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【連載小説】教えて!アヤノさん〜青葉大学バスケ部の日常〜

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大学三年の秋、青葉大学体育会男子バスケットボール部の主将になった菅野タケルはコーチの人選に悩んでいた。そんなある日。 「私が教えてあげる」 そう言い放ち、コーチに志願したのはタケ…
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#クリスマス・イブイブ

【連載#12】教えて!アヤノさん〜青葉大学バスケ部の日常〜

第十二話  ようこそわが家へ!  青葉大学女子バスケ部と仙台市内のクラブチーム・上杉クラブの練習試合が終わった後、青葉大学男子バスケ部主将の菅野タケルは、上杉クラブのメンバーで、中村アヤノの母、中村ユキノに捕まっていた。 「菅野くんやバスケ部のことアヤノから聞いてるよー。でもいいのかなあ、アヤノがコーチだなんて」 「お母さんは余計な口出ししないで。ちゃんと部の総意でコーチをお願いされているんだから」  体育館の外で立ち話をしていたタケルとユキノの背後には、二人を監視する