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「香り」のバーチャル ~まとめ~

「香り」のVRのまとめ。

前回や前々回から話してるように、実際に今、買える果物や花の香り付きの商品は、素人なら本物と区別がつかないレベルの物がけっこうある。
だけど、気付かない。
だから、
認知が低い = 価値が低い
つまり、高いレベルでも誰も知らない、興味を持ちにくいものに、企業などがお金をかけようとしないと、なるワケだ。
だから、あまり研究資金が集まりにくい、研究も急成長や、世間に爆発的に広まるような訴求力もない。

では、どうしたら、価値があがるの?
人が興味も持つ形にすれば、認知が増える。
どうやって、興味を持つカタチにするのか?

それは、試聴ならぬ
《ネットでの試食》である。

ご存知の方も多いかもしれないが、
現在、電気味覚というものがある。
電気味覚フォーク、電気味覚ガムというのがあり、味を感じなくしたり、電気で味を作る事ができる技術だ。
これにより、バーチャル飲食というのが可能になりそうだ。
技術が発達する事で、
今までは遠くの場所は、地図や写真だけだったのが、
動画でマップで見れるようになり、
そのうちVR360°の全ての方向から見れて、5K、6Kと進化する事で、ほぼ現実の風景と同じものが見れるようになる。
さらに『VR試食』が加わる事で、そこにある物を食べれたりするわけだ。
そうすると、移動せずにほぼ全てが擬似体験ができる未来が近づいてくるワケだ。
で、美味しかったレストランをVRでシェアできる。
ぐるナビで探しながらVR店の周り様子が見れたり、味見もできるわけだ。
Facebookで、お気に入りの料理の写真をアップしたりレシピをアップするだけでなく"味"もアップできるのだ。
もちろん初期は、再現の精度は低いので大体しか分からないが、共感が得られるとか、レストラン行くとか調べる手間が省けるので、間違いなく広まる。

その時に必要となる技術が、まさに「香りのVR」つまり「嗅覚VR」と、電気味覚つまり「味覚VR」が合体し、1つの料理というモノを再現する新しいテクノロジーだ。
これが完成すれば、実際には、味わえないような高級レストラン・遠くて行くことができない海外の料理を、ネットからさもそのお店で食べているような擬似体験ができるのだ。
(繰り返しだが初期は簡易的で再現率も低いだろうが、今の時点でもスマホの画像とレストラン店内の模様が違うと文句を言う人などいないではないか。だからユーザーはバーチャルだという認識しているので誤差に関して許容できるのである。)

この段階になると、『嗅覚VR』の価値は一気に上がり、着手する企業とか、宣伝し出すメーカーも出てくる。
という流れで、『嗅覚VR』単体が注目される事はないかもしれないが、間違いなく、近年伸びる分野の1つである。

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