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ノカノ歌 睦月の俳句
初御空夜明けに鳥の低く啼く
元日の朝に目を覚まし、そろそろ初日の出の時間だな、起きようかな、と悩むベッドのなかで聞いた鳥の声。
初茜ビルの白壁染めてゐる
東の窓から見える景色はそんなに開けていないが、高い建物の白い壁が染まっていくのは美しかった。
新春や母の写真に報告す
正月の顔出しに、実家へ。おととしの年末に逝った母に、近況を伝えた。
羊羹がひとり織りなす福笑い
封を切ったら顔があった!
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曇り空どこからか焚き火のにおい
実家からの帰り道。新年の清浄さのなかに香った煙が印象的だった。
初春や推しが目の前の良席
最前列で推しを見てきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1705225301642-jQzGDBZ2KJ.jpg?width=800)
凍る朝猫とストーブの取り合い
首振りストーブの左半分は猫のもの、右半分は私のもの。
枯葉踏む靴音が呼ぶ幼き日
大人になるとわざわざ枯れ葉を踏みに行くことはないけれど、たまたま踏んだときの感触は何だか懐かしい。
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