映画館でオードリーに恋してきトーッス
※注意)最後にネタバレありです!
超絶ふざけたタイトルをつけてしまい、申し訳ありませんでした! (←素直に真っ先に謝る男)
ご想像通りお笑いコンビのオードリー(特に春日さん)とは関係のない内容です。
また、ご期待に沿った爆笑ネタにもなっておりませんが、しゃーねーなーそれでも読んであげよう、という心優しきお方をお待ちしておりました! どうぞどうぞ☆(←決めつけ)
もちろん「オードリー」は、あの「永遠の妖精」と称されたオードリー・ヘプバーンさんのこと。大好きなんです。
っていうか、彼女のデビュー作である「ローマの休日」を観て好きにならない人はこの世に存在するんですか?! とすら思う。
午前十時の映画祭(14)
ってご存知ですか?
東宝シネマ系列中心の映画館で「デジタルで甦る永遠の名作」をキャッチコピーにしているリバイバル映画上映会です。日本全国でやってます。
普通のお値段より少し安いんです。
今回は1,500円☆リーズナボー♪
映画館にもよりますが、運良くプレミアムシアターで観れたので座席は広いわ、リクライニングシートでゆったり倒して観れました。
ちなみに、年間通して上映作品が決定しており、一日一回午前中(ときどき10時じゃないパターンもある)に上映されるのが基本です。
今上映中の映画も4K対応となっており、家じゃなくて大スクリーン・大音響で集中して観れるというファン垂涎の環境……映画好きならぜひ要チェックください。
で、名作と言われながらも観たことがなかった『ティファニーで朝食を』を妻と観てきました。
写真に騙されてた
この写真めちゃくちゃ有名です。
ティアラをつけて髪をアップにしたオードリー(トゥーッス! ←やめなさいって!)が、ワタシの眼を覗き込むかのような写真。ほ、惚れる……
てっきりティファニーの店内でそんな場所があって……と思ってたら浅はかでしたね。
これは彼女の脳内妄想イメージでしかなくて、このようなシーンは一度も出てきません(笑)
タイトルの意味が分かるのは映画が始まってすぐ。
早朝ニューヨークの大通りを向こうから走ってくる黄色いタクシー。停車後に降りてくるオードリー(鬼が……もうやりません、ゴメンナサイ!)が、開店前のティファニーのショーウィンドウにゆっくり近づきます。
煌びやかな宝石類をうっとりと眺めながら、紙袋から取り出したパンをひとくちほおばってコーヒーを飲むのです。ほ、惚れる……
※補足……映画の影響を受け2017年にティファニーブランド初となるダイニングスペースがオープンしたそうです、スゴっ!
猫の存在
名優猫ちゃんのご登場です。
しかも役柄としても「名無し」の猫ちゃん。
ここまで俳優たちと一緒になって、まるでしゃべらぬ人間かのように猫たる演技をされると、ワンシーン出てくるたびに拍手喝采したくなります。惚れ惚れしますよ。
本当にどうやったらこんな演技をさせることが出来るのか不思議で仕方がない、名演技の連続でした。
この猫の存在が、思いっきりメタファー(比喩表現)になっていることに、途中で気づいて切なくて切なくて……うぅぅ猫ちゃん……ウニャー!
捕まえようとしても捕まえられない人
オードリーが演じるホリーの天真爛漫、小悪魔的な振る舞いに、やられました。
あ、薄々自分では分かってましたが、銀座クラブとかに通ったら一発でカモられるという自信が湧きました。
ホリーは決して狙ってる訳じゃなくて、自分の気持ちに素直になってしたいように行動しているだけ。
天然系と呼ぶべきこういう女性、本当にいるんですよね。稀にですが。
随分昔、私が独身時代に仲の良い男女グループの中で、私と背中合わせの三角座りをした女性がいました。(今思うと謎のシチュエーションなんですが)まぁ、そのあと意識しまくりで惚れそうになりましたからね……←アホ
ムーンリバーが流れたら
劇中歌はみなさんご存知の「Moon River」(ヘンリー・マンシーニ作曲、ジョニー・マーサー作詞)。
人種を問わずあらゆる著名なシンガーにカバーされ続けてきた名曲です。(私も数え切れぬほど聴いてきました)
曲はこの映画のため、特にオードリーのためにつくられたものでした。(声域まで配慮あり)
煌びやかさなど一切ない普段着のシャツとジーンズ姿で、アパートの非常階段につながる窓枠に腰掛けてギターを弾く彼女の姿。
ギター一本で飾らないシンプルな歌。
歌詞もロマンティックでたまらない。
この歌声でこんな美しい旋律をポロロンと奏でられたらイチコロです。惚れます。
実際注意深く観ていると、映画の中ではこの「Moon River」の曲調が変えられて、何度も流れていることに気付きます。
映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のあの曲も同じでした。心打つ曲がひとつあれば、曲調を変えるだけで映画の中で大きな物語の柱となって重厚感を増して心に訴えてきます。
観終わったときの妻のひと言
※ご注意)ここからネタバレとなります。観たくない方は、ここまでとしてください。
長らくお読みいただきありがとうございました!
※※※
はい、いきなり大雨が降るラストシーンです。
名無しの猫ちゃんを抱えたホリーがタクシーの中でポールと不穏な雰囲気となり……突然ホリーは車を停めさせます。
ドアを開けて何をするのかと思ったら、名無しの猫ちゃんを外に放り出して「自由に好きなところへ行きなさい!」と置き去りにするのです。
嗚呼! ニャンてことを!!
走り出したタクシーを、今度はポールが停めます。ホリーに愛想をつかせて、核心をつく名台詞を言い放ってポールは出ていく……一度にふたつの大切なものを失い、茫然とする中で自分の過ちに気付くホリー。傘もささずにタクシーを降りて走って追いかけます。
雨に打たれながら大きな木箱が並ぶ路地でポールと再会し、猫ちゃんを探すホリー。
立ち並ぶ木箱の中から、ひょっこり顔を出して鳴く名無しの猫ちゃん。ポールと猫ちゃんとホリーで大円団を迎えるのです。
エンドロールが流れている間も、このシチュエーションとムーンリバーの曲にやられて落涙しておりました。
で、映画館の灯りが点いて、横に座る妻が私を見てめちゃくちゃ引いてました……
「いやいや、猫ちゃんあんなところに放り出されて、木箱からひょっこり顔出して"ニャー"じゃねーよ」
と、ご辛辣な意見。ごもっとも。
さらにはホリーの天真爛漫さが「彼女は何も考えてない」との手厳しいひと言。
えー! 映画やん。。これくらい許したってーよー……と思ったのでした。
これ、ひょっとして男女で映画に対する意見変わるのかも。ロマンティストな私は、オードリーヘプバーンに惚れ直した映画となったというご報告となります。
現場からは以上です。Bye!!
☆ひとり66日ライティングランニング
やってます。66日ライティングランニングを脱落した人でも、そのまま何か自身で出来ることを考えたタグです。
4日目。
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