石川千鶴

詩人。 すぐ生き方に迷いが生じるタイプの人間。

石川千鶴

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最近の記事

今度返すから

今までに 借りたトイレの 清算が リボ払いより 恐ろしい

    • 花見

      人だかりあの日の笑顔思い出す こころ育てる土を見る秋

      • 世界一のウンコをつけながら

        5歳と1歳を育てているので子育てをしてきて便利だった方法などを記録しておきます。私の妹弟が子育てするときに渡すつもりです。 私の知見は自身の経験とその時ネットで調べたことが基になっており、全ての親・子どもに当てはまるわけではないことを責任逃れのために先に記しておきます。この文章は鼻くそを掘じくりまわし鼻血がでるまで深追いしながら読む程度にしてください。 では、早速。衣食住その他の順番でいきます。 「依」 ・もらえる服はもらっとけ 生後0~1.5歳くらいまでマジマジのマジで

        • 赤ちゃん

          腕の中で眠る幼児よ その未来まで全てが愛おしい

        今度返すから

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        • 散文
          4本

        記事

          人魚姫

          愛してるも好きだよも あなたの言葉は全部泡だった それでも抱きついて大好きと囁くの 片手のスマホで次の彼氏にLINEしながら

          サヨナラの意味

          あなたとの別れの言葉は またねだったけど またなんてなかった さよならで終わりにしてほしかった

          サヨナラの意味

          丁寧な生活

          おろしたての歯ブラシで歯を磨く触感 日々ずさんになる歯磨きを丁寧に丁寧にやりたくなる きちんと向き合うこと、愛

          丁寧な生活

          口づけの匂い

          卒業アルバムに初恋の人を見つけた なんで今までこの写真に気付かなかったのだろう 修学旅行 ポーズをとる女子高生たちのうしろを冷めた目で見る猫背 ああ、この角度と懐かしみページをめくる 10年前の口づけの残り香がした

          口づけの匂い

          イノリ

          どこにあるのかありふれた幸せ さざ波のように捕まえることができないのか 僕にはみることができないありふれた幸せ 夢の中のアイスみたいに甘くて幸せなのか せめて彼女には

          僕は臆病者だな

          唇眺め合える距離 一歩も踏み込めない 僕は臆病者だな evianをひと口飲んだ ペットボトルの向こうで君の輪郭がぼやける 風よ僕の背中を押してくれ

          僕は臆病者だな

          詩を

          「悲しい」を悲しいと書くことだけが言葉なら 僕は詩をかく必要がない

          ロングヘア

          あたりまえの日没の中で 揺らした髪 耳にかけたら まだ知らない色に染まっていくの この陽が落ちてもし夜になったら 浅瀬を泳ぐサカナみたいに あなたのもとに飛んでいく その時はどうか 私にキスをして

          ロングヘア

          二重マルの神秘

          ドーナツとコーヒーは然るべき時間とともに ドーナツの穴とコーヒーカップになった 僕の中に生まれる満足

          二重マルの神秘

          綿毛

          触れたそばから泡になって消える 君はどこにもいない人だな

          煙はいつもの席で吐く

          スマートフォンから漏れた明かりが滲む 煙を吸って吐いた 涙に捕らえられた煙はまたたく間に濃度を増し また1つ彼をうやむやにする 既に排泄されてしまっただろう食べ物の写真をいくつもスクロールして また煙を吸って吐いた

          煙はいつもの席で吐く

          つながる世界

          何もない夜に何かありそうな気がして 僕は歩く僕は歩く 見上げた月は新しい夜を待っていた ぬめりの中僕は歩く僕は歩く まとわりつくのはまだ見ぬ明日なのか 午前0時の端まで 汚れた靴で僕は歩く

          つながる世界