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ノカノ歌 水無月の俳句

鳥の声囲わんとする夏木立
木々の間から聞こえてくる鳥の声は、森に囚われているようだなあ

夏の雲ともに眺める知らぬ人
空が見渡せる場所で、おんなじ角度に首を上げている人

帰り道不意に違って見える夏
なんか、あれっ、ちょっと前までと景色が違うな? ってなる

結葉やきれいごとだけ見ていたい
繁った葉の間から見える空だけなら美しいのにね

夏の日に選ぶワッフルレモン味
正確にはレモンとプレーンを選びました

鳴き声と影だけ残す夏燕
見上げてももういないんよ

茉莉花の香りで思い出されたい
ふっとかすかに香る思い出のようになりたい

夏の蝶顔を上げれば姿なく
見上げてももういないんよ(一句ぶり二度目)

お目当てを買えぬ帰りのかき氷
「か」のリズム感がいいですよね(自句自賛)。なお実際にはこの「かき氷」はフローズンドリンクであった

高らかに夏鶯と我の歌
いまも聞こえる鶯の声。歳時記によると、「老鶯。声に張りがなくなった鶯のことを言うが、実際には春よりも上手に鳴くし元気だよね」とのことなので、自分もそうであれと願ってみたよ。

昨日より一段と濃い木下闇
日射しが強くなるたび闇も濃くなるねえ(全日本当たり前協会)。

猛暑日の日陰をたどる列並ぶ
みんな道の片側によって歩いてるのおもろい(私もです)。


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