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入社エントリー: Finatextに入社して約1年が経ちました

この記事は Finatextグループ10周年記念アドベントカレンダー の21日目の記事です。昨日は辻中さんが「3つのポイントで振り返る世界のオルタナティブデータ業界動向2023」という記事を書いているので、ぜひ読んでみてください!


こんにFiは、そしてはじめまFiて。Finatextで保険事業のエンジニアをしている岸と申します。

2023年1月に入社してすぐに入社エントリーを書いてやろうと思っていたのですが、気づけば早1年が経とうとしていました。せっかく約1年も過ごしたので、新鮮な目線と少し慣れてきた目線が入り混じった『ちょうどいい塩梅』の入社エントリーをお届けできればと思います!

自己紹介

まず初めに私の自己紹介ですが、今年で37歳、そこそこのエンジニア歴を重ねて入社しました。

これまでの経歴としては新卒でナビゲーションサービスを展開するベンチャー企業で7年半Javaのサーバーサイド開発を担当し、次にフリマアプリのベンチャー企業にて6年半Ruby on Railsでサーバーサイド(一部フロントエンド)を担当してきました。

この2社目の会社は在籍中に大手メガベンチャーに買収・吸収合併されて急速に組織拡大していったのですが、その中で私はエンジニアリングマネージャとして組織運営や採用にも携わってきました。
※メガベンチャーとの比較には 17日目の河本さんの記事 メガベンチャーから来たエンジニアおじさんが振り返る、スタートアップ選びのポイント も参考になるかと思います!

プライベートでは今年第一子を授かり、出産・子育ての真っ只中をFinatextで過ごしています。

そんな私がFinatextに入社して実際にどういう働き方をしており、これまでと比べてどんな感想を持ってきたかご紹介できればと思います。

入社に至るまで

このパートは少し自分語りが長くなったので、適宜読み飛ばしてください。忙しい人は「入社を決めるまで」まですっ飛ばしてもらって大丈夫です!

会社を知ったきっかけ

Finatextという会社を知ったのは、同じチームで保険エンジニアを務めている @toshipon さんの紹介でした。実はこの @toshipon さんとは長い付き合いで、私が新卒で入社した会社に彼が中途入社されたときに同じチームで働き、それ以降10年以上別々の会社で働いていたのですが、継続的にやりとりしておりその中でFinatextを知りました。

それから紆余曲折を経て自分が活躍したいステージを見直したり、住環境が変わったり、家族の妊娠によってライフステージが変わろうとしていたりする中で、Finatextを認知して約3年以上かけた後にようやく入社を決めて、そこからさらに半年かけて前職を退職してようやく今年の1月に入社しました。

ちなみに @toshipon さんは18日目にレガシーなマクロ付きExcel ファイルを API 化する話 を書いていますのでぜひそちらもご覧ください!

転職検討期

2019年当初、2社目の会社が大企業に吸収合併された後、組織はどんどん組織拡大し、資金的にも大きな手を打って組織力がうなぎのぼりに成長していく中、私はベンチャー時代からのメンバーとしてサービスの細かな仕様や成り立ちについて伝承したり、カルチャーを伝承する役割を担いつつありました。

また、2020年以降は私より古いメンバーが退職して(玉突き人事的な事情で)組織を管掌するマネージメント的な立場にもなりました。エンジニア採用のガイドライン策定、組織の技術的な方針提案など、自分のステージがハイレイヤーな仕事に移っていきました。こういった仕事ができるチャンスは中々巡ってこないものだと思うので、エンジニア組織を動かす立場として非常にやりがいを感じていました。

しかし、大企業におけるいちサービスという立ち位置はいくつかの点で自分が望む働き方と乖離する部分が少しずつ見え始めてきました。

  • システムや開発組織の理想と事業としての利益のバランスを取るのが難しい

  • 開発・評価プロセスや勤務に関するルールが複雑化してきた

一方で、私が望む働き方とは今振り返れば以下のようなものだったと思います。

  • 会社は、個々人やチームが最良と思う選択ができる手段や環境を提供し、改善し続ける

  • 個々人やチームは、最良と判断した方法を真摯に実践する(ズルしない、サボらない)

望む働き方ができればそのときのマネージャという立場には特にこだわりはなく、できれば思いきりエンジニアリングができる方が性に合うな、とも考えていました。

別の観点では、それまでtoCサービスの中で「可処分時間を有効活用する(≒楽しい&役に立つ)」サービスを志向していましたが、ライフステージの変化に伴いもう少し「固い」サービスにも関心が広がってきていました。

入社を決めるまで

カジュアル面談で初めてオフィスを訪れた日に撮った九段ビル

そういった感じで転職機運が高まってきたところでようやくカジュアル面談やオフィス訪問を経て、代表である林さんとの面談を行わせてもらいました。

一言でいうと、林さんとの面談に衝撃を受けて入社しました。これは全世界の人に伝えたいですし、今も衝撃を受け続けています。

Finatextの事業はカジュアル面談では保険・証券という、人々の生活の安心や経済活動を支える重要かつカタい(難しそうな)事業だと思いました。また、テックブログ を読むと技術力が高そうで、数年マネジメントばかりやっていた自分にエンジニアリング面でキャッチアップできるか不安でした。

しかし林さんの面談をするとその不安は一気に吹き飛びました。

林「てか、岸さんって趣味なんなんすかぁ〜?」
岸「(最近外行けないし、子供も生まれるし)家族と幸せに過ごすことですかね」
林「え、マジ最高じゃないっすか!?!?てか俺、toshiponさん大好きでぇ〜!マジでくぁwせdrftgyふじ」

このノリの最初の戸惑いはすごかったです。マジなんなんこの人って思いました(いい意味で)。その後、他の内定を頂いた他社と真面目に比較検討しようとしても林さんとの会話ばかりがフラッシュバック(いい意味で)し、どんどん虜になりました。

前半の自分語りは何だったんだという感じですが、こんな感じで入社しました。マジ林さんパネぇ。※ヨイショ記事ではありません

少しでも興味を持った読者の皆さんにはぜひこの林節を聞いて欲しいので、決算アフタートークイベントをご覧ください。※タイトルから想像してたんとだいぶ違うと思います

最後が急展開でしたが、まとめると以下のような理由でFinatextの門戸を叩く決心をし、保険事業のエンジニアとして日々開発に勤しんでいます。

  • ライフステージの変化に伴い保険や証券という固いサービスにもチャレンジしてみたくなった(toC経験も長くなっていたので、toBも経験する後押しになった)

  • 自分が理想とする働き方を実践している会社だと思った

  • それを林さんが本当に強い思いで推進しているのを直に感じた

働いてみて、実際どうなのか?

入社してからはとても濃い時間を過ごさせて頂きました。思い出に残るトピックをいくつか挙げていきたいと思います。

神保町がグルメの宝庫

オフィスの最寄り駅は九段下ですが、お昼時には少し足を伸ばせばグルメの宝庫である神保町にも行くことができます。ここまでテキストで疲れたと思うので少し美味しいものを見て休憩してください。

一番左が私です

休憩終わりです!では「働いてみて、実際どうなのか?」の続き、いきま〜す。

入社3営業日目で顧客ミーティング

PCのセットアップを終え、「さて Inspire ってやつはどういう作りになってるのかな〜?ちょっくらソースコードでも覗いてやろうかな〜?」と思っていた矢先、突然「〇〇社定例」という社外のお客様との予定がぶっこまれました。1月6日の初回ミーティングでは以下のような会話をしたことを鮮明に覚えています。

  • 岸「はじめまして、1月入社の岸です」

  • お客様「え、1月って今年のですか?」

  • 岸「はい、3営業日目です😊」

それから毎週のミーティングにガクブルしながら参加しつつ、なんとかキャッチアップを進めて前任エンジニアの 家志さん から完全委任され、5月には無事に1プロダクトをリリースできたことは最初の成功体験として良い思い出になりました!

少し話は逸れますが、このプロジェクトではエンジニア、PM、BizDevのそれぞれの職能のメンバーが一緒になってお客様と一緒にプロジェクトをリリースしたのですが、職能組織間の対立や摩擦みたいなものを感じないコミュニケーションのスムーズさが印象的でした。それは現在別のプロジェクトに移っても変わらない感想で、こういったワンチーム感が実現できていることは会社のカルチャーとしてとても魅力的だと感じます。

オンボーディングは改善の余地あり

ご紹介の通り、最初のプロジェクトへのアサインは非常に早い段階でした。前職では私は様々なバックグラウンドの新入社員を均質的にオンボーディングできるよう、1〜1.5ヶ月ほどのオンボーディングプロセスをメンテナンスしていたのですが、それと比べるとFinatextのオンボーディングに掛けるコストはかなり少ないと感じました。

実際に数カ月後にリリース予定の案件アサインされてからは、前職までで経験の無い領域を0から(包み隠さず言うとほとんど教えてもらわないまま)手探りで進めることが数多くあり、一難去ったらまた一難という感じでした。結果でいうと必死に調べたり聞いたりすればなんとかなったので、これまでのメンバーはそんな感じでやってきたのかなと思いますが、その当時の内心はかなりヒヤヒヤで無事試用期間を乗り切れるのか不安な日々でした。

それだけ自力でキャッチアップできる・既にスキルを備えている優秀な人材に厳選して採用しているからこそ成り立ってきたのでしょうし、オンボーディングプロセスを整える暇もなく急成長してきた事業だったので、これはしょうがないことだったのかもしれません。ただ、自力で情報を辿るために必要なリソース(権限、ドキュメント、ノウハウみたいなもの)を人づてに聞かないと手に入らない状況は極力減らしていきたいと思いました。

この経験を元に、今後入ってこられるメンバーが快適に過ごせるようなオンボーディングテンプレートをご用意しました。全ておもてなしするというよりは必要な材料をスムーズに提供しながらも、自分の頭で試行錯誤できる余地があるプロセスに仕上げられており、甲斐沼さん 曰く「とても充実していた」とのことなので(たぶん言ってた)、保険事業にジョインして来られる方は楽しみにしていてください!

ちなみに、私は恥ずかしながらDocker, Terraform, Go, AWSのスキルはそれまでのキャリアでは薄かったので、同時並行でキャッチアップするのはなかなかに大変でした(ご支援頂いたチームの皆さん本当にありがとうございました!)今ではAWSの1環境を1日でセットアップしたり、複数Webサービスのサーバー・インフラに1週間で20件ほどのPulll Requestを出す程度までにはエンジニアらしさを取り戻せました(と思っています)

出産、育休

自己紹介でもご紹介した通り、現在は月齢6ヶ月のベビーを育てながらリモートメインで稼働しているのですが、入社当初はあと5ヶ月弱で第一子が生まれるという状況でした。

当時、子育て未経験の状態で新しい環境で働くことに非常に不安が大きかったのですが、周囲は子育てママ・パパが多いという前評判が心強かったです。また、会社のスタンスとしては「顔を合わせて仕事ができるのが一番」なのですが、その一方で「家庭の状況に応じて出社・リモートを選択できる」という柔軟な働き方が許容されているのも魅力的です。

他にも会社全体として(林さんを中心として)家族を大事にする話には枚挙に暇がないのですが、いくつかピックアップしたいと思います。

一番象徴的なのが、以下の「母子保険はぐ」が誕生したエピソードです。激アツなのでぜひご覧ください。

また、出産お祝い金や扶養家族手当など経済的な支援もとても充実していますので福利厚生ページもご覧ください!

5月に子供が生まれてからは生活が激変しました。睡眠時間がままならなかったり、毎日イレギュラーなスケジュールで子守をしたりする中、妻の肉体的・精神的な限界が見え始めたところでチームには育休の相談をさせてもらいました。入社1年に満たずあまり貢献もしていない状態で非常に勇気のいる相談でしたが、あっという間にチームリーダー、事業長、HR、そして林さんにエスカレーションされて承認と手続きが完了し、快く育休に送り出してもらえました。この育休は本当に家族にとっての救いでしたし、このような職場があることは多くの子育て(を検討)している方々に知ってもらえると幸いです。

プラットフォームチーム最高

いきなり話題は変わりますが、FinatextにはCTO田島さんが率いるプラットフォームチームという組織が存在しており、日々私のような顧客向けプロダクトを開発するチームが生産的に開発できる環境を整えてくれています。

AWS、GitHub、Slackなどの利用方法、全社のQAやセキュリティ診断の仕組み整備、バックオフィス的な側面では組織⇔プロジェクト⇔社員⇔GitHubリポジトリ⇔Slackのグループなど関連するシステムの紐づけを一元管理するStaffHub(内製)、手続きや申請を簡単にするSlackAppやWorkflowの作成、VPNや社内ネットワーク整備…などなどをしてくれるチームです。このチームがあってこそ最高のEmployee ExperienceやDeveloper Experienceが維持されているといっても過言ではありません。

このチームのすごいところはこんなところです。

  • ドキュメントがほぼ常に最新

  • ルールではなく仕組みで解決する(しかもローンチが爆速)

  • すごいスピードで改善する

  • 相談したらめちゃめちゃ協力的

彼らのスピードは目にも止まらぬ速さで「いつの間にか快適に過ごせている」のが正直な感想です。もちろん、利用者側の組織もスムーズにキャッチアップできるスキルや協力姿勢があり、両輪がとてもキレイに噛み合っているからこそかもしれませんが、プラットフォームチームが提供してくれる環境が絶品なことは私が太鼓判を押したいと思います。

メガタウンホール最高

最後に華やかなトピックで締めたいと思います。

毎月タウンホール(全社員が集まる月に1度のミーティング)が開かれ、半年に一度はそのままオフィスでどんちゃん騒ぎをするメガタウンホールというイベントが開催されます。

リモート勤務が多い私や地方のメンバーも、このイベントに出席することで普段はなかなか触れることのできない他の事業のことやメンバーに触れるきっかけになります。

ここまでで触れ忘れてきたのですが、Finatextというと東大発のベンチャーで高学歴なメンバーも多く、実際の働きぶりもハイレベルな人たちばかりです。入社前は「難解な言葉を早口で喋る人ばかりで付いていけなかったらどうしよう…🥺」と思っていたのですが、そんなことはぜんぜん無いのをこのメガタウンホールで体感することができます。

仕事は仕事でハイクオリティを極めて刺激し合いつつ、飲む時は楽しい酔っぱらいになるのは作ろうとしても作れない愛すべきカルチャーだなと感じています。

ちなみに先日12月15日に開催されたメガタウンホールでは、多くの社員やご家族が日本各地から集まってちびっこたちも一緒にビンゴ大会に参加し、ここにもFinatextの家族愛が感じられました!

撮影: 林さん

さいごに

入社から1年分を一気に振り返ったのでなかなかのボリュームになってしまいましたが、「こんな記事あったな」くらいに覚えておいてもらえると幸いです。この先「この会社で働いてみたいな」と思ったら、採用情報も覗いてみてください!


明日22日目は三浦さんのエントリー「あなたに届けるため、僕たちは一瞬の刹那を駆け抜ける -生命体と夜空の星について-」です!お楽しみに🌠


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