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生まれ変わったとしたら

ダルビッシュ選手の、「転生者」的な思考が好きです。


「20歳の時、東京ドームで5点ぐらい取ってもらったのに簡単に追いつかれた。なんでこうなるねんって……で、東京ドームホテルに泊まってたから、水道橋あたりやったと思うけど、40歳になった自分がホームレスになって、お金もない、ご飯も食べられへんっていう状況を1回、自分で想像してみたんです」

 オールスターゲーム明けの後半5試合で2勝1敗、防御率2.17と相手チームや打者を「Dominant=圧倒」し始めているダルビッシュが、思わぬことを口にしたのは7月末のミルウォーキー遠征の時だった。

「そんな時に神様がいきなり現れて『おい、お前、20歳の時のことを覚えてるか? あの頃に戻りたいか? 1回だけチャンスやる。その代わり、できること全部やらへんかったら、またここに戻すぞ』って言われたら、誰でも絶対戻るでしょう?

で、僕はパッと目を開けて、たった今、神様のお陰で20歳の自分に戻って来たっていう体(てい)にしたんです。そしたら、もう未来が見えてるし、当時の僕はプライドも高かったから、『このまま終わるのはどうしても嫌や、ホンマにちゃんとやらなアカン』と」

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最近、「家族」「仕事」「人生」みたいなことについてよく考えます。

自分が15歳に戻ったとしたら何をするか。

あるいは、本当は今70歳だったとして、今の年齢に戻っていたとしたらどうするか。


先日、ある映画を見ました。

そこでふと、胸に突き刺さるセリフがあったんです。

主人公が自分に対して「I am not good enough.(私はもっと良くなれる)」といい、そこから未来のまだ起きていないことに「不安」になります。

このI am not good enough というのは、まさに「成長」を加速させるドライバーです。もっと良くなれる、もっとできる。今の自分に満足するな…というマインドは、停滞を打ち破ります。

僕は多分子どもの頃から「よくやったね。すごいね。もう十分だよ」と言われたことがなく、うまく行った時に必ず言われていたのが「勝って兜の緒を締めよ」でした。

慢心するな、怠惰になるな、まだまだやれる…そう言うメッセージであり、実際、そのおかげで凄く頑張ったのですが、今この年齢になり親になると、「マジで害悪」としか思えません。

子どもにもそういう目線になるのが「デフォルト」になってしまうからです。

そして何より、自分に対していつ、Good enough と言ってあげれるのでしょうか?

一生、自分自身に対して「まだまだダメだな」と思い続けるのって、心が豊かになるんでしょうか。

永遠の競争心を植え付けられる呪いをかけられた気分です。

目標をクリアしたら素直に喜んで満足し、また落ち着いたら次の目標が生まれる…ぐらいの「喜ぶ時間」って必要だよなと思うのです。

勝った瞬間に、次の戦に備えて兜の緒を締めるってイカれてます。

そう思えるようになってきました。

人に優しく、自分にも優しく…そういう人生にしていきたいものです。

僕が神様に20歳の時に戻してもらえるなら、そういう歩み方をしたいなと思いますし、70歳から転生してきてるなら、これからの道はそういう歩みで行きたいです。



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