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渥美清の伝言



日曜日に男はつらいよ 寅次郎紅の花を映画館で観てこようと思うのですが、

渥美さんの特集番組によると
この時、1995年公開時、寅さんこと渥美清は肝臓ガンと肺ガンでもう余命は残りわずかしかなく、主治医にも寅さんの出演は無理だと言われていたそうです


この撮影の時、
愛想が悪い・寅さんとは違うんだね
という声があったそうですが

それを渥美さんはこんな言葉でインタビューに応えています。
『寅さんが手を振りすぎていたのかな?愛想が良すぎたのかな。スーパーマンが撮影のときに観ていた子どもたちが飛べ!飛べ!早く飛べ!」って言ったってことだけど、スーパーマンはやっぱり二本の足で地面に立ってちゃいけないんだよね。だから、寅さんも黙っていてはいけないんでしょう。24時間手を振っていなきゃ、ね。ご苦労さんなこったね。
「飛べ!飛べ!」って言われても、スーパーマンは飛べないもんね。針金で吊ってんだもんね』
渥美清

この言葉を聞いたときは物凄く感動して涙目になりました。
ガンにならなければ、渥美清という俳優はずっと寅さんとして手を振り続けてくれていた。しかし、それができない身体になってもガンであることを隠して寅さんを演じた。
そして今、亡くなっても寅さんとして手を振り続けて人々に笑顔をくれているだなと感じます。


最近、男はつらいよの作品を1作から順番に観ていますが
渥美さんが死ぬときにどんなこと考えていたのか知りたくて
渥美清の伝言という本を買い
渥美さんの付き人さんの本を読んでいる最中です

寅さんの功績って何か改めて考えると
葛飾柴又の賑わい
葛飾柴又寅さん記念館・山田洋次ミュージアムはもちろんですが

最近思うのは
沢田研二さんと田中裕子さん
長淵剛さんと志穂美悦子さん
のように

寅さん映画で共演してその後夫婦になって
今もその家族を大切にしている人たちがいるのが一番素晴らしいなって思いますね。

実際、寅さんを観て嫌な気持ちにはならないから、ずっと好きでいられるのかもしれないです

最近、故石立鉄男さんの番組を再放送で観て
この人、いい役者だなって思ったけど
調べてみると石立さんも寅さん映画が好きだったみたいで
自分の好きな昭和の俳優さんは渥美清さんと何かしらの接点があって嬉しいですね。

平成生まれですが、寅さんの魅力を後世に伝えるためにできること探せたらいいですね!

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