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性癖は覚醒し止まらない 02

2歳年上のK

魅力がない?
それは、私の方で
御世辞ぬきで、普通に沢山の出会いがありそうなのに
何故、この場所にいるのかすらわからなかった。

魅力がない?
と言われてから暫く、そんな事を考え
聞かれた事に答えるでもなく、テキーラトニックをグイグイと呑み、空になったグラスをテーブルに起きながら
私は、まったくもって冴えない、過去の恋愛を小学生時代から話し始めた。

10分か15分、いやもっと話したかもしれない
他人に自分の事を、曝けだしたのは初めてで、仕事でも必要以上の事は話さないし、部下からはきっと嫌われていただろう私自身、これまで、変なプライドで凝り固まっていた事が、なんだったんだと感じた瞬間だった

朧げに写っていたその人に焦点があうと、
その人は、私を見ながらニコニコと笑って居た。

何が可笑しいのかは聞かなかった、いや、正直なところ
恥ずかしさで聞けなかったが、気持ちは楽になった。

その人は私の左手を握り、もう見えそうな
白いカラダのラインがわかる、そこに私の手を押し当て
どうしてもして欲しい事があります、と言って
私の目をじっと見ていた。

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