苦手だった庭仕事が好きになる時
おはよう。書く。今日から今年の庭通いを始める予定。お天気にもよるが、もうお弁当を作る準備もしたし、初日は去年のトマトの枯れた枝や支柱を片付けたり、ブドウのツルを外したり位はできればと思っている。庭は市民農園を借りていて、交通機関を使って約一時間のところにある。往復だけでも二時間かかるので、庭仕事が始まると毎週末の予定は、畑仕事が主なものになり。暑い日が続くようなことがあれば平日も仕事の後に様子を見に行ったりもする。例年は春に里帰りする年もあり、種や苗の準備ができないので、少し遅れてトマトの苗でも買って来て、ちょっと育てる程度をしていた。しかし日本に行けるのはいつの日かの楽しみとなった現在は、腰を据えて種から作りたいもの野菜でも準備しようということになり、今日も、記録的な早期に、庭の準備に行こうとしているのだ。と、書いているうちに、外に強い風が吹いているのが聞こえたきた、そういえば昨日夫が強風になると言っていたような気がする。残念だがあまり酷い風なら取りやめだろう。どうなるか。お天気の様子を見ながら時間が来るのを待ってみよう。
今書いている文章の脇、デスクトップには種まきという表計算ファイルがある。開けて見るとヒヤシンス、日本のナスなんていう事が書いてある。トマトは苗からの時も、去年種から育てた時も、農薬などしなくてもなんとか収穫までに漕ぎ着ける事ができたから。それに、かなりこのトマトは家計を助けてくれるので、必ずすると思う。バルコニーで細々と育てていたシソも、庭に植えれば大量にできて、ジェノベーゼ風ペーストまで作れる程になったので、面積を増やしてみたいと思っている。ニラは勝手に生えてくれるが、同じ場所から出ると、多分地面が弱ってくるのだろう、ずいぶん細くなってきたので、初の引越しにも挑戦するのではないかと思う。もともと義母が使っていた庭なので、ありがたくもりんごや桃、杏とそして前出のぶどうも、季節になれば実がなってくれるものもある。ただ、自家製に農薬も必要ないだろうと、堆肥もコンポストのみにしているが、近所の畑に迷惑をかけない程度の枝切りや、病気の予防はしなければいけない。もちろん草むしりや草刈りは当然としてだ。最初の数年はこの結婚と共に自動的についてきた庭仕事が苦痛で苦痛で仕方がなかった。別に職業な訳でもなく、仕事の後まで庭にやってきて作業したり、週末は庭仕事で終わったりするのが嫌だった。いけば夢中になって作業をするのに、パタっと気分が変わって、落ち込み、そのまま鬱に入ってしまうこともが多々あったのだ。なぜだろう。
虫もミミズもナメクジもあんなに嫌だったのに慣れた。なんといっても土に触るのは楽しいのだ。ただ楽し過ぎて、強いスポーツレベルに興奮しない様に気を付ける必要があったのかも知れない。また野外での作業は、日が出た、陰ったが分かりやすいので、これは自覚があったが、日が陰ったり沈み始まったがわかると突然鬱に入ったりする。せっかく与えられたチャンスを楽しめずずいぶん自分を責めてしまったが、庭はなかなかの荒修行であったのではないだろうか。と言うのもさっき桃や杏やりんごにぶどうと書いたが、すべてアレルギーで食べられないのだ。それをケアしているのだから、カルマのなにか?と思わずにはいられなかったが、本当にそうなのかも知れないと思ったら面白くなってきた。体は庭に行って働きたいのだ。そう、体にはしゃがんだり、立ったり、屈んだり、引っこ抜いたり、体を伸ばして長く高い所の作業をしたりが必要だという事が分かったのだ。今日もだから畑の事を書いているのだと思う、頭は以前なら忙しいと考えるし、虫が、鬱が、アレルギーがと庭作業を嫌う。ところが、多少乱暴ではあったが、庭の周期が掴めて来ると、体は庭仕事が好きだと言う事が分かってきた。腸の様子が、多少安定し始まってきて、少量だけだが食べられた去年の桃は最高だった。さあ、風の様子はどうかな。読んで下さってありがとう。どうか良い週末を。
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