見出し画像

可能化の基盤Enablement Foundation ~CMCE クライエント中心の可能化のカナダモデル~

可能化の基盤

可能性の見通し

・作業療法士のサポートにより、クライエントは可能性の見通しによって今もこれまでも予想できなかった生活を想像するように促される
・可能性の見通しは「何か」に挑戦し、「そうなるかもしれない」、「何かできるかもしれない」と考える事である。可能性のある将来を信じることが、変化は不可能だという考えをなくしてくれる。
~可能性の見通しの活性化~
・信頼関係を通して自信、希望、元気を与える
・力強く疲れ知らずの楽観的精神を発揮する
他者を信じる
・成功の予測を拡げる
・本当の興味、関連する知識、深い共感を表現する
・勇気を持って、変化とエンパワーメントのための可能性を表現する

変化

・変化とは、クライエントが次のことをできるようになることを意図する。(a)人生の中で作業的移行を通して成長する、(b)作業との結びつき、健康を維持する、(c)作業的可能性や作業遂行を回復する、(d)作業喪失、作業剝奪、作業疎外など作業的不公正の状態になることを防ぐ
・変化のプロセスは、可能性の見通しと人が個人や社会の変化を生むような参加をする積極的な遂行者であると信じることを必要とする
・変化を可能にする基本的な概念は、公平を保ち、選択を確保し、リスクと責任のバランスをとることである
・作業療法士が変化を可能にするとき、作業療法士はクライエント自身の可能性の見通しを元にして、彼らに変化や変化を阻害するものも想像するように促す

力の共有

個人は互いに尊重される中で、才能や能力を伸ばしたり発揮することができる
・作業療法士の自己への問いかけは、「きっと~に違いない」から「~かもしれない」へ、「このクライエントに何を言おう」から「お互いに何を学んでいこう」へと変わる
二人あるいは三人以上の行為者の複合した効果や相互作用は、個人の成果の集約よりも大きい

選択、リスク、責任

クライエントの参加

公正


参考文献:続・作業療法の視点


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?