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性癖は覚醒し止まらない 03

2歳年上のK

そんなそぶり
誰にでもするのか?

その人は声を出さずに首だけを横に振る
して欲しい事って?なんて聞かなくても察しがつく
ただ、初対面で、まだ、私を何も知らない
目の前にいる人は、既に脳内のアドレナリンをフル回転
の妄想をしているかのようだった
その人は、小さな声で、掴んだ私の左手を見ながら

このゴツゴツとした手で…
私を虐めて欲しいと呟いた
数分、沈黙が続いた様に記憶している

沈黙中、考えろ!考えろ!
私は、こう心の中で叫んでいた
これは、詐欺なんじゃないか?後ろに怖いお兄さん達に見られていないか?などと、ありとあらゆる事を想像した
大体、あんな事を呟かれると男性の脳は、単純なだけに
バカになってしまう傾向が高いように思っている

私は、以外と冷静だった
その答えは、今必要?と尋ねると、その人は首を横に振ったので、とりあえず、もう少し呑みたいからと言い、私の左手を離すようにと告げる

その人は、落胆したかのような素振りをみせながらも、まだ、諦めていない眼差しを私は垣間見た
私が何杯めかのテキーラを飲み終えた時に、その人は指をさして、あれに乗りたいと言った

観覧車
死ぬまで乗らないだろうと思っていた観覧車
冥土のみあげにでもなるかと思って
それくらいなら、今日は叶えてあげても良いのだろうと
お会計をして、観覧車へと向かった
夜の20:00を回っていたように記憶している
こんなにも沢山のカップルが並んで観覧車をワクワクとした雰囲気を分かり易い笑顔で待っている
私には、全く理解できなかったし、周りからは、私達もその様な同類の一部になっているのかと、想像しただけで蕁麻疹が出そうな気持ちだった

私達の番がきて、私は先に乗り込み
その人は、私の前に座った
少しずつ高くなり、その人は、私に背を向けて
偽物の煌びやかな風景を見てはしゃいでいる様子だった
ある程度の高い所で、その人は、私に背を向けたまま、自分で身につけている下部をめくり
貴方のゴツゴツとした手で、私のお尻を叩いて
お仕置きをお願いしますと言った

やっぱり諦めてなかった
その人は、ランジェリーを着けていなかった
人は見かけだけではわからないものだ

そして、私の癖を
話す機会ができる様におもった



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