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2020年6月の記事一覧

山本太郎の叫び -人間と動物と国家-

山本太郎は、繰り返し街頭演説で「そのまま生きてていいんだよ!」と叫んでいる。この言葉は、常に競争で生き残ることと自己責任が強調される社会の中で、「ほんとうに自分が生きている価値があるのか」と強迫観念的に自問し、ときに絶望し、自死さえ選ぶ人たちに対して向けられたものだ。 この山本太郎の言葉は、しかし、このような文脈を超える問いかけを含んでいるように思える。それは、人間と動物世界の関わりである。 「そのままの生」を肯定することは、国家や社会による生の価値づけ(善いvs悪い、高

「反小池、反自民派内の予備選挙」を含む都知事選ー宇都宮・山本太郎両陣営の立ち位置

先月の25日、宇都宮健児氏が都知事選立候補宣言をおこない、その18日後の今月15日、山本太郎氏が立候補宣言をおこなった。4月頃から山本氏の出馬はうわさされていたもののなかなか態度表明はなく、山本支持者や宇都宮支持者の間では15日立候補宣言の直前まで出る、出ないの憶測が飛び交っていた。宇都宮氏の立候補宣言のあと、私自身も、山本太郎が出るべきかどうか思案していて、自分の意見など何の影響力もないものの、ツイッターなどで軽々しく憶測を流すのは避けていた。それでも木下ちがやに代表される

人ならざる者たち

まだ整理がついていないが、メモとして残しておきたい。6月7日、ツイートしたことをベースに書き足したものである。 ここ数年、ずっと頭にあったのは、法務省下の出入国在留管理庁(昨年まで入国管理局)が管理する入国者収容所(管理センターとも呼ばれる、以下収容所)と、外国人技能実習制度における、外国人に対する筆舌にあまる非人間的な扱いと虐待である。 どちらもある程度は報道もされてきているし、当事者の必死の抵抗と抗議や支援者の活動も展開されてきている。しかし現在でも、どちらも大幅に改