ノカノ歌 如月の俳句・後半

春近し今日は「四温」の方らしい
 三寒四温と言うものの、一気に20度近くまで行くのは少し顕著すぎませんかね?

咲く花の名前迷ひてはや五年
 このタイミングで咲いてるここの花は、梅だっけ桃だっけ? 一般的な形状のものと違うので、越してきて五年、毎春に「これ何だっけ」って言ってる。

そこにいるあなたはもしや春ですか
 ふっと暖かくなった日に感じた春の気配。教室で先生に褒められた一句です。「春」だけが漢字なのも強調されていていい、と言っていただいた。それは意識してなかったです(笑)とかは言わないでおいた。

日の差して知る春雨の上がりける
 傘を差して歩いていたけど、いつの間にか止んでいたなあ。スマホ見てたから気づかなかった(歩きスマホだめです)。

丘の上春空分つ白き龍
 一本の長い飛行機雲がまるで空を分けているかのようでした。雲は龍に見立てたくなるので何度もやっていきます。

雨に濡れなほ鮮やかな梅の花
 水に濡れた色はより濃くなって目を引きますねえ。

春雨やバス停に傘集まれり
 バスを待つ学生たちがぎゅっと集合している様子。

電線に触れんばかりの花の枝
 美しくもあるけど、触れると停電しちゃうよねえ(その手の停電に遭ったことがある)。

スヌーズを六回止める春眠よ
 休日の朝は「うーん、あと五分」の連続。

春の日や広場に響く「まあだだよ」
 こういうの聞こえてくるとにっこりしちゃうね。今の子もかくれんぼするんだな。

ピクミンのエキス求める探梅や
 今年は梅を見にどこかへ行ったりはしなかったけど、その代わりピクミンブルームのなかで梅の探索に追われました(特定の花が必要になるミッションがある)。

我が歩み留めるちから春北風(はるきた)や
 向かい風がびゅうとこられると、進む力と相殺されてしまう。「春北風」を「はるきた」と読む衝撃とともに。

男児らの帽子奪いし春疾風
 少し創作。強風にテンション上がって「飛ばされそうー!」ってやってる小学生男子がいたのは事実。

足音に顔を上げれば春北風(はるならい)
 誰かの気配がしたと思って顔を上げたら風の音だった。「春北風」を「はるならい」と読む衝撃とともに。

春寒し蜂蜜入りのカフェオーレ
 上と同日。風が冷たくって、あったかいものがほしかったよね。

桃の花雲と白さを競いけり
 下から見上げる桃は青い空に白く映え、雲みたいですね。

春の空飛行機雲の交差する
 空と飛行機雲は繰り返し詠んじゃうね。ちょうど開けた空が見えるところがあるんだよね。サビは何度やってもいいのです。

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