左様なら、さようなら

甘言なんぞ言ったとて、せめて入るは耳なんで吐いたおまの口にしかその甘さは解らんでしょうよ。
何が為の福耳なんか。天上天下唯我独尊、俺しかいない世界なら、俺が最強、俺がいちばんめっかわで俺が全てで、酒池肉林、幸せに幸せで、何を臆する事があろうか、どうせ死ぬまで生きるのだから、喰らい尽くせ、今を今だけを、尽きたら終わる、只それだけ、咀嚼満腹泥酔、眠りがズッ友、肉体に絶対の信頼、ねぇ?教えてね?私が本当にガチでマヂで終わる時、君が教えて、終わりを教えて。

目が覚めた時、音が聞こえて今日が風が強いことを知った。経験は尊いなと思い、今年も花粉症の対策が遅れていることに気付く。体質が変わっているのではないか、と毎年思うから。幾つ見ながら捨てた?何回逃げた?職、住所、なんなら名まで変えて、最新なら涙袋、ホルモンタンク、俺が俺で亡くなるよに、と。
甘い、あまい。あの日裸足で逃げ出してすぐに痛くて走れなくなって公園の片隅木の脇に寝転んで夢見た君よか甘いあまい、おでんの汁持って俺を抱き起こしてくれたね、頑張れば変わる気があるなら君が君を生きるなら、ちくわぶもきっと山程食べられるからね、って君は俺にイケボで。甘いあまい。王子様しか要らんのよ、助けてたすけて、俺を助けて救い出して、連れて逃げて。
沸騰したら灰汁を捨てましょう、えぐみになります。
鍋を凝視める。悪を捨てましょう、えぐみになります。え?待って待って。小松菜は鬱避けになるぐらいに鬼鉄分アリアリなんにアクがないんスよ?生でイケるんスよ?あ゛?ポテンシャル?あぁもぉそぉゆぅんのもぉマヂでいいんで。チートでしか生き残れないってわかってるんで、明日の朝、わかってますわかってますけど、卵かけご飯食べられる位の贅と沢を、つうか豚骨にもなりやしない俺を湯立ててユダって言って、裏切り者って、1pickになれないなら、憎んで恨んで罵って君の最低に、俺をこの俺を。

白いな、憧れて焦がれた白だな、綺麗だな、目が痛いな。

『よくお似合いですよ、めちゃくちゃ綺麗です』
『とても44歳には見えないですよ』
俺によく似た俺が鏡の中で。
「43です」
『はい?』
「まだ、43です」

がちぼこ似合わな過ぎて、ねぇ、何にも染まらない黒しか、ねぇ、君は君が、ねぇ?私、ねぇ?お願いいたい、ねぇ、俺一生寝てたい、眠い、ねむい、いたい、ねぇ?

雨、風、晴れて、寒く、それでも動けば後ろ首に汗、目蓋は腫れて。遠くとおくに行きたい。talk。
話して、と、最後に、君は。離して、に、聴こえて、なんて、君に。

花詩たいんだよな、なんて。
花も解らんし、詩とか、いうなら言葉を疑っている。音動き振動なら、まだ僅かに。
散るさくらにしか、激らないきもちがあるよ。それを不貞としたら、なぁんて。

もっともっと、相変わらず非道いことをしたよ
ずっとずっと、隠してたし隠そうとしたよ

目玉焼きを焼こうとしていた。
珍しく早起きできたから。
右の目蓋が五月蝿かった。
痛いぐらい五月蝿かった。
俺は断然甘い九州醤油で半熟なんだけど、どーする?って振り返ったら、

誰もいなくて

俺は
スクランブルにケチャマヨ散らして、てか、どーしたらいい?
最高に最高な俺を、今、どーしたらいい?
あ、マヂかー。左様ですかー。なら、なら。

て。
ならんよ

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