マシュマロ

幼少期は

母の体調が良くなくて

母の実家に

預けられてる事が多くて

だから夢に出てくる風景は

自然とそちらに傾いている

初孫であった私は

それはそれは祖父にかわいがられて

祖父が東京に出張へでかけた際には

いつも私におもちゃを必ず買ってきてくれた

いとこが女の子なので

私に養子に入るか？

なんて話をされたぐらい（笑）

そして、いつもマシュマロを買ってくれた

写真にも食べてる姿が残ってるのだが

今から思うと

なぜに？と言う思いしかなく（笑）

それでもマシュマロを見るたびに

記憶はそこに戻ってしまう

仕事が立て込んでても

お盆とクリスマスとお正月には

顔を出していたのに

祖父母が体調を崩してから

そしてこの世の中の騒動が始まって以来

ずっと会えずにいた

手紙は書いてもやっぱり行くのは

なんとなく腰が重くて…そのまま

そうしている内に

昨年、祖母がさよならして

そして、それを追うかのように

昨日、さよならしてしまった

それでも不思議なくらい

平静でいられて

寂しくないのは

薄情なのか

それとも…納得してるのか

日々の忙しなさ、考える事が山ほどで

まだ心が追いついてないというのが

本当の所かも知れない

それでもマシュマロを思い出すと

やっぱりチクリとしてしまう

私が買ってもらったマシュマロを

今度は私がプレゼントしたいなと

微笑む遺影を見て

そう思うのだ