マイナーデッキで勝つための考え方

※本記事は2018年に執筆したものです、一部読みにくい個所を再編して公開しています。


こんにちは。のちといいます。

突然ですが、僕は環境外のデッキ(所謂、賢者や地雷と言われるデッキ)を使うのが大好きです。

過去に低分布で出場したCS
恐竜環境 グラットン召喚真竜 7-0 分布3/94
SPYRAL環境 恐竜 4-2 分布1/50?
LVP発売直近環境 恐竜 5-2 分布2/59
植物規制後環境 純召喚 5-1 分布2/60
などなど

今回は環境外のデッキでCSで好成績を残すために自分が考えていることを整理する意味も込めて少し書きたいと思います。

・メタゲームの把握から使用するテーマを選ぶ

恐らくこの項目が一番重要で、僕が環境外を好んで使用する理由です。

まず、環境外を使用する大きな理由として、

  • 初見殺しができる

  • 仮想敵としてサイド後も対策されにくい

  • ミラーマッチがほぼ存在せず、プレイで差がつく場面が少ない

などがあります。

しかし、どのテーマであっても、いくら環境に刺さっているとはいえ使われていないのは安定性が無い、現実的でないなどの問題点があり、大会に持ち込めるデッキにするためにはそのテーマを使用するにあたって存在する障害をしっかりとクリアする必要があります。その上で環境把握はとても重要なのです。

制限改訂から一二ヶ月が経つと、安定しなかった環境で各々のデッキがじわじわと構築が定まる様になります。それは、各プレイヤーがデッキの強みを把握し、環境にあった構築を見つけていくためです。環境初期は仮想敵もパッとせず上振れを狙った強気の構築が多いですが、環境が定まるにつれ各デッキへの理解度が深まり、徐々に仮想敵も定まるので各デッキの持ち味を生かした最適な構築に変化する傾向があります。サイドデッキなどは特に顕著で、環境当初は当たり障りのない見れる範囲の広いカードが多く採用されるのに対し、環境中盤になると、苦手なデッキに対してのみ刺さるようなピンポイントメタカードなどが採用されるようになります。このメタゲームの流れをいかに正確に把握するかが重要です。環境を読み切り、環境に刺さっているカードを内包するテーマや、無理なくメインギミックに取り入れることができるテーマをしっかりと精査し、判断することが勝つための第一条件でこれが1番難しいです。

勘違いしてほしくないのですが、環境のトップに君臨するテーマが他のテーマに比べて著しくパワーが高く、他の追随を許さないような環境では無理に環境外のテーマを使う必要はありません。自分もEM竜剣士環境はEM竜剣士を使っていました。あくまでも勝つためのデッキ選択であり、〇〇のテーマが好きだから活躍させてあげたいという気持ちはデッキ選択の基準として内在することはありません。過去の成功体験などから、ある一つのテーマに依存し偏った目でデッキ選択をしてしまうことがあります。そうならないためにも、しっかりと友人などに相談してみましょう。

・使うデッキが決まったら

環境を把握し使うデッキが決まったら次は構築です。環境外デッキを構築するに当たって重要な事は

  • デッキの強みを全面に押し出す

  • 軸となるプランの強度をしっかりと把握し現実的なコンボパーツのみを組み込む

  • 環境に刺さっているカードを高確率でプレイできるように寄せた構築にする

  • 環境内の各デッキに対するプランをしっかりと練り、情報戦において常に優位に立つ

ことです。基本的に環境デッキに比べてメインデッキのパワーが低いことがほとんどなので多少尖らせた構築にする必要があります。尖らせることによって得られるコンボの成功率と安定性の低下は同時に起こってしまう現象であり、目を背けてはいけません。しっかりと向き合いどの程度までが許容範囲なのかしっかりと自分の中で決めておきましょう。

"出たら強い''は弱いです。出た上でどれだけその状態を維持できるかが重要なので、出すためのカードとそれを維持するためのカードの割合には充分気を配る必要があります。1番理想的なのは最終盤面の中に盤面を維持する要素を入れ込むことです。

・サイドデッキの構築

メインデッキを構築することが出来たら、次はサイドデッキです。サイドデッキの構築は非常に難しく選ぶデッキタイプによってサイドで意識すべき相手が変わるので一概にこうと言い切ることは出来ませんが、基本的にはあまり癖のない構築にし、自分に先行後攻の選択権がない場合にどちらの選択肢を取られても戦えるようなサイドが望ましいです。

基本的に対戦相手はこちらのメインデッキが初見でサイドチェンジを手なりで行わないといけない状況になります。その時、あまりにもサイドチェンジに時間がかかっているようならこちらのデッキに合わせていつも選ばない方のサイチェンをしている場合が多いです。どのデッキも優先権がある場合は基本先行をとり、先行のサイチェンはある程度決まっていることが多いので、迷っている=いつものサイチェンとは少し変えてきていると考えるのが妥当でしょう。

例えばユニオンはサイド後後攻プランが主流なので手間がかかっているようなら慣れない先行のサイチェンと推測→誘発の割合を増やすなどといった感じです。

このような柔軟なサイチェンプランを取れるようなサイドを作成することを心がけましょう。

デュエル中以外の場面でも気づくことはたくさんあります。「この人はグラマトンを左に貼るんだな」などの思考があまり介在しないプレイの中から対戦相手の癖を読み取り、ゲームに生かすこともしっかりと意識しましょう。

・最後に


ここまで長文を読んでくださってありがとうございました。文才は皆無ですが、書くことは好きなので結構しっかりと書かせてもらいました。

自分は遊戯王が下手です。それは紛れもない事実であり、自分も認識しています。

けど遊戯王が好きで、負けたくないです。


勝つために自分が考えたのが構築段階で差をつけることでした。プレイングがドライビング技術、デッキが車だとすると、いくらドライビング技術に差があったとしても乗ってる車にプリウスとレーシングカー程の性能差があれば流石に勝てます。いかにレギュレーションの中で他の追随を許さないぶっ飛んだレーシングカーを作り上げるか。


遊戯王は将棋などと違い、プレイ以外に勝負の勝敗に関係する項目がたくさんあります。

採用するカードの1枚1枚にまできちんと意味と役割を見出し、しっかりとした戦術を構築することで勝率は自ずと上がっていくと思います。


自身のプレイングの向上させる努力も怠ってはいけませんが、仕事や学校などで大会前に十分に練習することが出来ないことが多いと思います。そんな中でも空いたスキマ時間に構築を考えることで自身のデッキに対する理解度をあげ、プレイの指針をしっかりと立てることが出来ていれば、もし大会中難解な場面に遭遇しても最善手を見つけることができるかもしれません。


これを読んでくださった人が1勝でも多く勝ってくれることを祈っています。ありがとうございました。

この記事がいいなと感じたらRT拡散よろしくお願いします。引用RTでの感想もドシドシお待ちしております。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?