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可能化のための変化のモデル

健康信念モデル Health Belief Model
脅威を認識し、提案された変化が新しい行動に従事するコストを上回る利益を生み出すことが分かったならば、変化が起こると提案している
 
属性モデル Attribution Model 
クライエントの属性が、変化が起こる前の特定の行動や結果にどのように起因するかを知る必要があると強調している
 
(健康行動変化の)多理論統合モデル Transtheoretical Model
最適な開始時期に特定の支援ができるとしている。
変化に対するクライエントの準備度を特定するための協働は、ProchaskaとVelicerの5段階変化における10のプロセスで説明される。5段階変化とは、計画前、計画、準備、行動、維持である。
 
Mezirowは、個人が批評的な省察を通して自身の意図する見方を転換した時に、完全な恒久的な変化が起こるとしている。
 
社会学習あるいは社会認知理論 Social Learning, Cognitive Theory
変化の可能化は、他者が自身の環境において上げた成果から、人がどのように学び変化するかということに関連していると述べている。個人は、手本となるものがある程度自分たちの状況に似ている場合、他者から最も良く学ぶと思われている。可能化には、変化のための技能を発展させるような教育と学習が必須である。
大人は人生の経験や役割のモデル、自身の尊重、自身を信じることといった豊富な資源を持ち、その経験をもとに学習することができるとしている。
 
変容的学習 Transformative Learning
個人のまたは集団の能動的な可能化への変容は、会話の変化と可能性の範囲を広げる探求に焦点をおいた、心を開く対話が必要である。
 
 
 

強みに基づいた可能化

・重要なのは、価値観、信条、楽天的に考える力の想定、個人、家族、集団に変化が起きることを希望する力の想定である
 
良さを認めるナラティブな質問
思考態度モデル(Mindset Model):
・私たち全てに、常に2つの精神状態が存在し、私たちが世界を見る時、いつ何時でもそのどちらか一つを選ぶことができる
・学習者の思考態度と審判者の思考態度
・強みに基づいた良さを認める質問は、作業療法の可能化に重要な役割を果たす。典型的な作業療法のストーリーテリングは、日常生活の弱み(挑戦と問題)のみならず、強み(ストレングスと資源)を引き出すことを模索する。人との最初の面接でOTは協働し、彼らの作業についての相互的なナラティブな質問に彼らを引き込む。例えば、その人の作業遂行や作業に満足した経験、作業上の夢(occupational dream)などである。

~引用文献 続・作業療法の視点~


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