことがあったのだと、社会科の勉強で習ってきました。

それはたしかにあって、事実なんだと思います。

ただ、だからと言って、その時その時代にはそれしかなかったのか、と言うと、それもまた違うのだろうと思うのです。

例えば、天災。気象庁のホームページを見ると、平成以降だけでも多くの災害をもたらされていることがわかります。

100年200年、若しくはそれ以上経ってから振り返った時、「この平成という時代は、天災が多くて大変だったなぁ」と思われるのかもしれません。

天災に限らず、自分も"オイルショック"を習った時、買い占めだなんてそんな大変な生活を送っていたんだな、と思いましたし。

でも、いま、令和3年のこの時代も、似たようなものかもしれません。

covid-19は代表例ですが、それだけではなく、地球温暖化による猛暑や豪雨などの異常気象、半導体不足に依る生産遅延など、あとから振り返った時、それなりにトピックとなりそうなことは、いまこの時代でも発生しています。

そんな時代を生きている私たちは、そのトピック一色の生活をはたして送っているでしょうか。

もちろん、その渦中におられる方々はそうでしょう。ただ多数派の方々、つまり"そうでない方"からしたら、それはあくまで一つの出来事に過ぎないと思うのです。

つまり、一部を見て、それがあたかも全体であるかのような表現をしてしまうような場からは、少し自身を遠ざけてあげた方が良いんじゃないかな、ということを言いたかったのです。

ドレスコーズの志磨遼平さんもこんな風に仰っていました。

後の時代から振り返った時に、こんなに悲惨な出来事が起きて当時の人はさぞかし怯えて暮らしていたんだろうって思われるかもしれないけど…そんなことはなくてね。

この言葉があって、冒頭からの自分の主張に繋がるわけですが、発生している数多の事象から自身がどのように影響を受けたいか、は、ある程度自分の管理下にあるのです。

せっかく生きているのであれば、自分にとってポジティブな要素に目を向けて、この時代を乗り切っていきたいものです。

最後に、ビリー・ジョエルの歌詞からの引用を。

"Man, what are you doin' here?"

こう問われたとしたら、今のあなたは、なんて返すでしょうか?

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