これからホテル療養される方へ

 どうも初めまして。のーちんと申します。

 私は先日新型コロナウィルスの陽性判定を受け、東横イン新宿歌舞伎町にて12/25~1/1の間ホテル療養しました。
    このnoteは新型コロナウィルスの陽性判定を受け、今後ホテル療養を予定されている方へ向けて参考になればと思い書いています。
    もちろん、現時点で陽性判定でない方でも目を通していただければ、いざその時が来たときの参考になるかもしれません。

 具体的には持ち物についてです。

 私自身ホテル療養となり、何を準備したらよいか不明なことも多く、ネットでいろいろ調べて用意しましたが、「これは必要なかったな」「これがあると良かったな」と思うことがありました。今後療養される方の参考となれば幸いです。
 ちなみに東京都の療養所として指定されているホテルは現在10施設ありますが、そのうち東横インは新宿歌舞伎町、東京駅新大橋前、府中南武線南多摩駅前の3施設です。
    私の療養施設は東横イン新宿歌舞伎町でしたが、同じ東横インを指定された方はホテル側の用意に差はないと考えれらるため、参考になる点が多いのではないかと思います。
 その他のホテルについてはあまり参考にならないかもしれません。ご了承ください。

 それでは順番に書いていきます。

【1】保健所の指示で用意したもの
 陽性判定が出てホテル療養までの間、保健所から何度か連絡があり、その中で用意するものについて指示があります。私の場合は以下の指示がありました。

・体温計
・タオル
・携帯の充電器
・保険証
・マスク(行きと帰りの2枚)
・寝間着、部屋着
・下着(必要数)
・普段飲んでるお薬

 体温計は自身のものを持参するように指示がありました。もし忘れてしまった場合は貸し出してくれるそうですが、ホテル側がわざわざそんなに数を用意してるとは思えないので忘れないようにした方がいいと思います。
 保険証は万が一療養中に容体が急変し入院を要する場合に必要となるため必ず持って行きましょう。
 マスクについては療養中は1日1枚配布があるため2枚あれば良いとのことでした。心配であれば少し多めに持って行っても良いかもしれません。
 下着については個人によって必要数が異なると思います。私は替えを2つ用意して手洗いして過ごしましたが、手洗いが億劫であれば療養予定期間分の替えを用意した方が良いと思います。
 私は普段服用している薬はないのですが、普段飲んでるお薬がある方は忘れないようにしましょう。

【2】入所時に渡されるもの
 ホテルから自宅までお迎えがあり、ホテルに到着すると以下のものが各自封筒に用意されています。

・ルームカードキー
・療養に関する文書20枚程
・パルスオキシメーター
・ボールペン

 文書の中に療養に関する同意書が1枚、健康チェック表が2枚入っており、それを記入するためのボールペンが1本入っておりました。
 パルスオキシメーターは医療従事者の方ならご存知と思いますが、血中の酸素濃度(SpO2)と脈拍を測定します。それと持参した体温計で体温を測定し、チェック表へ記入します。
 なお健康チェックですが、専用のサイトが用意されているため、チェック表でメモし、その後専用のサイトに入力するという流れが基本となっております。ホテルに配置されている医師、看護師がそれをチェックし、部屋の電話から健康チェックが入ります。

【3】ホテルの部屋にあるもの
 東横インはビジネスホテルです。5畳ほどの部屋にて療養します。しかし、ビジネスホテルとしてではなく療養所として利用するため、平常時にあるものとは異なるだろうと私は思っていましたが、以下のものはありました。

・バスタオル、フェイスタオル
・バスマット
・歯ブラシ、歯磨き粉
・シャンプー、リンス、ボディーソープ
・ドライヤー
・ケトル
・マグカップ
・個包装の粉茶(緑茶と紅茶?)
・加湿器
・ハンガー×3
・スリッパ

 割と揃っているなというのが感想でした。
 タオルは保健所の指示もあり持参したのですが、1セット用意がありました。ただ療養期間中に交換できません。気になる方は持って行って自身で手洗い、交換して使い分けると良いかもしれません。
 歯磨きセット、シャンプー等もビジネスホテルのアメニティなので、気になる方は普段のものを持って行ったほうが良いと思います。
 個包装の粉茶が2種類用意がありました。緑茶は飲んだのですが、もう一方は飲まなかったので紅茶だったかは記憶があいまいです。

【4】ホテル内で補充できるもの、用意されているもの
 指定された時間に1階へお弁当を取りに行くことが出来ます。1階にはお弁当以外にも以下のものが置いてありました。

・電子レンジ×4
・血圧測定器
・カップ麺
・割りばし
・水または緑茶 PET 500ml
・個包装のコーヒー、紅茶など
・液体洗濯洗剤
・箱ティッシュ
・トイレットペーパー
・バスマット
・枕カバー
・ゴミ箱用ポリ袋

 お弁当を温めたい場合は1階で温めてから部屋に戻る方式です。ちなみにお弁当の内容によっては中にヨーグルトやプリンが入っていることもあるので温める前に内容をきちんと確認した方がよいです。
 部屋から出れるのはこのタイミングだけです。食べ終わった弁当などを捨てたいときもこの時に持って行く感じです。ごみ箱が用意されています。
 血圧測定器が1台置いてありましたが、高血圧の方以外は特に気にしなくてよいと思われます。私自身療養中に測定している方をお見掛けしたのは1度だけでした。
 カップ麺は2種類用意されてました。その時で変わります。私が入所した当初は醤油ラーメンと味噌ラーメンの2種類でしたが、出所間際の時はどん兵衛が仲間入りしてました。その時補充されたものがある感じです。
 部屋にあるものでバスマット、枕カバー、スリッパは週2回を目途に交換することが出来ます。特に回数をチェックされているわけではないですが、毎日交換するものでもないかと私は思います。
 ごみ箱用ポリ袋は適宜交換できますが、お弁当を破棄する際にこまめにごみを一緒に捨てておけばここは交換せずとも間に合うと思われます。

【5】これがあると良かったなと思うもの
 今までホテルにあるものについてお話ししました。これを踏まえて自分が用意しておいてよかったと思うもの、これがあると良かったかなと思ったものをいくつか挙げてみます。

・ハンガー
 私は2つ持参しました。ホテルに3つ用意はあったのですが、バスタオルを干したり、手洗いしたものを干したりするのに用意された3つでは正直足りませんでした。また、下着等を干すのにハンガーだけでは苦労したので洗濯ばさみが複数付いてるタイプの選択物干しがあると便利だと思いました。女性であればマストかもしれません。

・タブレット端末など
 ホテルのWiFiを使うことが出来るため、タブレット端末を持参することをお勧めします。療養中はずっと引きこもるため、部屋にテレビはあるものの嫌でも暇を持て余します。スマホだけでなく、タブレットなどで映画を見たりといった方法で時間をつぶすしかありません。私はiPadを持参しました。NintendoSwitch等のゲーム端末もある人は持参すると良いかもしれません。もちろん、読書も良いと思います。

・好みの飲料
 ホテルでは緑茶とお水は困らないのですが、たとえばコーラといったものは無いのでこれは自分で持って行った方がいいと思います。私はコーラPET500mlを3本と野菜ジュースPET1000mlを持って行きましたがそれで十分でした。ちなみに野菜ジュースは2日に1度パックの野菜ジュースが支給されるため特になくても良いかもしれません。
 また、私自身は発症後に嗅覚障害を自覚していました。嗅覚障害を感じるのであればハーブティーなど香りの立つもののティーバックを持参すると良いかもしれません。快復を自覚できます。私はコーヒーの香りを徐々に感じるようになり、快復を自覚できました。快方に向かっているという実感をもてることは間違いなく精神衛生上良く、安心感を得られます。
 なお、当然ですがお酒の持ち込みは禁止されていますので持ち込まないようにしましょう。

・カップ焼きそば
 カップ麺はホテル側で用意がありますが、ペヤングみたいなカップ焼きそばはおそらく用意されないと思います。ジャンク寄りなカップ麺、カップ焼きそばを食べたい方は持参すると良いかもしれません。

・スナック菓子など
 食事はお弁当とカップ麺しかありません。正直お口は寂しかったです。個人的にじゃがりことか欲しくなりました。ここは個人の好みのお菓子を少しお持ちすることをお勧めします。

・解熱剤
 僕はバファリンを持って行きましたが、結果としては使いませんでした。ただ高熱が出てしんどい時は飲んだ方がよいと思うため持って行くと良いと思います。ただ注意が必要なのは、療養終了条件として「熱が下がって症状が落ち着いてから72時間経過後」というものがあります。この「熱が下がって」というのは「解熱剤を服用しないで」という前提条件があるので気を付けてください。

・粘着クリーナー
 いわゆるコロコロです。療養期間中、部屋に清掃が入ることはありません。そのためベッドの隅の方には思いのほかホコリが溜まったりしてました。枕カバーは交換できますが、ベッドシーツは交換できないのでホコリは溜まる一方でした。個人的には結構気になったので用意できるようでしたらお勧めします。

・まくら、マットレス
 ホテルの枕なので人によっては合わないかもしれません。僕は微妙に合わなかったので持って行けばよかったと思いました。また、ベッドは正直固いです。腰が痛くなりました。トゥルースリーパーみたいな旅行先にも持って行けるマットレスみたいなものを持っている方は持って行くと良いかもしれません。
 ただこの2つについてはシンプルに荷物が増えます。ホテルからのお迎えの車は療養予定者が最大3人同乗することに加え、荷物については自身の足元、膝上に置くことになりますため旅行用キャリーケース1つが限度と思われます。また、帰りは原則公共交通機関による帰宅となります(自身の親族等による車のお迎えも可)。それを踏まえた上で、荷物に余裕があるようであればお勧めします。

・保湿クリーム
 加湿器はありますがなんだかんだ乾燥します。湯船にお湯を張った状態を維持したりしてみましたが、バスルームの換気扇は常時回っているためなかなか功を奏しませんでした。気になる方はあると良いと思います。


 以上、思いつくものを挙げてみました。
 私は男性ですので、少し男性寄りな目線もあると思います。女性であればまた用意するものも変わってくると思います。それこそ生理用品、スキンケアなどについては私には分からないので、上に書いたホテルにあるものなどを参考のうえ用意していただければと思います。

 私が感じたのは、ホテル療養も当初に比べてノウハウが貯まってきてるのか用意されているものなどについては徐々に改善されており、療養する側にとってだいぶストレスも緩和されてるのではないかと思いました。私自身が想像していたのよりも良い療養環境が用意されていると感じました。今後もさらなる改善がなされると思います。
 療養終了後は療養したホテルに改善意見等を送ることが出来るため、療養された方は気になった点などあれば送ると今後療養される方のためになると思います。


【6】最後に
 ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
 ここ以降は療養を通じて考えていたこと、感じたことを書きたいと思います。少し長くなりますので、興味のない方はここで終わりにしてもらって大丈夫です。


 私が療養を終了する前日の12/31は、東京都では現時点で過去最多の1300人を超える陽性者の発表がありました。陽性率も上がっております。感染状況として事態は重くなっているのは間違いありません。おそらく今後さらに多い人数を出す可能性は高いでしょう。
 これについて私は医療従事者ですが、公衆衛生および感染症の専門家ではないため偉そうなことを言える立場にはありませんが、感じることを言ってしまえば「当事者意識が低い人が多い」ということです。
 これは私も含めて言えることです。私自身、陽性判定を受けるまで私の職場およびSNS上での知人、友人含めて陽性者は居なかったのです。判定が出たときはびっくりしました。
 年末に差し掛かるにつれて増える陽性者数、いつ自分がかかってもおかしくはないなと思っていました。職業柄感染症対策についても、政府の出している基本的な感染対策に則って日常生活を送っておりました。それでも陽性となりました。
  「特に対策もせず密な生活を送っているから陽性になる」わけではありません。「人と十分に距離をとって対策もしているから陽性にならない」わけではありません。ただ、なるべくリスクを下げる行動を取るべきであるということは変わりないと思います。いつどこでも感染するリスクはあります。リスクゼロはありえません。
 このコロナ禍、特定の誰が悪いとかそういうことを取り沙汰されるべきではないと思いますし、行動には気を付けなければ世間が騒ぐことも反感を買うことも容易に想像できます。ただ、「なんだ、あいつも対策してないじゃん。じゃあ俺もしないでいいや」「俺の周りには出てないし関係ないもんね」みたいな開き直った対応を取るようなことは、気持ちは分かりますがこらえてほしいと思います。基本的な感染対策を取った上で出来うる日常生活を送る。これに尽きると思います。コロナ禍は国民全員で立ち向かうべき問題と感じます。「感染した人が当事者」ではありません。「国民全員が当事者」であると私は思います。
 ホテル療養となったとき、ここにいる人達は自分と同じ陽性判定が出て療養している人たちだと思うと、不思議と気分が楽になったことを覚えています。「自分だけじゃないんだ」という安心感です。ホテル療養になるまでの間、職場に欠員を出した点についてや、同居している婚約者も濃厚接触者となったため自宅待機が必要となり(後程PCR検査により陰性)、自分が陽性になってしまったために彼女の職場にも迷惑をかけてしまったという自責の念を感じていました。しかし、自分だけじゃないと思えることでこれも少し解消されました。
 陽性判定が出て不安になっている方も多いと思います。しかし、あなただけではありません。個人個人境遇は違うと思いますが、落ち着いて、療養していただきたいと思います。
 今日までコロナ対応に追われてる医療従事者の方、保健所などそれに関わる行政機関の方など、大変な時期がまだまだ続くと思いますが、対応に感謝します。
 
 以上、長くなりました。ここまで長く文章を書いたことは卒論、修論以来です。稚拙なところも多いと思います。ここまで読んでくれた皆様、ありがとうございました。

 いち早い新型コロナウィルス感染症のパンデミック終息を願います。

 それでは

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