ノカノ歌 卯月の俳句
初音聞く出社初日の応援歌
新社会人を応援するかのようなウグイスの声だなあ。
ヘリの音遅れて聞ゆ春日影
音速を感じるの好き。
もし生まれ変わるのならば桜の木
年に数日だけめっちゃ注目浴びて褒められるのいちばんよくない?
うららかや初めて百均知るマダム
百均で「これみんな110円なのかしら?」と訊いていた老婦人がいらっしゃいました。
花曇友と別れて坂下る
楽しい時間のあとは、少し物寂しい。
陸橋と同じ高さの桜かな
橋から接写しほうだいだった。
アスファルトに咲く花を抜くお仕事
「健気で力強いもの」の象徴だけど、道の維持には抜かないといけないものなあ、と清掃の人を見て思ったのでした。
切り取った桜と空をクラウドへ
いっぱい保存した。
「レストラン一覧」眺む新社員
慣れている人は立ち止まりもしない場所で、今日のランチはどうしようかと悩む新人ズに思わずにっこり。
春陰や心によぎる母の顔
なんかね。ふっとね。一年以上経ちました。
逆さまの段々畑春の雲
開けた場所で見えた大きな雲。雨の気配です。
花踊り終えた舞台を掃く箒
桜吹雪は美しいけど掃除は大変よね。
雨に濡れ雪の如くに花の降る
ものすごくきれいでした。微風のなかではらはらと落ちてくる花びら。傘も持たずに雨のなか、口開けて眺めて、はっとして動画まで撮っちゃった。
この句じゃ全然美しさを表せてないし、だいたい「雪」と「花」みたいなのは季重なりになるのかどうかわかんない問題もあるんだけど、残しておきたいから入れました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?