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進む一歩に、空白なんてない。

目の前の忙しさに追われて、単調に過ぎる日々。
私だけが世界に取り残されたみたいに。

変化はなかなか見えない。
悔しかった日、
情けなくて目がツンとした日、
何も起こらないように思えた日。

それでも私、ちゃんと進んできた。

あの日の一歩が、私をここに連れてきた。
今日の一歩が、未来を繋いでる。
大丈夫、ちゃんと進んでる。

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朝、カーテン越しの空が青くて、
空が太陽の光で満ちていると、
どうしようもなく、母に父に弟に祖母に祖父に会いたくなる。
愛しい友達に会いたくなる。
あなたに会いたくなる。

今日も元気ですか。体調に変わりはないですか。
今日はすごく晴れてて
私はとってもいい気持ちで朝を迎えたよ。
今日も一日頑張れるかな。
あなたの朝はどんな朝でしたか。
今日も元気で、まあいろいろあるかもしれないけど
一日一回だけでも、笑えているといいな。

——「今日は天気がいいね」
例えそれだけだったとしても、
直接伝えられることの尊さに気づかされている毎日。
愛しい人たちの今日が良きものになりますようにと祈る。

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2020年、自分は何ができるだろうを考えることがよくあった。

どんどん日常から人と会うことがなくなって
人の声はPCや携帯、テレビを通して聞くことの方が多くなって
街からは明かりが消え始めたあの頃。

悲しいニュースが多かったけど、
私は努めてでも明るくいようと
それが自分にできることだと思っていた。

人によって状況は様々だけど、
日々を繋いでくれる人たちが確かにそこにいて。
混乱の日々の中だったけど、
みんなで「いつか」を夢見ていた。

だから、
現場に立っている方々がいるからこそ
私は優しくて明るい社会を作っていく
努力をしなければと思っていた。

「いつか」みんなが帰ってきたときに向けて。

——「いつか」はまだ来ない。

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緊急事態宣言が再度出た1月。
この月には母の誕生日があった。
去年は直接お祝いできてたな。そんなことを思ったと同時に、
依然、混乱と失望が溢れる世の中に
毎日が訪れる意味はどこにあるのだろう。という気持ちにもなった。

悲しいも寂しいも苦しいも、もう懲り懲りだなという気持ち。
努めてでも明るくいようという気持ちが折れる時もある。

常に希望を持ち続けるには、少しでも見通しがないとやってられない。
希望がない時代は今までにたくさんあっただろう。
先人たちはどうしてたのだろう。

ただただ、今の自分には何もできないのがもどかしい。
自分の「Stay home」 がどれだけ世の中に良い影響をもたらせているのだろうか。
家にいるだけは、もどかしい。

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それでも、やはり日々は続いている。
今日もいい天気だ。

きっと、私もそうだけど
この文章を見てくれているあなたが毎日を続けてくれているからに他ならない。

だから伝えさせて欲しい。

今を生き延びてくれて本当にありがとう。
今をつなげてくれて本当にありがとう。
今、進んでくれてありがとう。

会いたい人の声は、
PCや携帯や画面を通して聞くことの方が多くなったけど
それでも思いは伝えられている。

街からは明かりが消えたけど、
それぞれの屋根の下に灯っている。

毎日を送ることは誰にとっても簡単なことでは無いけれど
年末には「良いお年を」
年始には「あけましておめでとう」がそこにあった。

「明日でいいや」とか、「明日も頑張ろう」とか
「コロナが終わったら」とか、「来年こそは」とか

それでも「いつか」を祈り続けられている。
それは、
あなたが、そして、今を生きている多くの人が
精一杯毎日を続けてくれているから、
それ以外に理由はない。

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1月30日。
緊急事態宣言が延長されるかもしれないというニュースが流れた。

——「いつか」はまだ来ない。
「いつか」はいつか分からない。

それでも今日がやってくる。
愛しい人たちがこの世界にいてくれている。

あなたが毎日を続けてくれている。
それだけで、きっと大丈夫。
——「いつか」の為に今日も踏み出す。

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Written by Eri koike/Nodoka chiba
Special thanks  Chiyori yamauchi/Ryu hyanyun/Keigo nishide /Hattori yuya/Naoto ueyama

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