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ノカノ歌 文月の俳句
梅雨空に新品の傘揚々と
嬉しそうに傘を差してる人がいた。
雨が降る森には滝のように降る
雨を受けた葉がそれをバラバラと落としていく音は心地よくもあり。
草刈のされぬ空き地でかくれんぼ
実際には低木の影に隠れていました。ほほえましい。
重い風夏鶯は気に留めず
いつまでも鳴いてる鶯がいるんよ。
えっ待って日傘貫通してないか?
あまりにも暑かった日。
蝉の声ひとり歩きに効果音
ひとりでいることが際立つなあというようなことを言いたかった気がするが全く伝わらない。
踏みつけた草がカサリと夏旱(なつひでり)
暑い。
夏木立我が物顔の七日間
蝉がね。すごいのよ蝉がね。
炎天や空のボトルがもう2本
暑い。
夏曇ひとり瞬く非常口
非常口の灯りが点滅してるのってちょっと寂しいようなホラーチックなような気持ちです。
梅霖や立ち話する翁たち
ご老人が立ち話してるのちょっと珍しいなって感じた。
苔の花あなたを見てる人はいる
小さくても本当は花じゃなくてもそんなあなたを大好きな人はいますよ。
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