緑の看板を信じるな

 引っ越しました。3日で。

 いや〜さすがに3日は盛りましたね。物件探しから数えるとおよそ3週間。荷造りから旧居撤退までは3日です。気合い。

 ちょうど昨年も同じ時期に物件探しをしていましたが、建物の完成を待ったのもあってかなり時間を使いました。今回は爆速。秒で引っ越せる家でお願いしますと言って探しました。あといっぱい注文つけた。おれがわがままファミリーちるかでポンだ。

 昨年は実家からの脱獄のためでしたが、今年は限界害虫住宅からの脱出のためです。いつも何かから逃げている。新築で入居して1年経たずに脱出とはまあ。

 限界害虫住宅こと旧居は某メトロ沿線徒歩5分の新築木造アパートでした。都心まで爆速アクセスできるのと、新築なら木造でもなんとかなるだろとたかを括っていたのですがどうにもならなかったことをここにお伝えします。

 3日で蟻が出てそんな馬鹿なと思ったら窓枠に蟻が住み着いていたり、建築会社の嫌がらせかと思うレベルでGの幼虫が出たり、苦情を申し入れたところで管理会社は一切仕事をしないという今思うと地雷物件でした。あの頃の私は無知蒙昧な愚者であった。緑の看板を信じるな。

 今回お世話になった引越し業者さんいわく、立地が悪かったらしいです。奥まったところに建っていたので建物単位で湿気がこもりやすいとか何とか。周りの廃墟もよくなかった。あと隣の限界アパートとかもまずかったんじゃないかな。ガラス窓に養生テープが貼ってあったり。新築というアドひとつでどうにかなる問題ではなかった。静かなのはよかったんだけど。

 それから、夏頃から旧居へ向かう道にブラックキャップが散乱するようになったので地域単位で大量発生地域だったのかもしれない。さらには私がまいた外用ブラックキャップの横で瀕死の奴がいたり、二つ隣の玄関にも毒餌が設置されるようになったりとかもう全体的に限界住宅でした。新手の地獄。

 緑の看板の不動産は思い返せば契約書もまともに製本できない(のちに今回お世話になった不動産が「あそこ紙ペラで渡してきますよね〜w」と笑っていた)信用できない会社だったので、まずは絶対に使わないように注意。

 というわけでお世話になった不動産屋さんが小さいところだったのですがとても良い仲介業者でした。嵐の中気合いで内見回りしてくれた。お姉さんほんとうにありがとう。歯列矯正うまく行くといいね。

 これはやだあれがいいと延々注文をつけるちるかちゃん。最終的にはまったく視野に入っていなかった物件に決まったのですが、そこもまあ管理会社が良いところでした。綺麗な契約書を作るところは信用できる。製本テープは正しく使うように。結構見られてるんだぜ、アレ。

 新居はちゃんとしたマンションで大家さんも下に住んでて安心です。広くて意外と日も入り、築年数はまあまあ経ってるけど前よりよほど安心して住める。街の雰囲気も前よりずっと好きです。何でもあるので誘惑が多い。ほくほくしています。あとやっぱJRって便利。風向きでたまに聞こえる電車の音が好き。

 やっぱり私は人と話すのが好きなので、人の雰囲気が感じられる場所が合っているのかもしれないです。地元がつよいまち。都会は遊ぶのは楽しいけど住む場所ではないなあ。

 すてきなおうちが見つかってよかったです。これからも緑の看板だけは避けるよう留意します。住居環境は大事。

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