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ゲーム業界はハードか?という質問についてゲーム業界の人が思うこと<前編>

先日、イマジカデジタルスケープさんが運営するクリ博にて、デザイナー向けのトークセッションに参加させて頂きました。

主催のクリ博事務局のみなさま、参加された学生のみなさま、その節はどうもありがとうございました。

イベントの内容は、就活生が疑問に思っていることに対し回答していくというもの。私も採用担当の端くれとして同席させて頂きました。

質問内容は、「デザイナーに求められている事」「ポートフォリオでは何を気にしたら良いか」「ゲーム制作経験が無いと厳しいか」などなど…

多くの就活生が抱える一般的な質問だったのですが、その中にひとつ、こんな質問がありました。それが今回のタイトルでもある、

ぶっちゃけ、ゲーム業界はハードか?

という質問。これについては、少々想うところがあったんだけど、時間の関係もあり、ちょっと中途半端な回答になったな…とい想いがありまして。

そこで!今回は補足も含め、ハードか否かということについてお話したいと思います。

「ハード」ってなんやねん。


まず、質問の内容を正確に理解していきましょう。ハードって書いているけど、そもそもハードってなんやねんってことですよ。

出版業界の人から言わすと「え?カバーのことですか?」みたいな誤解を招くわけです。

ちなみに、我々ゲーム業界の人はハードというとゲーム機のことを連想します。それはもう、ほぼ100パーセント。

だからこの質問も、「ゲーム業界で重要なのはゲーム機なのか、それともゲームソフトなのか?」というとらえ方もできなくないのです。

ま、そういう内容はゲーム好きが集まって居酒屋でやればよい話でして。

ここでいうハードとは、つまり「仕事がきついかどうか」「対価に見合った業務かどうか」ということに他なりません。うん、知ってた。

結局、個人の裁量にゆだねられる


この、「きついかどうか」「しんどいかどうか」ということについては、基準があいまい…というか、個人によって感じ方が異なります。

だから、トークセッションでは、「月の残業がどれくらいあるか」「年間で休日出勤はどれくらいあるか」そして「有給取得率」をお伝えしました。

ちなみに、ニューロン・エイジの数値は厚生労働省が発表する世間一般的な基準を良い方に上回っていたので、数字だけみるとホワイトと言えます。

とはいえ、きつさしんどさを感じるのは業務時間の多さだけじゃありません。労働環境、人間関係、給与報酬、そして業務内容…

それはもう、ヒトコトでは言えないくらい、いろんな要素があるわけです。

仮にですよ、仮に各企業がこういったことをすべて明確に言語化できたとして、それを伝えたとしましょう。

それでも、それをきついと感じるか、しんどいと感じるか、それは各個人の裁量でしか判断できないんですよねぇ。

判断するためには情報が必要


この、「判断を誤った現象」を就活界隈では「ミスマッチ」と呼んでいて、お互いにとって残念な出来事のひとつなわけです。

これはどの業界、どの企業でもいえることで、このミスマッチをなくすために会社はいろいろと工夫してるんですよ。

たとえば、ニューロン・エイジでは頻繁に学校の作品展、説明会に足を運んで、学生さんが現場スタッフと接する機会を作ってます。

ニューロン・エイジにはこんな人が働いてるんだ、と理解してもらうことができますし、そこで合う合わないの判断をしてもらうことができます。

他にもスタッフブログを掲載したり、SNSで会社の雰囲気を伝えたり、業務とは関係ない様々な情報、つまり判断材料を提供しているのです。

ウチの採用担当者はアイスばっか食ってるわけじゃあない。

そして、このミスマッチを防ぐ最も重要なポイントが面接。前にも書いたけど、面接は出たとこ勝負じゃなくて、ちゃんと準備しないとね。

業界志望の人の中には、「働けたらどこの会社でもいい!」と思っている人も多いことでしょう。ここではあえてダメとは言いません。

ただ、その場の印象を良くするためだけに体裁を取り繕って面接に臨むのはミスマッチの始まりです。

どのような動機であるにせよ、面接では企業の情報をできるだけ多く見聞きして、自分自身が納得する判断をしてほしいと思います。


さて。ここまで、主に労働環境まわりについて言及してきましたが、やはり一番重要なのは業務内容に関わることではないでしょうか。

次回、実際のお仕事におけるハード問題についてお話したいと思います。

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます!ついでにスキを押してくれたら、僕の好きなハードを教えます。あ、ドリキャスです。