本当に本当に君は人でなしだよ、ろくでもないね

てめの好いた惚れた吸った揉んだヤった逝ったなんぞ、どうでもいいんだわ。照明にさえ浮き沈むおまの『感性』とやらにいちいち構ってらんないんだし。君と居ると、自分が無価値だと痛いぐらい感じる。何もできない、何の役にも立たないんだ、と。

好きでヤってる訳じゃない。唇が荒れて裂ける。『ねぇ、私、キレイ?』それでもそれでも、と手を伸ばす。醜く見にくい。『老眼なんじゃね?』また抜けそう、一抜けたいのに垢抜けたいのに、抜けんのはアレと歯だけ、はだけたまんま行ったコンビニで同級生に会う。その名で呼ぶな、それはあの日、あの日泣きながら捨てた筈の、私のわたしの。

鏡のよな世界だな、と思う。俺のフィルターを通してしか見られない世界で。聞こえてんだよ、陰口なら陰でやれよ無粋な隠キャ、悪口ならちゃんとヴィランになんなよ、ハンパすなよ、キャラ立ててけよ。『おもしろきことなき世をおもしろく』って俺の高杉は銀魂、とりあえずファンデワントーン上げていきます、抱きしめて抱きしめて、痛いぐらい苦しいぐらい抱きしめて、勘違いさせて、愛は痛く苦しく報われないと、馬鹿な身体に刻んで、私を正して。

躊躇する、見たくないものを見てしまいそうで。浴びても溶けない自分を知りたくなくて。いっそいっそ、いそいそ、シードでお願い、種が違うとかでお願い。カーテンも窓も敵にしてしまった。
駆け抜けたら走り抜いたら知れると思ってたんだ。もう駄目だ、のその刹那その瞬間に、意思もなく尽きて激って、こよなく甘くとてつもなく澄んで、透明に砕け溶けて煌めいて消えていけるって信じてたんだ。

『小さな成功体験を積み重ね』『今出来ることを』
小さな性交体験を罪重ね?

紙を数える。今月はbirthday、生誕祭、積まねば積まねば。がち木の葉のような触感で。化けてんの?人のフリして、結局無い袖振ってんの?フるの?また雪は降るの?雪も花びらも美しくて舞い散って降り注ぐから、こんな私にも平等に降り注ぐから、私はこんなにしあわせでこんなにも笑って熱いから。

酒のグラスにブラックペッパーを散らす。つまみはタバコでいい。余計な物は要らない。火は点けないで。ライターぐらい使えるんで。俺の為に何もしないで。俺が居て手間だって面倒だって邪魔だって思わないで、ねぇお願い、君だけは君は思わないでよ、消耗して利用して、俺に価値を、俺に勝ちを。

チートのよな世界だ。運が異様にいい。人に恵まれる。素敵な人を見つけられる才能に長けてる。自信があるよ。俺の❤️は尊い。それに生かされていたい。みっけ❤️。ねぇ、君は生き残れ、生きて活きて。ねぇ、俺は見てたよ魅せられてたよ、意外と愛に近いぐらいに。やっと見つけた。あ、でも俺チートだったみたい、弾かれてく。それでも忘れないで、呪いになっても忘れないで。

鏡のよな世界だ。

『貴女の止まり木になりたいんです。全力で応援します、翔びましょう、足りるまで応援したいと思う、それで貴女が壊れ痛くて泣いて傷ついて消えて尽きても構いません、見ましょう、見たいものを叶えたいものを。全力でいいです、日常なんて僕に任せてください、したいことやりたいこと納得できなかったこと夢見たこと楽しいこと嬉しいと感じること、ぜんぶやりましょう。大丈夫。貴女なら大丈夫。僕が愛した貴女なら。大丈夫、僕が居るから。なんとかするよ?やろうよ?どうせなら』

ライターで燃える前髪、若く見えてたとしてもわかってる、俺はもうすぐ44だし、稼いでも稼いでも足りない足りない、てか、つうか、マヂガチ、知らんがな、うっせぇわ、愛してる愛してる、けど、でも
なんかつうか、ねぇ、違う、ちがう、これは。


美しくない。


悪魔は天使の顔して、来る。

今の俺に最も優しい人が悪魔だとして、俺が俺を幸せにする為に悪魔に命を捧げてもまぁアリかな。

生き延びた、その先を。

君は本当に本当に人でなしだね、ろくでなしだよ。
天使だし、ラッキーセブンやろ。

俺は俺の全てを賭けてもなんて。











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