ノカノ歌 弥生の俳句

こいぬ座に翻弄される春の闇
 
万年筆ほしいほしいモード。プロシオンが気になってあちこちの情報を探していました。

学童の歌聴きながら花育つ
 小学校の側を通ったら子供達の歌声が。春に向けて桜も育っていきそうですね。

飲みかけのボトル鳴らして帰る春
 歩くたびにリュックのペットボトルがたぷんたぷん言う様子。

誰かいるような気がする春愁
 どう言えばいいんだろうね、これは。ふっとそこに誰かいるような気がしたんですよ。

我が命未だ散らずや春愁
 花は毎年咲いては散っていくのに、自分はまだ散らないなあという歌。

春雨や母の手引いて登る坂
 そのままの光景を見たので、まるで自分のことのように詠みました。

春愁わたしの番がまだ来ない
 まだこないね、私の番が。

うなり声猫の恋なら許される
 許されるのは猫だけです。

行き先も定めぬままに春の風
 行ってみたいね、気ままにさ。

東風のなか足下を飛ぶ鳥の影
 足下を過ぎった影に空を見上げた。

幻の航跡過ぎる夕永し
 カイロスは残念だったけど、挑戦の太陽は容易に沈まぬものであれ、という願い。

春うらら階段駆けて上がろうか
 ちょっと弾んだ気持ち。春だからね。

電柱の上で春の日飲む鴉
 てっぺんで気持ちよさそうだったな。


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