バーチャルインフラ

どうもバーチャル土木ねずみさんのたいらのどかです~

今回はバーチャル空間がインフラのようになっていてリアルのインフラと同じように維持して下さっている技術者達がいるのだなあと思いつき、noteを書きました。

VR建築と「無用の用」

私は前回のnoteでVR建築について書きました。
このなかで「無用の用」という古典にある「器はその内側に空間があるからこそ価値がある」という考えから「VR建築もまた仮想の空間があるからこそ価値がある」という発想を書きました。
くぼみのない器は水を入れられないオブジェにすぎず、VR建築もまた人が入れなければ模型でしかないのです。

「オブジェクト」と「空間」

近年VRやARなどバーチャル空間は目覚ましく発展してきました。

バーチャル空間における体験を支えるものとは何でしょう。確かにアバターやVR建築など仮想の「オブジェクト」は重要な要素です、しかしそれだけでバーチャル空間は成立しません。

仮想の「空間」何もない領域が必要なのです。

VRの勃興は仮想の「空間」を提供するサービスの誕生に支えられてきました。たとえばSecond Lifeでは運営がSIMと呼ばれる島単位にある仮想の土地をユーザーに提供します。ユーザーはその空間で仮想の建物を作ったりオブジェクトを共同制作したりして楽しむのです。同様の要素は最近流行りのVRChatにおいてもあります。

Second LifeVRChatといった仮想の「空間」を提供するサービスは仮想世界におけるインフラといえるものだと思います。バーチャルな体験を下支えする仮想世界の基盤的システムともいえるでしょう。

バーチャルインフラ

基盤とはもろいものです。
全ての物は不変であることができない、インフラもまた諸行無常なのです。リアルのインフラだってそうです。どれほど重厚な橋梁であっても長年の風雪によって劣化し補修しなければついに壊れて落ちることでしょう。私も橋梁補修のお仕事に関わっているので身にしみてわかります。
Second LifeVRChatといったサービスでも定期的なメンテナンスが行われています。仮想の「空間」が現在に至るまで存続してきたのも情報技術者達のたゆまぬ維持と発展への献身によるものに他なりません。私は情報工学方面にうといので「すごいなー」と尊敬するばかりです。

2018年もあとわずか

2018年は真の「VR元年」と呼ばれるほどVRが普及した1年でした。

そんな2018年も残すところわずかとなりました。
たくさんの人に新しい体験と感動をもたらしたバーチャル「空間」、2018年を面白い年にしてくれた「空間」とそれを支える技術者達に思いをはせるのも一興なのではないかと思います。

お読みいただきありがとうございました。
よいお年を!

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