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ノカノ歌 水無月の俳句・後半

夕焼けの車窓に差して目の覚める
 遊び疲れた帰りの電車、ふっと目を開けると目の前に美しい色。

炎天下打ち捨てられたストラップ
 さみしさとしんどさ。

移り気と云はれてもなほ七変化
 句会の席題「紫陽花」より。ぱっと作ったにしてはなかなかじゃないですか?(自画自賛) 好評でした。

乾けども白きあぢさゐ堂々と
 もうひとつ作ったやつ。悪くないけど上がよすぎた(自画自賛)。

校庭に子らの声なき炎天よ
 暑すぎる。

待ってこれ別のレイヤーじゃないかな?(川柳)
 お絵描き川柳。出す場所がないので差し挟む。しばらく描き進めてからハッとするやつです。

不確かな恋は去年の日焼止め
 いつ終わるかわからないような、効果があるのかもはっきりしないような。

揺れたのはグラスの氷冷し酒
 カラン。

門涼みハンカチーフの忘れ物
 建物の休憩所みたいなところに忘れられていたハンカチ。

願わくばゲーム画面のような凪
 願わくば。

短冊の願い眩しや夏日影
 スーパーとかで子供たちの短冊がつるされてるじゃないですか。キラキラしてるよねえーって思って眺める。

あの夜になくしたボタン夏の月
 まんまる。

足音で郭公の鳴き真似をする
 かっこー(休符)かっこー(休符)

すれ違う君も旅路か夕蛍
 ゲーム内風景より。新たな旅に出ているプレイヤーキャラクターと、夜の景色。

水遊び終えた河童の足跡か
 公園の水路みたいなところから上がって歩いて行く足跡。間違いないこれはカッパだな。 

雨雲に追われて歩く夏野かな
 「お住まいの地域に雨雲が近づいています」の通知。さあ、逃げ切れるか。

没ヘッダー供養


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